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裁判

2012-04-13 06:44:07 | Weblog
腕ききの特捜部幹部が完全否定しているのを、最高検が取り調べて起訴、それを裁判官が裁く。大阪地検の証拠改ざん隠蔽事件は、法律のプロ中のプロ同士の戦いだった。

例えは悪いかもしれないが「ミサイルをミサイルで撃ち落とすことができるか」との言葉が浮かんだ。法廷では、事実認定や法の解釈ばかりでなく司法の誇りが火花を散らしたに違いない。

だが、裁きのポイントが「改ざんを上司に電話で伝えた」ことの事実認定にあったことには違和感が残る。権力を行使することの崇高な法律判断を争うのではなかった。「言った言わない」のレベルで争っていた印象が強い。

上司が部下の罪をなすりつけられたのか。部下の罪を中間管理職がもみ消したのか。どこの組織にもある構図かもしれないが、司法がそのようなレベルであってはなるまい。歴史に残る大きな裁判だったのに、争点は小さすぎた。