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内戦

2013-09-04 08:04:59 | Weblog
これは勝者なき戦争だ。シリア内戦の調停を試みる国連の専門家らは、そう確信しているという。「アサド政権側も、反政府勢力側も自分たちの優勢を喧伝(けんでん)してきたが、どちらも勝つことは出来ない」。

と、そんな勝者なき戦争で、命を失い、家を失う人だけが増えている。2年前に内戦が始まってから、10万を超える人が死んだ。国外に逃れた難民は、190万人にもなった。

化学兵器が使われたのも、まず間違いないだろう。現地の病院を支援している「国境なき医師団(MSF)」によると、21日にはダマスカス近郊の病院に、神経ガスに侵されたとみられる症状の人たちが約3600人も運ばれそのうち355人は死亡したという。


「人道法がここまで守られていない状況では、人道援助はその効果と意義を失ってしまう」というMSF事務局長の声明を読めば、今すぐ何かをせねばとの思いに駆られる。

米英仏は一気に武力行使に走りだした。が、思い出すのは、イラク戦争の教訓だ。英国の参戦を検証する場でブラウン前首相は「戦闘には7日で勝ったが、平和を勝ち取るには7年かかった」と語った。

武力行使のその後の青写真がろくになかったとの反省だ。国連の専門家らは「勝者なき戦争だからこそ、政治的解決を目指すしかない」と言っている。巡航ミサイルが、平和への道を開くのだろうか。