こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

好きな詩・セリフ : 坂本龍一「Hemisphere」 '95

2006-01-21 20:05:28 | 詩、セリフ・・・そして、コトバ
消し炭色の年月 そっと残る熱が未来
辿り着いた地図の裏側 最果ての街

オリーブ色の歳月 その苦い味が追憶
戻りかけた汽船は沈む 花束浮かべ

くちづけが時を止めれば 愛憎が僕を裁く
残された時間さえも 二人の回想

シャンパン色の終末 そっと昇る泡は独白
腐りかけた皮膚と心が 夕映えを拒む

くちづけが罪を隠せば 背徳が僕を裁く
あがない続けることが 君への愛情

くちづけが時を止めれば 愛憎が僕を裁く
あがない続けたことも 君への愛

くちづけが罪を隠せば 背徳が僕を裁く
精一杯の君の笑顔は 僕への復讐

1995年作品「SMOOCHY(スムーチー)」より

作詞:宮沢和史(TheBoom)
作曲:坂本龍一
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1月21日 土曜日 雪の日の記憶

2006-01-21 11:18:29 | 音楽帳
昨日1月19日は大寒。
朝から、チョー寒かった。
昨日、雪が降るみたいだ、などと言ってはいたが、まさか雪なんて・・と思っていたのは事実である。

そんな風にして2:30に寝た。
久々の休みで惰眠をむさぼろうと思っていると、朝、10:30友人からの電話が鳴り、起きるはめとなった。カーテンは閉まっていて外が見えない。部屋は暖房でぬくぬくだった。

MZ師からだった。
「おい、外を見てみなさい。大雪だよ。」
そういわれて「まさか」と思い、カーテンを開けると、いきなり白銀の世界だった。

起きて熱~いお茶を煎れて飲む。

本日は大学センター試験の日。この1月~2月にかけてはこんな日が確かにあったな・・と記憶の装置が働いた。

高校時代~浪人時代(かたちんばは2年も放浪して、神経症・鬱病を抱えながらスローニンしていた時期がある、実は)にかけての、なかなか言語化は出来ないが、雪や寒さの記憶がある。それは、やはり、その時聞いていた音楽と結びついていく・・・・・・。

●まずは、ジョニ・ミッチェルの「Come in from the Cold」を聴く。
冬を感じさせる曲がジョニ・ミッチェルには多い。
昔、渋谷陽一さんが、珍しく、ジョニ・ミッチェルの音楽に対する「想い」をラヴレターに近い文章で書いていたのを思い出した。
室内に居て、外は雪の時、室内にいるのに、外が雪であるような、「そっと感じさせる感覚」のような優しさが、ジョニ・ミッチェルにはあるといった文章だった気がする。

まさに、寒いのを避けて、室内に留まり、外を眺める感覚・優しい視線が、ジョニ・ミッチェルのヴォーカルにも音にも感じられる。

「Come in from the Cold」、つまり寒い中、室内に入ってくる、といった意味の曲。1991年シングルにもなったこの曲は、雪の日にはピッタリな名曲だ。

●続いて、U2の「WAR」を聴く。
私にとってのU2は、「ヨシュア・トゥリー」ではなく、初めて出会った「WAR」である。
高校生の頃、持病の胃潰瘍を抱えて、冬の雪の日に、このアルバムを、部屋で最大ヴォリュームでオーディオで聴いた記憶がある。
ガラス窓の外の、広く壮大な光景とあいまって感動したことがあった。

ドラムの乾いた音、バスドラのドカンドカン言うスティーヴ・リリーホワイト・プロデュース特有のドラム、冬の空にこだまするような寒いエコーの良く利いたエッジのギター、「ここ」からの叫びに近い、祈りを訴えるボノのヴォーカルが、雪の中で展開する。

過去の多くの冬の痛い日々が、音楽と共に想起される。
私はそういった辛い日々を越えて今ここに居る。
そんなことを想う朝だ。
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