BCLとベリカードの楽しみ

海外短波放送や国内放送を聴き、放送局からいただけるベリカードなどを紹介。近頃は、自分が楽しいと思える事柄も書いています。

線路脇の表示標 (2)

2021-05-06 | エトセトラ
昨日に続いて鉄道写真で、線路脇の表示標 (その2) です。
まだ撮れていなかった分を、今日、撮ってきました。昨日のとあわせて見ていただければと思います。

まずは、「速度制限解除標識」です。



ここから速度制限が解除される場所に置かれていて、四角形でX形に白と黒色が塗り分けされています。

「距離標」です。



これは、基準駅からのキロ数を表示しています。写真のは546km地点を表しています。では、基準駅はと言うと、東の東京駅です。横に並ぶ46の数字は?

「曲線標」で、三角柱をしています。昨日のとは、別のものです。 



「曲線半径m」・「C(カント:レールの内側と外側の高さ差mm)」「S(スラック:レール間隔mm)」・「TCL(緩和曲線長m)」「CCL(円曲線長=カーブ全長m)」を表示していますが、ほかに、「V:Vertical Curve Radius(縦曲線半径)=曲線正矢量で10m弦正矢量」(専門過ぎて?) を表示しているのがありました。



「逓減(ていげん)標」です。



白色柱に黒線が入っています。
線路の曲線区間においては、カント (↑上述) を設けるのが原則で、カントのすりつけ区間(逓減区間)が必要で、その始点・終点に設けられる、ということです。

「通停確認標」です。



昨日も紹介しましたが、緑と赤色の直角三角形がくっついた形をしています。運転士さんに次の駅が通過か停車かの確認を促す標識で、今日、撮ったのは、電柱の中ほど、運転している運転士さんの目の高さに付けられているのがありました。

次は、「5秒ルール区間表示」です。
これは保線作業関係者に向けてで、JRの線路境界フェンスの扉に張られている「5秒ルール区間中」という、緑色の表示板です。



5秒ルール区間というのを調べてみると、「線路点検など保線作業を行う場合、線路で作業するグループとは別に、列車の接近を知らせる列車見張員を前方に配置しなければいけない事になっている。その時、前方の列車見張員は、点検などを行っている作業グループの見張員に無線機を使って、5秒に1度『異常なし』との安全確認の交信をしないといけないルールで、この表示板は、そのルールが適応される区間を示している」とのことです。

また、「万が一に、無線機の故障などで5秒たっても連絡がこない場合は、作業を実施している人は、線路内から離れる」というルールも決まっているようです。



この5秒ルールが作られたきっかけは、2001年1月にJR山陽線で保線作業員が電車にはねられて死亡するという事故が起こったことから、これを教訓に2001年10月より行われている、とのことです。

確かに、表示されている付近は複々線ですし、列車ダイヤも混んでいますので、安全な保線作業をするには守らなければならないルールと言えるでしょう。(とくにこの区間、新快速は猛スピードで走っていますので、アッと思ってもなかなか止まらないでしょう)



線路の側にも立てられていたり、別の表示板「見張員増員区間」というのもありました。

最後に、ユニークな標識を。「いうてる間に入信」です。



いうてる間=そうこう言っている間=あっという間、に信号区間に入ってしまうよ、との注意です。信号を確認し、道路で言うと、いつでも止まれるよう「徐行」で、という事でしょうか。

少し見ただけでも、本当にいろいろな鉄道標識があり、楽しめます。


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