子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

引っ越し

2008-08-30 22:23:16 | 雑記
9月の病病院新体制に向けて小児科外来は本館3階に引っ越しをしました。

14年間診療を続けてきた場所からの移動は、職員の移動などもあり感慨深い物があります。

またこのような状況の中、小児科を支えてくれるスタッフや関係者の方々には頭が上がりません。

また、小児科を受診する子ども達には出来る限り今までどおり対応出来るよう頑張っていきたいと思います。

今まで小児に来ていた方には、状況が変わり不便な点もあるかと思いますが、この後には今までの経験を生かし、より良い小児科診療を続けていけるよう準備計画していますので宜しくお願いいたします。

オリンピック

2008-08-23 02:17:17 | 雑記
北京オリンピックも、もう終わりとなります。
鍛え上げられた一流選手のすごさにはいつも感動させられます。

ただ、オリンピック選手が健康的かという目で見てみると必ずしもそうではないように思ってしまいます。身体を極限まで鍛えることで、身体的な故障のリスクは高いように思いますし、何かしら身体的に無理な負荷がかかり犠牲にしている部分があるように思えます。

確かに、そこまで身体を鍛えられる選手自体は元々体が丈夫で健康な場合が多いのかもしれませんが、我々多くの一般人が選手と同じことをしようと思ったら。きっと健康を崩して具合が悪くなってしまうと思います。

女子ソフトボールの上野投手の身体的精神的強さには驚くしかありませんが、多くの選手があのようなことをしたら故障の原因など体の調子を崩してしまうと思います。

当然、人以上に練習し努力した成果ではあると思いますが、それに耐えられる生まれ持った身体的な恵まれた素因があってのことだと思いますので、多くの場合は過度の無理をして健康を害さないよう注意する必要があると思います。

これからどうなる?

2008-08-14 23:52:31 | 雑記
とりあえず、9月1日から病院の体制が変わることとなり、現在の新館部分を使用しなくなるため小児科も現在の新館2階から本館3階に移動します。

診察日も水曜日が休診となります。

その他、出来る限り現在と同じ診療を続けて行く予定ですが、物理的な制限などにより、今までより不便な状態になると思いますが宜しくお願いいたします。

ただし11月には、この地域での小児科診療を続けて行くために、みなさんにもより良い医療を提供できるよう、新たな環境での診療を開始する予定です。

最近の溶連菌感染症

2008-08-11 02:26:18 | 雑記
今まで、溶連菌感染症といえば大体は喉を診て特徴的な赤さで見分けることが出来ることが多かったのですが、どうも最近は典型的な所見を認めない溶連菌感染症が増えてきたように感じています。

ただ単に、外来での迅速検査をすることで、非典型的な溶連菌感染症の診断が付く様になっただけなのかもしれませんが、それだけではないように感じています。

結果として、以前より溶連菌の迅速検査を行うことが増えてしまい、子ども達には嫌がられてしまうことになり、ちょっと悲しかったりもしますが、溶連菌感染症には腎炎などいろいろな合併症のリスクがあるため、見逃す訳にはいかないので、必要と思われる場合には検査を受けてもらうことになります。

ただ、今までは治療後の確認のため再検査を行っていましたが、抗生剤をしっかり内服してもらうことを前提に、その後症状が改善しなかったり、再発したりしなければ、現在は治療後の確認目的だけで再検査は行っていません。

再確認しないということは、我々医療側が患者さん(保護者)を信頼して始めて可能なことで、受診する側(患者さん)として単に再受診する面倒が省けてよかったというのではなく、抗生剤をしっかり指示どおり内服し、状態に応じては再受診するといったように、治療に関して患者さん(保護者)自身も自分で責任を負うということを忘れないようにして下さい。

戦争の記憶

2008-08-06 11:42:07 | 雑記
今日8月6日「広島原爆の日」に続き、8月9日「長崎原爆の日」、8月15日「終戦の日」と、日本が経験した戦争の記憶とその後日本が志してきた平和への思いを多くの人が忘れずにこれからも継続して伝えていく大切な日ではないかと思います。

直接戦争を経験した世代は高齢となり、今伝えておかなければ忘れ去られてしまういろいろな経験や思いを、今の親や子どもの世代が「過去の話」「退屈な話」などと言って興味を持たずに済ませてしまうことのないように、多くの人が年に1度でもよいのでこの時期に戦争についての話題に興味を持ち考える機会になればよいなと思います。

「生きている」ということの尊さや人生の目標など、を考える上でもいろいろな戦争の経験を聞いてみるのは大切なことだと思います。

とびひ

2008-08-04 01:41:39 | 雑記
夏になると、「あせも」や「虫さされ」などが「とびひ」に発展してしまうことが多くなってきます。

「とびひ」は、「あせも」や「虫さされ」などで傷んだ皮膚に「黄色ブドウ球菌」や「連鎖球菌」が感染増殖して歯症し、水疱などを形成し、病原菌が多数含まれる病変部の浸出液を介して病変周囲や他人に伝搬していきます。


「とびひ」は毎日の入浴やシャワーで皮膚を清潔に保つことである程度は予防できますが、「あせも」や「虫さされ」などは掻き崩さないよう適切な処置を合わせて行う必要があります。

ついつい皮膚に傷などがあるとその部分を洗わずにすませてしまうことがあるのではないかと思いますが、大抵の日常的な傷程度の場合は石けんを良く泡立てて優しく洗ってあげた方が感染予防になります。

「とびひ」になってしまった場合にも、入浴は避けシャワーにした方が良いと思いますが、病変部は優しく洗ってあげて下さい。

多少の「とびひ」は皮膚の清潔を保つことで自然に治癒する場合もありますが、ひどくならない内に、早めに抗生剤の内服や外用の治療で治してしまった方が良いと思います。