9日・土曜日。
帰宅後、へろへろに疲れた中、缶ビールを飲み・本をめくったり・音を聴いたりして過ごす。夜中、1時半に消灯す。
溜まりに溜まった「何か」がとめどもなくあふれ出る。
友人MZ師の電話が鳴り、起こされれば、10日・日曜日の17時。
15時間半睡眠。・・・というのに、起きると疲れも、寝過ぎた感も一切ない。
パソコンを付けると、東京の空が世紀末のような様になったとのこと。
全くそんなことはツユ知らず。
ほこりが舞い上がったものだ、と言っているが、いくら風が強いからといって、地面から舞ったものが、空模様をあそこまで変化はさせまい。
中国の黄砂、硫酸塩エアロゾル、PM2.5と無縁なはずはない。
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3月10日。
東京大空襲の中でも、いちばんひどかったという日。
東京の街と人を焦土と化す・大虐殺が行われた、忘れてはならない日。
じぶんと同じ、三ノ輪生まれで三ノ輪育ちのお袋さんから、幼いころから聞かされてきた恐怖の体験。
「B-29」が間近な空を低空飛行して、殺されるかと思ったこと。
「B-29」が来るたびに、全ての明かりを消して、家族みんなで室内で身を伏せていた。そんな日々の話。
結果、隅田川や谷中墓地は死体の海だったという。
現在、吾妻橋の浅草側からは、スカイツリー、墨田区役所、うんこビル(アサヒビール本社)三者揃い踏みをする所で、ピースサインをして写真を撮っている観光客を多く見る。
しかし、当時、その下を流れる川も・吾妻橋の上も、死体の渦だった。
東京大空襲を逃れて生き残った東京の街。
その古き良き匂いは「経済」という名の下で、再度、いま「身内である?はず?の日本人?」から「あたかも合法的なフリをして」破壊され続けている。
スカイツリー周辺は、どんどん空き地化していく。
地上げ屋が土地を収奪し、どかんどかんマンション計画が進行し、隅田川沿いに住まう・ネコやイヌや魚たちと共に生きる・弱き立場のホームレスたちは東京都によって排除されていく。
「東北復興」とウソぶきながら、関係の無い地・東京で『オリンピックを!』と馬鹿猪瀬が叫んでいる。
東北復興なら、東北でやるべきではないか?と単純に思う。常軌を逸したキチガイに見えてしまう。
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昭和20年3月10日にはじぶんは産まれておらず、2011年3月11日は震源から距離を置きながらの体験。
今日は、2011年3月11日の東日本大震災から丸2年目の日。
3月11日に対して何かを言う権利を、じぶんは持っていない。
2年たって、今ここに居るじぶんは、そう思う。何かを語る権利などはない。
いまだ生きていられるじぶんは、生き切るしかない。
ただし、東京大空襲、東日本大震災で、不慮の事故でイノチを絶たれた方々の無念に対して、手を合わせて祈ることだけはさせていただきたい。
マーティン・ルーサー・キング牧師を想い、イーノが創ったアトモスフィアの上で、即興でボノが歌った『MLK』。
U2&ブライアン・イーノ制作アルバム「ジ・アンフォゲッタブル・ファイアー(邦題:「焔」)」のB面最後に入ったこの曲を、今夜に添え、合掌す。
■U2 「MLK」1984■
Sleep Sleep tonight
And may your dreams Be realized
If the thunder cloud
Passes rain
So let it rain
Rain down on him
So let it be
So let it be
Sleep Sleep tonight
And may your dreams Be realized
If the thundercloud
Passes rain
So let it rain
Let it rain
Rain on him
眠れ・・・今夜は眠れ
キミの夢が、きっと現実のものとなりますように
もし、カミナリ雲が、雨を降らせるならば
雨が降るにまかせよ
「彼」の上にも降りそそげ
すべてはあるがままに
すべてはなすがままに
「I Have a Dream 【わたしには夢がある】」(マーティン・ルーサー・キング)