Blog: Sato Site on the Web Side

「幻滅のたびに甦る期待はすべて、未来論の一章を示唆する。」(Novalis)

コンスタンツァ・マクラス&ドーキーパーク『Back to the Present』

2005年11月05日 | Weblog
を見た(@青山円形劇場)。

ドイツのダンス-新しい世代-というシリーズのなかのひと組。どうも面白いらしいよ、との噂があり、行ってみる。
要するに、「大人がする子供の遊び」なのだ。そういうと「子供」に失礼かな、ともかく「下品(ていうか、シモネタ)」「くだらない」「幼稚」「無意味」をひたすら繰り返す。男女の追いかけっこ、その間イスに上るたびに「足を引っかけ転ぶ」を繰り返す、とか。ボン・ジョビの曲をバックに、丸い塩せんべいみたいなのをボリボリ口いっぱいにしたあとで歌う、とか。片足だけのローラースケートで滑る、とか。絶え間ない口げんか、とか。
背景には、ドラッグの問題とか、マイノリティーの問題とか漂っている、のだけれど、それが転がっているようには見えない。正直、あまりにくだらないので、笑う場所が見つけられなかった、笑うことによってのみ観客はこの舞台に関わることが出来るのだろうと思うのだが。このグループ、前身のグループ名には「TamagotchiY2K」とある。「たまごっち」?気のせいかな、もし気のせいでないとすれば「日本的なテイスト」に敏感な人たちなのかも知れない。だとすれば、本家側のものとして「まだまだ」と言いたい気にもなった。
何せ、あんなに「ヌイグルミ」を乱暴に投げ飛ばしたりしちゃいけないよ、最後の最後、ほぼ全員が全裸になっちゃうのは、まあ、そうなっちゃうんだろうなーと傍観できたけれど。
ドイツでの評判が知りたくなった。どうなんでしょうか、知っている方、教えて下さい。
でも、こういうくだらなさと下品さを前面に出すグループが日本にあってもいいかな、と思った。というか、これに比べると日本人は実に「慎み深い」と、良きに付け悪しきに付け。