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ミツバチ

2013-08-27 07:40:23 | Weblog
うちわであおぎ、打ち水をまいて、・・・。ミツバチも、そうやって猛暑をしのいでいるらしい。『ミツバチの世界』(タウツ著、丸善)などによると、気温が35度あたりを超えると、卵やサナギを守るため、働き蜂は水を巣の中にまいて羽であおぎ、気温を下げる。

実験では巣の表面が70度になっても、巣の中は35度に保たれるというから、すごい性能のエアコンだ。この「働き蜂エアコン」は、暖房も可能だ。羽を動かすため使う強力な筋肉をただ震わせて、熱を発することができる。

ちょうど、車のエンジンを空吹かしするようなものだ。さらに驚くべきことに、ニホンミツバチは、この発熱の技を天敵のオオスズメバチ退治にも使うという、スズメバチが巣に侵入してくると、数百匹の働き蜂が一斉に殺到し、天敵を包み込む球になる。

球の中の温度は46,7度。ミツバチは約49度まで耐えられるが、スズメバチは約45度で昇天。玉川大学の小野正人教授らが発見した蒸し殺しの技「熱殺蜂球形成」である。

そんな高度な生き残りの術を持つミツバチも、最近は謎の大量死に見舞われている。犯人と疑われるネオニコチノイド系農薬が、市販の蜜蜂からも検出されたという。

人間には害のないレベルというが、問題はミツバチの健康。ミツバチが暮らせないような世界では、人間も生きてはいけないだろう。