BCLとベリカードの楽しみ

海外短波放送や国内放送を聴き、放送局からいただけるベリカードなどを紹介。近頃は、自分が楽しいと思える事柄も書いています。

メリッソ送信所局舎  KTWR日本語フレンドシップラジオ

2015-04-18 | 海外局ベリカード
毎週日曜日夜、グアム島より放送している「KTWR日本語フレンドシップラジオ」から、いただいたEベリです。

今月5日受信分は前に紹介しましたが、12日受信分です。TWR(トランス・ワールド・ラジオ)メリッソ送信所の写真が使われています。過去に用いられた写真が再度使われていますが、今年1月分(下)のとは、文字の配置などが微妙に違っています。




さて、この日本語番組では、「友だちの声」のコーナーで多くのリスナーのお便りが読まれ、どんな受信機やアンテナを使って聴いておられるのかがよくわかって、たいへん楽しめます。

ただ、聴いていて少し気になったことがありました。それは、受信状態を表わすSINPOのことで、S信号強度・I混信・N雑音・P伝播障害・O総合評価を、5段階で評価するものですが、使用しているラジオやアンテナ、聴いている地域や受信している場所によって、受信状態は様々で、また、聴く人により、この数字も多少違った評価になります。

これまで日本では、最後のO(総合評価) の数字はSINPの各項目が5なら5を、SINPの項目の1つでも4以下なら、O は4以下を付けるということが定着していました。たとえば、4544-4はあっても4544-5は付けない、ということになります。ですので、番組で読まれたレポートでの45445や44334といった付け方が気になりました。それで、KTWRフレンドシップラジオに聞いてみました。それでわかったことは、Oの付け方の基準というのが、個人や世界では違うようだということです。

もともと、受信状態(音) を言葉によってや、単純化した数字で忠実に表すことには無理があります。また、より正確にとSメーターの値を参考にしても、最終は個人の耳で聴いて判断することになります。そのため、SINPOは絶対的なものではなく目安程度なのはわかりますが、付ける基準も違っているとは。

また、受信状態の評価については、SINPOのほかに、QRK, QSA, RST, SINPFEMO, SINFOを使っていた頃や、より簡易なSIOで十分、というのがありました。

今は昔と違って、受信状態を録音して簡単に局の技術者へ送れますし、世界各地の受信状態をモニターしようと思えばネットでできると思いますので、受信報告書の役割は小さくなりました。

少し前に経験したことでは、ある地方のテレビ局に、デジタル放送の受信報告書を送りましたが、「もうその必要はありません。ベリカードは発行していません」の返信が返ってきました。確かに、そうなのでしょう。ベリカードを発行する国内局も減っていて、これまでの習慣で受信報告書を出し続けていますが、番組内容などお便りを書くように心がけています。

そして、SINPOで思いついたのですが、もし、放送内容の評価を表わす指標としてもあるなら、私はこのKTWR日本語放送に55555(オール5) を付けたいと思います。それは例えば、このようなS (Specificity特異性・特色)、I(Idea発想・企画性 )、N(Noise雑音=プロパガンダ的要素)、P(Personalityパーソナリティ)、 O(Overall Merit総合評価)でしょうか。

とりとめなく長くなりましたが、以上、KTWRを聴いていただいたベリと、受信状態を表わすSINPOをネタにした話でした。


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