デジカメぶらりぶらり

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ブーツ

2012-02-23 07:56:10 | Weblog
国会中継を見ていたら、足を組んだ閣僚のズボンと靴下の間からすね毛が見えた。おじさんくさいが、ももひきが見えるよりいい。30年も前のこと、閣僚席で当時の福田赳夫首相が足を組んだところ、ブーツを履いているのが見えた。

すね毛とは無縁の男のブーツ姿は珍しい時代で話題になった。70歳を過ぎた首相の笑みを思い出す、高知の桂浜に立つ坂本竜馬の像はブーツを履いている。幕末の写真が基になっている。

盛岡にある新渡戸稲造の銅像もブーツを履いている。活躍したのは明治・大正期だが、幕末生まれまれで「武士道」の著者である。龍馬が刀をやめて短銃を持ち、それも捨てて国際的な書物を懐に入れたとの説がある。

自分の国を守るのは武器ではなく法律だと言う近代を目指すためのつくり話だろうが、古いわらじを脱いで新しいブーツを履いた青年の魂が感じられて好きな話だ。

大事な議論をよそに国会中継の何を見ているのかといわれそうだが、政治家の「足もと」を見ていると答えたい。大臣に必要なのは、法の知識より法の精神であり、自分の志を国民に伝える力だろう。