goo blog サービス終了のお知らせ 

子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

もうすぐ梅雨明け?

2015-07-12 18:12:48 | 雑記
最近しばらく投稿を疎かにしていたら昨日から暑い日が続き、もう梅雨明けも間近な時期になってしまいました。

流行のピークは過ぎた印象ですが例年になく溶連菌感染症が多く、繰り返し感染してしまったり、家族でみんながかかってしまったりといったことが多くみられます。
症状も典型的な咽頭炎(ノドの発赤・痛み+発熱)だけでなく、胃腸症状が多い印象です。

また、手足口病やヘルパンギーナといったこの時期に流行るいわゆる「夏かぜ」が多くなってきました。

学校もあと1週間ほどで夏休みになります。
体調を崩さないよう、規則正しい生活を心がけましょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

B型肝炎ワクチン・おたふくかぜワクチン接種費用の一部助成(松戸市)

2015-04-12 18:31:10 | 雑記
今年度(平成27年度)より、松戸市はB型肝炎ワクチン・おたふくかぜワクチン接種費用の一部助成を開始しました。

正式な事業開始は6月からとなっていまますが、助成対象期間は平成27年4月1日~平成28年3月31日となっており、
平成27年4月1日~5月31日に接種した方も6月以降に手続きをすれば費用の助成が受けられます。

詳細は、松戸市のホームページ「B型肝炎予防接種・おたふくかぜ予防接種費用の一部助成をします」を参照下さい。

B型肝炎ワクチン・おたふくかぜワクチンは現在任意接種のワクチンですが、国の準備ができしだい今後定期接種になるワクチンです。
B型肝炎ワクチンは早ければ来年度には定期接種化されると思われますが、それに先立ち松戸市は助成を開始しました。

定期接種のB型肝炎ワクチンの接種対象者は1歳未満の乳児となる予定なので、定期接種化を待っていると接種対象年齢ではなくなってしまう可能性がありますので、助成が受けられる内に接種を考えて下さい。

定期接種や費用助成の対象年齢ではないお子さんも、B型肝炎は一生涯の問題ですので接種を検討してみて下さい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

予防接種:定期接種と任意接種

2015-03-11 17:20:11 | 雑記
定期接種と任意接種の違いって?
なんとなく任意接種は定期接種ほど必要性が低いイメージがあるのではないでしょうか?

確かに、流行が発生した時に社会的影響の大きいものから優先して定期接種になっているとは思いますが、感染症から子供たちを守るという観点では定期接種も任意接種もその必要性に優劣はありません。

定期接種は予防接種法という法律に基づいて、行政が費用負担し施行されるので、予防接種による費用対効果など考慮し、予算の中で社会に与える影響の大きいものが優先されて定期接種になってきました。

ここ数年日本でも、行政の子供たちを感染症から守る必要性への認識が高まり、効果安全性の再確認をし(ワクチンが承認された時点で確認できているとは思うのですが)、予算確保・法改正など事務的な手続きを経て、今まで任意接種だったものも順次定期接種化きています。

これから、兄弟などで上の子の時は任意の接種だったので接種していなかったワクチンが下の子では定期接種となり、下の子は接種したけれど上の子が接種していない状態(すでに定期接種の対象年齢外)という事態が起こると思います。お金がかかってしまいますが、是非上の子にも接種できるワクチンがあるのであれば接種を考えてあげて下さい。

皆がワクチンを行うことで、ワクチンにより予防される感染症の発生が少なくなってくると、その感染症が発生しないことに慣れてしまい、ワクチンはもう必要ないのではと勘違いしてしまいがちですが、みんながワクチンを行うことでその状態が維持されていること(ワクチンの効果)を忘れないで下さい。

ワクチンで感染症を予防することは、接種した本人のためであると同時に、病気などでワクチン接種ができない、かかってしまうことで重篤な状態になってしまうリスクが高いなどの人たちを守ることにもなります。

定期・任意と言う行政による区分にとらわれることなく、ワクチンのことを考えてみて下さい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

年度末期限のワクチン接種

2015-03-11 17:08:52 | 雑記
そろそろ卒園卒業シーズンになりました。

4月から新しい年度が始まりますが、今年度末(3月31日まで)に接種期限のワクチン接種は済ませているでしょうか?

4月に小学生入学(3月に卒園)のお子さんは、麻しん風しん(MR)混合ワクチン2期の接種が3月31日までですので、接種していない場合にはすぐにかかりつけに相談して接種を済ませましょう。

水痘ワクチンの3歳から5歳未満のお子さんに対する経過措置による接種の期限も3月31日までですので、今一度確認してみて下さい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花粉症

2015-03-04 18:34:17 | 雑記
インフルエンザA型の流行はほぼ終息し、今の所B型の流行の気配もありません。
感染症では、溶連菌感染症が多くなっています。

感染症以外では、花粉症症状での受診が増えてきました。
昨年は飛散量が少なかったため症状が軽かった印象ですが、今シーズンは比較的飛散量も多いのでこれから飛散もピークを迎えますので注意が必要です。

今更ですが、花粉症は花粉が原因(アレルゲン)のアレルギー性鼻炎・結膜炎のことで、
花粉症の特別な薬があるわけではなく、抗アレルギー薬などアレルギー性鼻炎・結膜炎の薬で対症的に治療します。

以前にも書きましたが、抗アレルギー薬とは別に昨年10月にスギ花粉症に対する舌下免疫療法の薬が保険適応となっています。ただしこれは今出ている症状を急に治す治療ではなく、花粉飛散シーズン以前から治療を開始し数年に渡って継続することで根本的な体質から改善をする治療で、シーズン以外の時期も症状に関わらず根気よく毎日最低でも3年間(可能ならさらに長期)継続が必要です。
効果は100%ではありませんが、効果がでれば花粉症から解放されます(効果があっても治療中断後再発の可能性もあります)。
毎年強い症状に悩ませれている方が治療を考えてみてもよいのではないかと思いますが、発売後1年間(今年の10月まで)短期処方(14日分)しかできませんので、現実的にはそれ以降の治療開始がよいのではないかと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

油断大敵

2015-02-22 22:42:07 | 雑記
昨年の今頃は、松戸保健管内で麻しんの発生が続いたため関係者は対応に追われていましたが、
幸い大流行には至らずに終息し、その後今のところ全国的にも流行の気配はありません。

もう忘れてしまったかもしれませんが、平成24年~25年にかけて成人を中心とした風しんの流行があり、
残念ながら妊婦さんが感染することで胎児に障害が発生(先天性風しん症候群)する報告が、平成24年10月から平成26年3月26日までに44人報告されました。

国内での麻しんが根絶が宣言され15年経過したアメリカでも、昨年末にカルフォルニア州で麻しんの流行がありました。

麻しんも風しんも予防接種みんながしっかり受ける事で発生を防ぐことができる感染症です。

流行がないのは、あくまでみんなが予防接種を受けている状況で維持されていることなので、
流行がなくなったからと安心して、予防接種を受けなくてよいという訳ではなく、
流行がない時こそ、気を引き締めてみんなが予防接種を受けるようのしていかなければなりません。

副作用の報告から接種差し控えになった日本脳炎ワクチンの接種も、新しいワクチンになって接種勧奨が再開されたにもかかわらず接種を躊躇している保護者の方がいます。
日本脳炎は現在も数は少ないですが日本で発生している感染症で、今後温暖化に伴い流行地域も北上してくるこのも考えられますので、接種していないお子さんは接種をお勧めします。

流行が起こってから慌てるのではなく、流行がおこらないようにみんなが意識して行動することが必要です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

インフルエンザは終息へ

2015-02-15 16:48:24 | 雑記
今シーズンのA型インフルエンザの流行は終息に向かっているようです。
当クリニックのA型インフルエンザの患者数もだいぶ少なくなっており、
今のところB型インフルエンザの流行の気配もみられません。

一方で、溶連菌感染症の患者さんが多くなってきています。
溶連菌感染症の典型的な咽頭炎(発熱、のどの発赤・痛み)だけでなく、なんとなくすっきりしない胃腸炎症状など多彩な症状が以前より増えた印象があります。
また、溶連菌感染症が低年齢化した印象もあります。

年度末が近づいてきました、今春小学校入学予定のお子さんでMR(麻しん風しん)混合ワクチンが未接種でしたら、接種期限は3月31日までですので、接種するようにして下さい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スギ花粉

2015-02-01 17:11:32 | 雑記
2月に入り、そろそろスギ花粉の飛散が気になる時期になりました。

今年は、関東の飛散開始は2月10日頃と予想されており、
飛散量も例年より多い予想です。
(*飛散開始:1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を2日以上連続して観測した場合の最初の日)

1月中も飛散開始には至らない程度の花粉が飛んでいる日もあるようです。

例年症状が強くでる方は、そろそろ薬の内服を始めた方がよいと思います。

昨年10月に保険が適応された舌下減感作療法は花粉飛散シーズン中には開始できず、
保険適応後1年間は薬い処方が2週間しか出来ませんので、
ご希望のある方は、今年10月以降に開始するのがよいかと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

インフルエンザ

2015-01-25 18:47:46 | 雑記
新年になり、クリニックは12月の忙しさはなく、落ち着いた1月が続いています。

インフルエンザの全国的な報告数の増加傾向も鈍化したようです。
首都圏では、東京・神奈川・埼玉では前週より報告数が減少しています。
千葉全体の報告数も鈍化傾向がみられます。
松戸保健所管内の定点報告数も年末最終1週間の報告数をピークに減少傾向にあります。

学校などの集団生活が冬休みに入ったことで勢いがなくなったのかとも思いますが、
集団生活が再開されてまた報告数が増えるのかもうしばらく注意が必要ですし、今後はB型の動向にも注意が必要です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゆっくり考える

2015-01-18 18:29:47 | 雑記
年が明けてニュースなどではインフルエンザ流行と言われていますが、
当クリニックでは先週後半からインフルエンザでの受診は落ち着いています。

最近感じることですが、
スマートフォンなどによるネットワークを介したコミュニケーションが普及し、
その時々で思ったことを投稿することで、短時間に多くの人がそのことに共感したり反論したりすることが可能になってきました。

思ったことをすぐに投稿することも含めて、
それに対する反応に要する時間はあまりにも早いように感じます。
ネット上での共感や反論が拡散するスピードは、
人間本来がコミュニケーションする処理能力を超えているのではないかと思います。

その事で、誤解やトラブルが起きている場合も多いのではないでしょうか。

ひと呼吸おいて少し考える時間があまりにもないように思います。

自分自身はSNSなどのコミュニケーション速度についていけないので、
ラインやツイッター、フェイスブックなどは利用していません。

現代についていけない遅れた人間なのかもしれませんが、
食の世界ではファーストフードの反省から、スローフードが見直されていたりもしますので、
ゆとりをもって考えながらコミュニケーションするのも必要ではないでしょうか。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする