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2012-04-27 07:01:17 | Weblog
日本は国民の「豊かさ」を示す一人当たりGDPで、2010年現在、世界20位。それが30年には21に後退、10年の24位から15位に浮上する韓国に抜かれるのだという。

生産性の伸びなど種々の条件に基づいた予想だそうだが、より楽観的シナリオでも、17位の日本は15位の韓国の後塵を拝するとの見立て。

「先進国から転落しかねない」とまで脅かされれば、ちょっと暗い気持にもなる。ただ一方で思う。「先進国」であり続けさえすれば、「豊か」なのか。

さいきん、心を去らない歌がある。俳人の長谷川櫂(かい)さんが「3・11」後の作をまとめた「被災歌集」の一首だ。<つつましき文明国であるために必要なもの不必要なもの>。「先進国」や「経済大国」の看板にしがみつかずとも、「つつましき文明国」であればよい。

過激な便利に取り巻かれた、いわば“量”の「豊かさ」から“質”のそれへの転換の中にこそ、日本の将来像は見いだされるべきだ。何が本当に<必要>で何が本当は<不必要>かを見極めるところから始まる。

震災と原発事故を経た今こそ、その転換の大チャンス。政治がそれをフイにせぬようにと願う。