こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

慢性鬱病患者の朝の1曲 : OMD 「愛のスーヴェニア」 '81

2006-01-07 14:35:49 | 音楽帳
初出勤の翌日、金曜日 1月6日はいきなり、朝の電車事故から始った。

朝、定刻通り駅に行くとやけにヒトが多い。
待っていても電車は来ず、ヒトは増える一方。

アナウンンス「北越谷~大袋間で死傷事故あり、電車は折り返し運転しています」

気づくのが遅かったが、そんなタイミングであった。

年は明けたが、3連休との谷間の、ヒトに拠っては「精神的に魔のタイミング」であったかもしれない。自分の生を問うには「魔の時」であろう。

こんなときにヒトは死を考え、飛び込み自殺をするものかもしれない。

そんな朝、僕が聴いていたのはOMD(オーケストラル・マヌーヴァース・イン・ザ・ダーク)の「愛のスーヴェニア」だった。

***

「愛=love」のオンガクの続く朝は、気弱になっているせいかもしれない。

だが、この曲は、OMDの曲の中でも奇跡的に美しい「正直で素直な」曲だし、80年代のエレクトリックポップの中でも、「TooShy」に並んで、「売れた」数少ない後々残る曲である、と自分は勝手に思っている。

OMDはインタビューで「なぜか、自分らは、美しいメロディーに惹かれてしまうんだ」と大げさに語っているが、OMDはそれほどのメロディーメーカーでは無いと自分は思う。
ただ、中途半端な曲や、YMOのモロ影響の曲など駄作の中に混じって、確かに彼らには、彼らにしか出来なかった曲を残しているし、それだけで、彼らの存在は確かにそこにあったのである。

この曲は不思議な静けさと不思議な落ち着き・浮遊感に包まれながら、地味ではあるが、ひっそりと存在する名曲なのだった。
コメント (4)
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