子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

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電話による処方箋の発行(電話再診)について

2020-04-08 12:28:38 | 雑記
新型コロナウイルス感染流行に伴い、慢性疾患で定期的に受診している方への電話再診による処方箋の発行が特例的に可能となっています。

とりあえず新型コロナウイルス感染流行期間の対応となりますが、当院に慢性疾患(ぜんそく、アレルギー性鼻炎、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎などの湿疹、便秘など)で定期的に受診していて症状が安定している場合には、電話での再診・処方箋発行を受け付けます。


1、電話再診希望の方はまず電話で電話再診の希望をお伝え下さい。

2、電話再診可能か判断し、可能な場合に医師と電話で状態など確認します。
(その時に医師が対応できない場合は、こちらから電話をかけなおします)

3、処方箋は直接クリニックに取りに来ていただくか、希望の薬局にファックスで送信も可能です。

*後日処方箋の原本を薬局に提出が必要なので、後日処方箋を取りに来ていただき薬局に持って行っていただくか、クリニックから郵送などすることとなります。郵送が必要な場合は郵送代84円を徴収させていただきます。

4、「保険証」・「子ども医療費助成受給券」の情報確認させていただきます。

5、自己負担分の会計は後日来院受診した際に清算(前述郵送代含)します。



現在外来は混み合ってはいませんので、症状が不安定などの時は受診するようにして下さい。

定期的に受診している以外のことのも受診が必要です。
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今だからワクチン接種について考えてみてください

2020-04-01 17:45:05 | 雑記
【1、乳幼児が接種するワクチン】

乳幼児期に開始するワクチンに関しては、ワクチン対象疾患予防の観点から接種控えはしないようにしてください。

どのワクチンも大切ではあるのですが、特にヒブワクチン・肺炎球菌ワクチン・麻しん風しんワクチンは罹ってしまうと重症になるので接種時期になったら早いうちに接種をするようにしてください。



【2、麻しん風しんワクチン第2期】

新年度になり、松戸市内の年長さんのお子さんに麻しん風しん(MR)ワクチンの第2期の接種通知が届いていると思います。

接種期間は来年(令和3年3月31日)までとなります。

例年はこの時期になると、MRワクチン第2期の接種のお子さんが多くなるのですが、
おそらく新型コロナウイルスの影響が落ちつてからと様子をみているのだと思いますが、
全くと言って良いほど予約がありません。

学校などの休業以降集団生活がなくなったことで、普段に流行る様な感染症が減っているためかクリニックの診療は非常に落ち着いています。

新型コロナウイルスも今のところ松戸でのまとまった発生(クラスター)はなく、
学校や幼稚園が始まる前の今のうちに接種を済ませるのも良いのではないかと思います。

接種率の低下により万が一に麻しんや風しんがが発生したりしたら、
新型コロナウイルスで手一杯なところに保健所や医療機関も対応が十分にできなくなる可能性もありますので考えてみて下さい。

ただ今後の新型コロナウイルスの状況に応じて対応が変わってくる可能性はあります。



【3、子宮頸がん予防ワクチン】

2013年6月14日に厚生労働省の「積極的な接種勧奨を差し控え」の通知が出てから、接種率は1%以下になっています。

国がなかなか動かない中、日本産婦人科学会や日本小児科学会などから積極的な接種再開に向けての要望が出されてきました。

接種は中止になったわけではなく、積極的に通知は送られて来ませんが、希望者は定期接種としてワクチン接種を受けることが可能な状態です。

当院では差し控えの通知以も希望者には接種を継続してきました。

松戸市は今年度からDTワクチン第二期接種通知と一緒に子宮頸がん予防ワクチンに関する情報提供のお知らせを送付する予定です。

接種希望のある方はお問い合わせください。

接種期間は小学6年生〜高校1年生の間で、半年かけて3回接種となります。

現在日本で使用されているワクチンは子宮頸がん予防に関してはパピローマウイルスの中の2つの型に対応したものですが、海外では7つの型に対応したワクチンが主流になっています。
残念ながら日本でいつ導入されるかは不明です。

高校1年の方は定期接種として接種できる最後のチャンスですので是非接種を考えてみてください。

参照:
「厚生労働省ホームページ」
「日本産婦人科学会ホームページ」


その他ワクチン接種について分からないことがあればお問い合わせください。

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日本脳炎ワクチン第1期の接種開始年齢について

2019-06-19 23:36:19 | 雑記
日本脳炎第1期に接種対象者は6か月から7歳6か月未満ですが、
標準的な接種開始年齢は3歳からとなっており現在多くの市町村では3歳に通知をしています。

松戸市も今までは3歳児に対して予診票を送付していましたが、
2019年度より1ヶ月頃に送付される予防接種ガイドブックに日本脳炎ワクチン予診票が一緒に送付されるようになりました。

2016年2月に日本小児科学会が
「日本脳炎罹患リスクの高い者に対する生後6か月からの日本脳炎ワクチンの推奨について」
のコメントを出しました。

日本脳炎流行地域に渡航・滞在する小児、
最近日本脳炎患者が発生した地域・ブタの日本脳炎抗体保有率が高い地域に居住する小児に対しては、
生後6か月から日本脳炎ワクチンの接種を開始することが推奨されるとしています。

千葉県は2015年に生後11か月児の日本脳炎症例が報告(県内で25年ぶり)されており、
ブタの日本脳炎抗体保有率も比較的高い地域となっています。

ただし、
日本脳炎は日本脳炎ウイルスに感染したブタから蚊(多くはコガタアカイエカ)を介して感染します。
養豚ファームのいない松戸市(千葉県北西部)は、感染のリスクが高い地域ではありません。

一方で小さい頃から色々な所に出かけることも多くなってきており、
単純に地域だけでリスクを評価することはできないとも思います。

標準3歳から接種開始には医学的根拠はなく、生後6ヶ月から接種しても安全性・効果に問題はないので
3歳まで待つ理由もないかと思います。

以上のことから、
当院では2019年度以降予診票の送られているお子さんは生後6ヶ月からの接種をお勧めすることにしました。

それ以前のお子さんは、3歳の通知を待ってからの接種で良いと思いますが、
接種希望がある方は、
松戸市では中央保健福祉センター(電話:047-366-7485)に予診票を請求して接種することができます。
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ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの現状

2019-03-27 18:02:30 | 雑記
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(子宮頸がんワクチン)は、
2013年6月14日に厚生労働省の「積極的な接種勧奨を差し控え」通知が出てから5年が経過し、
当初の70%近い接種率から現在では1%未満の接種率となっています。

ワクチン接種自体が中止になった訳ではなく、
今でも接種の希望があれば、定期接種として対象者は無料で接種することが出来ます。

5年が経過している間に日本以外の海外では、
現在日本で導入されている4価ワクチン(ガーダシル)ではなく、
9つの型のHPV感染を抑える9価ワクチン(ガーダシル9)が標準になり、
女性だけではなく男性への接種も勧められるようになっていています。

9価ワクチンは子宮頸がんに対して90%程度の効果が期待されており、
高いワクチン接種率と検診により子宮頸がんは今世紀末には撲滅できる可能性が示唆されています。

この様な世界的な状況から日本は完全に取り残されています。

ワクチンを接種するかどうか、
「子宮頚がんについて」「ワクチンの効果について」「ワクチンの完全性について」
正しい情報に基づいてよく考えてみて下さい。


情報リンク:

1、厚生労働省(予防接種情報)「ヒトパピローマウイルス感染症(HPVワクチン)」

2、NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会「保護者の皆さまへ 子宮頸がん予防ワクチンの接種についての考え方」

3、日本産科婦人科学会「子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために」

4、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)接種推進に向けた関連学術団体の見解(予防接種推進専門協議会)
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自分で考えること

2019-02-11 12:50:26 | 雑記
インフルエンザの流行もとりあえずはピークを過ぎた印象です。

毎年インフルエンザの流行期になると、インフルエンザに関する多くの情報が飛び交います。

最近毎シーズン
「熱の高くないインフルエンザが流行っている」
と言うことをよく耳にします。

果たして本当なのでしょうか?

感染症(一部例外あり)には、不顕性感染といって病原体に感染しても症状を発症しない場合があります。
感染症の症状は、この不顕性感染(症状がない)の人から典型的な症状の人まで症状に幅があります。

外来でインフルエンザの検査が出来るようになる前(ほぼ20年以前)は、
インフルエンザでも典型的な症状の人はインフルエンザかもと予測はできる程度(確定はできない)で、
軽い症状の人は風邪と扱われていたと思われます。

以前から「熱の高くないインフルエンザ」は相当数存在しており、
最近は、検査でこの症状の軽いインフルエンザの診断が可能になっただけと考えられ、
「熱の高くないインフルエンザ」の人も多くいると言うことはできますが、
インフルエンザの特徴として「熱の高くないインフルエンザ」が流行っている訳ではなく、
インフルエンザの特徴が今までと変わったわけではありません。

ネットを介して、有用な情報にアクセスすることは容易のなったと思いますが、
それ以上に根拠のないのない情報がが氾濫しているのも事実です。

多くの情報の中で、個々の情報をすぐに鵜呑みにするのではなく少しでも自分で考えてみることが大切だと思います。

知らない間に、考えることをせずに情報に管理されてしまう社会になってはいないでしょうか。
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予防接種の推奨と定期接種のギャップ

2018-09-02 20:51:43 | 雑記
8月に日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュールを更新しました。

参照:「日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール」

新たな変更は、

1、就学前の 3 種DPT(ジフテリア・破傷風・百日咳) 混合ワクチン・不活化ポリオワクチンの追加接種
  (今のところ4種DPT-IPV(ジフテリア・破傷風・百日咳・不活化ポリオワクチン)混合ワクチンの5回目の接種は日本では承認されていません)

2、2種混合DT(ジフテリア・破傷風)ワクチン2期接種時に、DTのの代わりに3 種DPT(ジフテリア・破傷風・百日咳) 混合ワクチンの接種(ただし、任意接種)

現行の定期接種後の百日咳とポリオの抗体価低下に対応した推奨となっています。

不活化ポリオワクチンの接種は、海外では最後の追加接種は4歳以上が標準となっています。
(日本とほぼ同様の時季に4回接種している国は4歳以降に5回目の接種としています、4回接種の国は最後の4回目の追加接種を4歳以降に接種しています)

百日咳を含む3 種DPT混合ワクチンの接種も、百日咳の抗体価低下を理由に、アメリカでは日本に乳幼児期の4回摂取に加えて、4〜6歳と11〜12歳での背接種が行われています。
また、出生後からワクチン接種をしていない赤ちゃんを百日咳から守るために、妊婦(27週〜36週)に3 種DPT混合ワクチンの接種が推奨されています。
*アメリカでは、3種混合ワクチンにワクチンに含まれる抗原の量が違う「Diphtheria, tetanus, and pertussis (DTaP) vaccines」と「Tetanus, diphtheria, and pertussis (Tdap) vaccines」の2種類があり、7歳以下にはDTaP vaccines、8歳以上にはTdap vaccinesを接種します。
*日本で妊婦に対する3 種DPT混合ワクチンの効果・安全性の評価は確定していません。

実際の状況からワクチン接種が推奨されても、すぐに定期接種になる訳ではありません。

色々な効果や安全生に対する手続や予算の獲得などを経て予防接種が定期接種化されるまでには時間がかかります。

この時間的な空白の期間は任意接種として自費でワクチンを接種することになります。

今は定期接種となっている、ヒブワクチン・肺炎球菌ワクチン・B型肝炎ワクチン・水痘ワクチンも他国に比べ日本は定期接種化されるのにかなり時間がかかりました、、(水痘ワクチンは日本で開発されたにも関わらず)。

今後、おたふくかぜワクチンや上記した3種混合ワクチンやポリオワクチンの接種は定期接種化されていくものと思われます。

ワクチンで予防できる感染症からこどもを守るためにワクチン接種を考えてみて下さい。
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風しんの流行

2018-08-22 22:04:47 | 雑記
千葉県で風しんの報告が増えています。

多くは20歳以上の成人で、40〜50代を中心に成人男性の報告が多くなっています。

風しんは妊娠20週ごろまでの妊婦さんが罹ると、胎児の障害(先天性風しん症候群)をきたす可能性があります。

2012〜2013年に風しんが流行した際には、その後全国で45例の先天性風しん症候群の報告がありました。

その時に、風しん罹患歴のない方やワクチン接種歴の不明な方(2回接種推奨)に対して風しんワクチン接種が呼びかけられまししたが、流行が終わるとなんとなく世間での意識も薄れてしまっていました。

流行が始まるとワクチン接種希望者が増え、前回の流行時にもワクチン不足になりました。

今年も、沖縄や愛知などで麻しんの流行があり、麻しん風しん(MR)混合ワクチンの流通が一時滞りました。

流行が繰り返されるたびにいつも同じ事を繰り返しているように思います。

同じことを繰り返さないよう、流行に関わらず風しんや麻しんに罹患歴のない方やワクチン接種歴の不明な方(2回接種推奨)はワクチン接種を考えてみてください。

2年後にはオリンピックで世界各地の人たちが日本に来ます。
海外の方が安心して日本に来てもらうためにも、また自分自身や同胞社会を守るためにもワクチン接種は必要だと思います。
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日本脳炎ワクチンの接種開始年齢について

2018-07-11 22:56:48 | 雑記
日本脳炎ワクチンの標準的な接種開始年齢は現在のところ3歳となっており、
松戸市でも3歳に接種通知が行われています。

但し、日本脳炎ワクチンは生後6カ月から接種することが可能で
感染のリスクの高い地域に住んでいたり、海外の流行地域に渡航・旅行などする場合には3歳未満での接種が推奨されています。

参照:「日本脳炎罹患リスクの高い者に対する生後6か月からの日本脳炎ワクチンの推奨について」(日本小児科学会:2016年02月23日)

日本脳炎は人から人に感染することはありません。
通常は、日本脳炎ウイルスを保有する豚を吸血した蚊に刺されることで感染します。
(但し、刺されたらみんなが発症するわけでばなく、発症するのは感染した人の100〜1000人に1人程度です)
日本で日本脳炎ウイルスを媒介するのは、水田に生息するコガタアカイエカ(豚を好んで吸血する)といわれています。

日本で感染リスクの高い地域とは、今のところ豚の飼育が盛んな水田地帯と考えられます。

2015年に千葉県香取郡で11ヶ月こお子さんが日本脳炎を発症しています。
ただ、同じ千葉県内ですが地域的に今のところ松戸で感染のリスクを過度に心配することはないと思われます。

一方で、3歳未満で接種してはいけない理由もありません。

これらのことを踏まえて、接種希望がある時には3歳未満での接種を受け付けてますが、
その場合には、松戸市に予診票の申し込みが必要となりますので以下を参照して手続をして下さい。

参照:「日本脳炎定期予防接種について」(松戸市:まつどDE子育て)
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正しい情報を選択すること

2018-06-13 21:51:25 | 雑記
沖縄のはしかは6月11日に県が終息の判断を発表しました。

愛知(名古屋)のはしかは終息宣言真近でしたが、残念ながら6月11日に新たな報告があり延期となしました。
今までのはしかとの接点はないようですので、この後の報告がないことを願います。

はしかの流行は報道などにより一時的に注目されたかと思っていましたが、
その他の色々なニュースなどであっと言う間に忘れられてしまった様に感じます。

最近は色々な話題が注目されても、色々なことが次々とに起こる(話題になる)ので、
自分も含め、一つの話題について2週間くらいしか意識していないのではないかと思うぐらいです。

情報を人から人に伝えるために、人は言葉を、その後文字という手段を人は獲得しました。

より多くの人に情報を伝えるために紙に文字を書き、更に印刷する手段を獲得しました。

紙が貴重な頃には、紙に書かれた文字は非常に貴重な情報だったと思います。
今は紙に書かれた情報は氾濫していて、その中から自分に必要な正しい情報を自分で判断しなけれならない状況です。

ネットにつても、
私がインターネットを始めた30年程前には、普通の電話回線(アナログ回線)を利用していたため、
送受信できる情報量は非常に限られていて(基本文字のみ)、
インターネット利用時には無駄な送信をしないような利用者のエチケットがあったように記憶しています。

今では個人的な呟きや画像が普通に溢れています。

紙で起こっていたことが、インターネット上ではここ20年弱で急速に進展したため、
人の方が急激な情報量の氾濫に追いつかないでいるように感じます。

膨大な情報中から正確な情報を選択ことが要求されています。

小児科医(医療者)として、より正確な情報を伝えていけたらと思います。
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はしか(麻しん)の流行その後

2018-06-10 22:57:23 | 雑記
沖縄のはしかの流行は5月15日(5月10日発症)の報告を最後にその後報告はないため終息したと思われます。

愛知(名古屋)の流行も5月18日(5月12日発症)の報告後新たな報告はなくこちらも終息と思われます。

福岡の流行は6月8日(6月4日発症)の報告がありますが、感染が拡大している印象はなくこのまま終息に向かうのではないかと思います。

麻しん風しん(MR)ワクチンはメーカーからの出荷調整中のため、
新規の予約の方は接種を待って頂いている状態です。

流行も落ち着いたので、ワクチンの供給も通常通りに回復するのではないかと思いますので焦らずにお待ち下さい。
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