BCLとベリカードの楽しみ

海外短波放送や国内放送を聴き、放送局からいただけるベリカードなどを紹介。近頃は、自分が楽しいと思える事柄も書いています。

プラハの風景写真  「ソコル・フェスティバル」 6/30に開催

2024-07-13 | エトセトラ
チェコ・プラハに住む友人から送られてきた、「プラハの風景写真」です。

プラハの大通りを、「ソコル(=鷹、ファルコン)運動組織」の約15,000人のメンバーがパレードするという、6年に一度の盛大なフェスティバル、「オール・ソコル・スレット」(All-Sokol Slet、スレット=再会) が、6月30日に行われました。

「ソコル運動組織」は、スポーツを通じて健康な国民生活を実現することを目的に、(民族的体育運動協会として) 1862年にプラハで設立。1869年には婦人部、少女部が設置され、1904年にチェコ各地の支部を統轄する、「チェコスラヴ・ソコル連盟」が発足しました。以来、この組織は、現チェコの国民性の形成に大きな役割を果たした、と言われています。

また、発足後、何万人ものチェコ人が仕事を求めて国外 (とくに米国) に移住したため、多くの国でそれらの人々の受け皿として、ソコル支部が設立されました。今でも、チェコ移民の子孫は、ソコル・メンバーであることを通じて、祖国とのつながりを保っています。

さて、パレード参加者は、午前8時半頃から「ヴァーツラフ広場」近くの通りに、集まり始めました。



伝統的なソコルの制服と旗です。

記念写真を撮る、南ボヘミアからのグループや、スポーツ・イベントで人気がある、チア・ガールの姿も。



ソコルのメンバーの多くは、第1次世界大戦で戦ったため、当時の歴史的な軍服を着た男性も。女性も制服姿で参加しています。パレードで演奏するマーチング・バンドが、音合わせを。



集合地点では、特設ステージが設けられ、バンド演奏も。チェコ公共テレビの女性レポーターは、スポーツウェア姿で、インタビューしています。



10 時に、パレードがスタート。警察官が先導しています。





チェコ各地からの代表団、そして、スロバキアや、米国から、他には、セルビア、スイス、オーストリアのメンバーも。路上パフォーマンスする人たちも。











ヴルタヴァ川岸までの約2.5 km、1時間あまりのパレードは、旧市街広場で解散となりました。







街中に貼られている、「第17回ソコル・スレット」のポスターと、今大会ロゴです。



「スラヴィア・プラハ・サッカー・スタジアム」(フォルトゥナ・アリーナ) では、6月4日・5日に、マス・パフォーマンスやエクササイズ・エキシビションが、開催されたそうです。



「平和広場」では、ソコルの歴史的なポスター、絵ハガキ、また、女性ユニフォームの2024年デザインなど、写真による展示会が行われました。(画家「アルフォンス・ミュシャ」も、この大会のポスターを手がけました)





ソコル・スレットの開催は、第2次世界大戦中と、その後の共産政権によって禁止されましたが、1989年の政権交代後に復活しました。その間、チェコスロバキア国内では不可能でしたが、国外ではウィーンやチューリッヒなどで、開催が続けられました。

国内各地、海外から多くの人々が集まるこの催しは、チェコの人々が、一つの巨大な家族であることを実感出来る、精神的な行事となっている印象を受けます。



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