子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

分岐点

2014-06-29 15:27:52 | 雑記
医療とは関係ありませんが、
安倍総理のもと集団的自衛権を日本が使えるようにする閣議決定がされる見込みです。

憲法9条のもとに、日本は今まで戦争には参加しない国でしたが、
日本が戦争に参加できるようになる一歩を踏み出そうとしています。

ここで、賛成反対など議論するつもりはありません。

今の世の中、国際的責任を果たすために必要なのかもしれません。

ただ、今まで憲法9条を守ってきた事での良い面も十分に考える必要があると思います。

今回の決定は、外国からみた日本の評価を変えてしまうものだと思います。
国民一人一人が本当にそれでよいのか、覚悟があるのか、
みんなが時間をかけて考えて決めなくてはならないこのとように思います。

自分の子どもたちや周囲の人に聞いても、今回の決定がとういうことなのか理解できない(自分自身にどう関わっているのか分からない)ために、関心が薄いようにも感じます。

これからの子どもたち世代の日本のあり方を決めるような分岐点になるかもしれません。

情報を吟味して、他人事ではなく自分自身の考えをはっきりさせておく必要があると思います。

水ぼうそう(水痘)ワクチンの定期接種化

2014-06-26 01:06:19 | 雑記
水ぼうそう(水痘)ワクチンが今年10月から定期接種化されます。

対象者は、生後12ヶ月から生後36ヶ月に至るまで(つまり1~2歳)のお子さんで、3ヶ月以上の間隔をあけて2回接種となります。

また、本年度中(平成27年3月末)まで、
生後36月から生後60月に至るまで(つまり3~4歳)の間にあるお子さんに対して、経過措置として1回の接種が行なわれます。

既に水痘に罹患したことがあるお子さんは接種対象外となり、任意接種として既に水ぼうそう(水痘)ワクチンの接種を受けたことがあ場合は、既に接種した回数分の接種を受けたものとみなされます。

10月の時点で1~2歳のお子さんは、10月まで待って定期接種として2回接種を受けるか、10月前に1回は任意(自費)で接種をして2回目を定期接種でするかということになります。
細かいことになりますが、10月の時点で3歳になるまでに3ヶ月を切っている場合には定期接種では1回しか接種を受けることができませんので、1回は任意で接種することになりますので10月を待たずに1回接種しておいてもよいと思います(ただし、自治体独自に2回目の接種に費用負担を行なう可能性は残されます)。

10月の時点で3~4歳のお子さんは、任意の接種を1回でも行なっている場合には対象外になってしまいます。
2回接種をしようとする場合、10月までに任意(自費)接種を1回してしまうと2回目も任意(自費)接種になってしまいますが、10月まで待って1回目を定期接種を受けてから2回目を任意(接種)で受けることは可能です。

小児科医の立場として、今出来るワクチン接種をしないで待つということ(感染してしまうリスク)を積極的に勧めることはできませんが、お母さんお父さんがよく考えて下さい。



着せ過ぎ

2014-06-11 23:41:45 | 雑記
梅雨入りして、どちらかというと湿度が高く蒸し暑い日が続いています。

この蒸し暑い季節、診療をしていて乳幼児の服装が厚着のことが多く気になってしまいます。

以前にも「薄着の勧め」を投稿したことがあります。

特に、オムツをしている乳幼児で、「ロンパース2枚重ね」や「ロンパースの上にズボン」などは、オムツ部が蒸れてしまい、それだけで暑くて汗だくになってしまいます。
抱っこで出かけるときには、更に親に密着して厚手のベビーキャリアに包まれるので、更に暑さは倍増です。

気温が高いときは、ロンパースは止めてもよいと思います。
特に、歩行が出来るぐらいになったら気温の高い時期ロンパースは止めて方がよいでしょう。
気温の高い中、レッグウォーマーも止めて下さい。
子どもが汗をかいているようなら、薄着にしてあげて下さい。

お母さん達は、お腹が出てしまうのが心配なようですが、多少お腹がでていても問題はありません。
汗をすわせるのに下着をと言う方もいますが、厚着して汗をかいてしまったうようなら本末転倒です。
汗で服が濡れたら着替えればよいだけです(下着だって、汗で濡れたら着替えさせる必要があるので手間は一緒だと思います)。

室内など冷房で肌寒いようなら、上に何か着せてあげる必要はあると思います。

また、熱のある時は基本は薄着にしてあげて下さい。
以前の投稿「発熱したら、暖かくする、冷やす?」も参考にしてみて下さい。

乳幼児は、自分で服装の調整ができないので、親がしっかり子どもの状態を見て服装を調節してあげて下さい。
自分(親)が暑いと思うような状況では、子どもはもっと暑いと思って服装を考えてあげて下さい。