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蛍の光

2012-04-04 08:16:42 | Weblog
取材して「大変驚いた」。こっちもビックリした。記者研修をする台湾の女性が「『蛍の光』は葬式で流される曲」と書いた。だから卒業式を卒業式意外でもおなじみの曲である。閉店の合図に使うデパートや遊園地がある。観光船は出発のときに流す。それが台湾の人たちをドキッとさせているとは知らなかった。

同じ別れの曲でも、時と場所をわきまえないといけない。下手をすると、ケンカのネタになりかねない。台湾の人たちとの付き合いが増える折、知ってよかった「蛍の光」の別の顔である。

自販機で缶コーヒーを買おうとして、コインを落としたことがあった。百円玉は、近くにいた外国人の足元に向かって床を転がった。青年はニッコリ笑って拾ってくれた。ただし、転がる硬貨を靴底で踏みつけて。「ありがとう」を途中でのみ込んだ。

お金を踏むとバチが当たる。日本流にそう説得するのが正しいのか。それとも礼を言うのがマナーか。いまも迷っている。国際理解は一筋縄ではいかない。だから、小さな積み重ねが大事になる。「蛍の光」の季節に、そのことをあらためて知る。