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子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

松戸市の麻疹(はしか)流行

2016-08-21 21:21:08 | 雑記
7月末に松戸市内で麻疹の発生があり、その後8月20日時点で10例(内成人2例)の発症が確定しています。

昨年1年間千葉県内での麻疹発生は0例(全国35例)の発症でした。

麻疹は世界的にワクチン接種により排除を目指している感染症で、昨年には日本もWHOより排除認定を受けています。

現在、行政・医療機関・保育園関係者・幼稚園小中学校関係者など関係者がこれ以上の流行拡大を阻止するために協力して動いています。

今後、行政より色々な形で通知があるかと思いますが、麻疹・風疹(MR)混合ワクチン接種対象者(特に1期対象者)で、まだ接種をしていない場合は速やかに接種をすることが強く勧められます。

また、1歳未満の定期接種前のお子さんは不特定多数が集まる施設などへの不必要な外出は極力避けることをお勧めします。

今後の状況は適宜提供していきたいと思います。
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オバマ大統領

2016-05-29 14:53:31 | 雑記
オバマ大統領の広島訪問がありました。

色々な捉え方があると思いますが、何かしら一歩前進したのではないでしょうか。
オバマ大統領の演説の内容は、理念的なだけで何も実効性がないと言われればそれまでかもしれませんが、
多くの人が共感できる内容だったと思います。

歴史的な訪問と報道されていますが、
何十年か経って若者に「あれから何も変わってないのだから、あの時の訪問なんて意味ないですよね」
なんて言われないようにしたいものです。
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Blowing in the Wind

2016-05-26 23:04:07 | 雑記
医療とは関係のない話ですが、
Blowing in the Wind(邦題:風に吹かれて)はボブ・ディランの1960年代の楽曲です。
そんな古い歌と思われるかと思いますが、歌詞の内容はネットで検索すればいくらでも出てくるので知らない方は検索してみてください。

少し前のことですが、
とあるところで一人の飲んでいた時に、近くにいた若者(おそらく20代)と話する機会がありこの歌の話になったのですが、
彼曰く「30年以上(実際は約半世紀)経って、世の中何も変わっていないのに、この歌に何の意味もないじゃないですか」と言われてしまいました。

確かに、今の世の中を見てみると人間同士の争いや格差など同じことの繰り返しで何もよくなっていないように思い、
「そうだね、それは僕たちの責任だね、ごめんね」としか言えませんでした。

歌詞の内容に共感し多くの人が同じ思いを共有すれば少しづつでも世の中が変わるとのではと思い続けていたのですが、
今更ながらどうもそうではないと指摘され、結構凹んだ出来事でした。

でも、同じ思いを共有できる人が少しでも増えれば良いなと懲りずに思い続けたいと思います。
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ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)接種に関して

2016-04-21 00:24:34 | 雑記
HPVワクチンは2013年4月に定期接種化されましたが、接種後の有害事象をめぐり2013年6月に厚生労働省は積極的な接種勧奨の中止を決め現在に至っています。

接種の中止ではありませんので、現在でもHPVワクチン接種の希望があれば定期接種として接種はできますが、接種を希望される方はほとんどいないのが現状です。

HPVワクチン接種勧奨が中止されている状況は、世界的に日本だけの特殊な状況となっています。


あまり報道されていませんが、4月19日に日本小児科学会を含む17医学関連学会がHPVワクチン接種推進に向けた共同見解を発表しています。

「ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)接種推進に向けた関連学術団体の見解」(PDF)

昨年12月には名古屋市が独自にHPVワクチン接種調査を行い、ワクチン接種の副反応が疑われる症状についてワクチン接種者と非接種者で接種者に有意に多いわけではないとの結果を公表しています。

子宮頸がん予防接種調査結果(速報)
→名古屋市により削除され現在は生のデータが公開されています「子宮頸がん予防接種調査の結果を報告します(名古屋市)」

WHOは、昨年12月にHPVワクチンの安全声明を出しています。

Global Advisory Committee on Vaccine safety Statement on Safety of HPV vaccines
17 December 2015


その中で、HPVワクチンの積極的な接種勧奨が行われていない日本の現状を憂慮するコメントが含まれています。

定期接種の対象者は「小学校6年生から高校1年生相当年齢の女性の方(12歳の誕生日を含む年度当初から16歳の誕生日を含む年度末まで)」で、3回接種で3回目は標準では1回目から6ヶ月間隔をあけて接種します。

ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)予防ワクチンについて(松戸市)


今後行政がどのような判断をするのかわかりませんが、参考になればと思います。
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ロタワクチン接種費用の一部助成(松戸市)の開始など、

2016-03-30 18:23:52 | 雑記
(1)

4月1日より松戸市がロタワクチン接種費用の一部助成を開始します。

2回接種のロタリックスは1回につき4500円/3回接種のロタテックは1回につき3000円の費用が助成されます。

当院では通常ロタリックスでの接種を1回15000円で行っていますが、
松戸市から4500円費用が助成が受けられるので、1回10500円で接種ができます。

(ロタテック希望の方は、当院では1回10000円ですので、3000円助成が受けられるので1回7000円となります)

詳細は「松戸市のホームページ:ロタウイルス・B型肝炎・おたふくかぜ任意予防接種費用の一部助成を実施します」を参照してください。

1回目の接種時期は原則14週6日までとしていますのでご注意ください。
*参照:ロタウイルスワクチンの接種開始時期について


(2)

上記と同時に、おたふくかぜワクチンの費用助成が2回まで受けられることとなりました。

1歳~小学校就学前年度の3月末までの期間に2回まで助成が受けられます。

標準的な接種時期は1回目は1歳時(MR1期と同時期) / 2回目は小学校就学前年度(MR2期と同時期)

詳細は上記松戸市ホームページを参照して下さい。


(3)

B型肝炎ワクチンは今年(平成28年)10月から定期接種になる予定です。

接種対象者は、平成28年4月1日以降に生まれた1歳未満のお子さんになる予定です。

平成28年3月31日以前に生まれたお子さんは、10月の時点で1歳未満でも定期接種の対象者にはなりませんのでご注意ください。
*松戸市の助成制度は利用できます。


接種希望ある方は電話(047-311-3131)でお問い合わせください。

ロタワクチン(B型肝炎ワクチン)は、ヒブワクチン・肺炎球菌ワクチンと同時に生後2ヶ月からの接種をお勧めしています。
参照:生後2ヶ月からのワクチン開始
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新年(2016)

2016-01-06 16:41:18 | 雑記
昨年中にはインフルエンザの流行もなく年を越しました。

新年診療開始し2日間インフルエンザA型1例診断しました。
これから保育園・幼稚園・学校が始まると徐々にインフルエンザがでてくるのではないかと思います。

インフルエンザはこれからですが、昨年から溶連菌感染症が多く、マイコプラズマと思われる患者さんも例年より多い印象です。

感染症ではありませんが、私自身は鼻炎症状が年末からでています。
まだ花粉の飛散情報がありませんが、暖冬のためか気温の高い日にはスギ花粉が多少とも飛散しているのではないかと思います。
スギ花粉症の方は例年より早い対応が必要かもしれません。
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IMAGINE

2015-12-08 23:58:54 | 雑記
12月8日はジョンレノンの命日

imagine all the people living life in peace..

悲しいことですが、imagineのメッセージと世の中の情勢は違う方向に向かっているような気がします、、、

もしレノンが生きていたら、どんなメッセージを発信していたでしょうか、

自分以外のことを思いやる想像力を育むことが大切だと思います、、、
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今シーズンのインフルエンザワクチンについて

2015-08-30 23:55:24 | 雑記
夏休みもおわりのなり、もうインフルエンザワクチン接種の時期が近づいてきました。

今シーズンはワクチンに以下のような変更があります。

今までのインフルエンザワクチンは、A型2種類(香港型・ソ連型)+B型1種類の計3種類の成分を含んだ3価のワクチンでしたが、今シーズンからB型の成分が2種類に増えた4価ワクチンになりました。
ここ数年B型のインフルエンザ流行株は大きく分けて山形系統とビクトリア系統の2種類が混在しており、今までのワクチンはどちらか1種類しか含まれていませんでしたが、両方に対応したワクチンとなりました(アメリカでは昨年から4価ワクチンが導入されていました)。
このワクチンの変更に伴い、ワクチン価格が値上げとなる予定で、接種価格も値上げする予定ですのでご了承願います。

当クリニックHP「今シーズンのインフルエンザについて」も参照下さい。
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夏季休暇

2015-08-11 11:10:37 | 雑記
溶連菌がやっと落ち着いていたと思ったら、今度は手足口病が流行。

手足口病に対しての薬はありませんので自然の経過(自分の免疫力)で治るのを待つことになります。
口の中に口内炎がいっぱいできると、飲んだり食べたりがちょっと辛くなりますが、辛いのは2~3日程度ですので口当たりの良いもで乗り切るよう工夫してあげて下さい。

クリニックは、11日(火)~19日(水)休診させていただきますのでご了承下さい。
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ワクチンの効果

2015-07-15 18:31:04 | 雑記
今では当たり前に接種が行われているHibワクチンですが、
日本で発売されたのは2008年12月、当初は自己負担の任意接種でした。
2010年11月に任意接種で接種費用の助成が開始され、2013年4月にやっと定期接種となり現在に至っています。

Hibワクチン開始時から、その効果を確認するために10道県(北海道、福島県、新潟県、千葉県、三重県、岡山県、高知県、福岡県、鹿児島県、沖縄県)でのHib(ヘモフィルスインフルエンザ菌b型)による侵襲性感染症発生数の調査が行われています。
この調査で、Hibによる髄膜炎の発生は5歳未満に人口10万人あたりワクチン接種費用助成開始前(2008~2010年)には7.7人でしたが、費用助成開始後2011年には3.3人、2012年には0.6人、2013年には0.3人となり、2014年にはついに0人となっています。

人口比率で国内の発生数を推計すると接種費用助成開始前(2008~2010年)には452人の子どもたちがHibによる髄膜炎になっていたと推測され、それが0人になったことになります。

水痘(水ぼうそう)にしても昨年10月から定期接種化され、その後の発生数の集計は明らかに定期接種開始前より低い水準で経緯しています。

通知が来た(定期接種)だからということでなんとなく接種している方も多いと思いますが、適切な時期にしっかりとワクチンを受けることで子どもたちが感染症から守られているということを忘れないようにしてください。
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