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手術

2012-02-27 08:09:46 | Weblog
天皇陛下の手術が無事に終わったと聞いてほっとした。そうとしか言いようがない安堵感である。年間に1万数千件もあって成功率が高い一般的な手術だといわれても、78歳になる陛下の胸を開いての心臓手術である。

家族に、そうした手術の体験者をもつ人も、もたない人も一様に安堵したに違いない。順調なご回復を祈りたい。昭和天皇の例を思わざるを得ない。当時の侍従の中からは「玉体にメスをいれるな」とか「輸血はすべきではない」の声が公然と出され「天寿を全うしていただくのが自然」とのこえまであったという。

「人間 昭和天皇」(高橋 紘 著)。昭和の末までこのような認識だった。今回の天皇陛下の心臓手術に、そのような反対はなかった。当然のことだが、わずか二十数年でここまできたことに感慨深いものがある。

皇室と社会の壁を低くしてきた力は、国民の側のもあったし「平成流」の皇室を目指す天皇、皇后両陛下の努力にもあったと思う。3月11日の震災1年追悼式典にご出席の願いをもっているともいわれるが、無理をなさらず、これも国民多数の思いだろう。