子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

自分で考える力

2010-10-06 22:42:55 | 雑記
テレビで、サッカー日本代表監督ザッケローニ氏と中田英寿の対談を観ていて、中田氏が「日本の選手は言われたプレーは出来るが、選手自身が考えてプレーすることが出来ない」というような内容の話をしていました。

今の日本の子ども達が置かれている環境の問題点をついた話で、サッカーに限らないことだなと思って聞いていました。

以前にも同様の内容を記載していますが、今の日本社会は、子どもの行動に大人が干渉し過ぎ、また干渉しなければ安全に子どもが生活出来ないような環境で、子ども自身が自分の発想で行動できる機会が奪われてしまってはいないでしょうか。
遊ぶにしても、昔の様に野外で子ども達だけで遊ぶ機会は少なくなり、大人が作った娯楽の中で遊ぶ割合が増えていると思います。

一つの例として、ゲーム機や携帯などのマルチメディアは、子ども達の自由な時間や発想を少なからず奪ってしまったのではないかと感じます。
僕たちが子どもの頃には、テレビぐらいしかなく、しかもビデオもないので、観たい番組の時間だけで済みましたが、それでもテレビの見過ぎは注意された記憶があります。
ゲームや携帯がなかったら、その時間に子ども達は何が出来るのか、、、子ども達にとってもっと有意義で貴重な時間なのではないのでしょうか。

その他にも問題はいろいろありますが、子ども達が健やかに成長できる社会的な環境を一人一人意識することが大切ではないかと思います。