前回ご紹介したような、上下左右の両端を見ながら視点を真ん中に落としておくというのが、しっくり来ないという方もいらっしゃると思います。
私も意識できる範囲を少しでも広げようと、自分なりに工夫しました。
目の使い方を含め、技術はセンスにゆだねられているケースも少なくありません。
個人のセンスに差があるのはどうしようもないことですが、努力して練習すれば磨かれて上達していきます。
それなら努力しがいのある方法を作っていくことができれば、よりスムーズに上達できるはず。
それが役に立つ人たちも、なかにはいるのではないか。
このように考えて、あれこれ工夫してきたことをこのブログでお伝えしています。
今回ご紹介する方法は、今でも自分の目の状態を確認するために時々やっています。
これはあくまで導入篇で、雰囲気さえつかめば日常生活の中で練習するのがよいと思います。
みなさんの周囲にも、視界に入っているはずなのに手を振っても気づかないという方、いらっしゃると思います。
それを気づきやすくするための練習と言ってもよいかもしれません。
まずはじめに、目の前に両手の人差し指を出して並べます。
どちらかの人差し指のツメに視点を落としながら、反対側の手をゆっくり外に広げていきます。
その時、視点は正面のツメに残したまま、外に移動しているツメを意識して見るようにします。
どんどんボヤケてくるはずですが気にせず、外のツメに意識を持っていくようにしてください。
ある程度、手を広げたところで止め、その状態でみるようにします。
ここで試しに、いったん目をしばらく閉じてみてください。
目を開けたら、まん中のツメを「凝視」しながら外のツメを見てください。
ツメの線までハッキリ見るくらいのつもりで見ます。
視点を落としただけのときと比べて、どちらの見方のほうが外のツメを見やすいでしょうか。
どちらがハッキリ見やすいかというよりも、より楽に見やすいか、そこにあるのが意識しやすいかということです。
わかりにくければ、外の指を軽く振って動かしてみてください。
よりわかりやすいはずです。
おそらく、視点を落としただけのほうが楽に見えると思うのですがいかがでしょう?
そちらのほうが目元の力が抜けるために、全体が楽に見やすくなるのかもしれませんね。
なぜ視点を落とすような感覚でみるのか、感覚的に理解していただけたでしょうか。
それとも難しいと感じたかな?
では、ゆっくり元に戻していきましょう。
戻している途中も、外のツメを見続けてください。
だんだんハッキリ見えてきて、最後に元の位置に戻ります。
今度は反対側を外に広げ、まん中のツメに視点を落としながら外のツメをみるように意識してみてください。
同様の方法で上下・前後も練習してみましょう。
慣れてきたら円や八の字など、適当に動かしてみてもよいでしょう。
先ほどお話ししましたように、はっきり見るのが目的ではなく、さほど努力しなくても楽に見られる、そこにあるのが意識できるようになるというのがねらいです。
気軽に練習してみてください。
慣れないうちは、白など単一色の壁を背景にするなど、あまりゴチャゴチャしていないほうがわかりやすいでしょう。
人によって苦手な方向があるかもしれません。
私の場合は比較すると右より左、下より上が苦手です。
自分の見やすい方向、苦手な方向を理解しておくことも大切です。
慣れてきたら日常生活のなかでも、上下左右を意識してまん中に視点を落とすという目の使い方を練習してみてください。
歩いているときや、電車に乗っているとき、歯を磨いているときなど、できるときにできるところで練習しましょう。
視点を落とすといっても、決してボーッとするわけではありませんよ。
視野を広げて見るようにします。
東洋医学の漢方四診では、視診のことを「望診」と呼びます。
まさに、景色を望むような目の使い方で見るわけですね。
日常生活のなかで使えるようになってくれば、臨床でもふつうに使えるようになりますよ。
次回は12月13日(土)更新、臨床での活用イメージをご紹介します。
私も意識できる範囲を少しでも広げようと、自分なりに工夫しました。
目の使い方を含め、技術はセンスにゆだねられているケースも少なくありません。
個人のセンスに差があるのはどうしようもないことですが、努力して練習すれば磨かれて上達していきます。
それなら努力しがいのある方法を作っていくことができれば、よりスムーズに上達できるはず。
それが役に立つ人たちも、なかにはいるのではないか。
このように考えて、あれこれ工夫してきたことをこのブログでお伝えしています。
今回ご紹介する方法は、今でも自分の目の状態を確認するために時々やっています。
これはあくまで導入篇で、雰囲気さえつかめば日常生活の中で練習するのがよいと思います。
みなさんの周囲にも、視界に入っているはずなのに手を振っても気づかないという方、いらっしゃると思います。
それを気づきやすくするための練習と言ってもよいかもしれません。
まずはじめに、目の前に両手の人差し指を出して並べます。
どちらかの人差し指のツメに視点を落としながら、反対側の手をゆっくり外に広げていきます。
その時、視点は正面のツメに残したまま、外に移動しているツメを意識して見るようにします。
どんどんボヤケてくるはずですが気にせず、外のツメに意識を持っていくようにしてください。
ある程度、手を広げたところで止め、その状態でみるようにします。
ここで試しに、いったん目をしばらく閉じてみてください。
目を開けたら、まん中のツメを「凝視」しながら外のツメを見てください。
ツメの線までハッキリ見るくらいのつもりで見ます。
視点を落としただけのときと比べて、どちらの見方のほうが外のツメを見やすいでしょうか。
どちらがハッキリ見やすいかというよりも、より楽に見やすいか、そこにあるのが意識しやすいかということです。
わかりにくければ、外の指を軽く振って動かしてみてください。
よりわかりやすいはずです。
おそらく、視点を落としただけのほうが楽に見えると思うのですがいかがでしょう?
そちらのほうが目元の力が抜けるために、全体が楽に見やすくなるのかもしれませんね。
なぜ視点を落とすような感覚でみるのか、感覚的に理解していただけたでしょうか。
それとも難しいと感じたかな?
では、ゆっくり元に戻していきましょう。
戻している途中も、外のツメを見続けてください。
だんだんハッキリ見えてきて、最後に元の位置に戻ります。
今度は反対側を外に広げ、まん中のツメに視点を落としながら外のツメをみるように意識してみてください。
同様の方法で上下・前後も練習してみましょう。
慣れてきたら円や八の字など、適当に動かしてみてもよいでしょう。
先ほどお話ししましたように、はっきり見るのが目的ではなく、さほど努力しなくても楽に見られる、そこにあるのが意識できるようになるというのがねらいです。
気軽に練習してみてください。
慣れないうちは、白など単一色の壁を背景にするなど、あまりゴチャゴチャしていないほうがわかりやすいでしょう。
人によって苦手な方向があるかもしれません。
私の場合は比較すると右より左、下より上が苦手です。
自分の見やすい方向、苦手な方向を理解しておくことも大切です。
慣れてきたら日常生活のなかでも、上下左右を意識してまん中に視点を落とすという目の使い方を練習してみてください。
歩いているときや、電車に乗っているとき、歯を磨いているときなど、できるときにできるところで練習しましょう。
視点を落とすといっても、決してボーッとするわけではありませんよ。
視野を広げて見るようにします。
東洋医学の漢方四診では、視診のことを「望診」と呼びます。
まさに、景色を望むような目の使い方で見るわけですね。
日常生活のなかで使えるようになってくれば、臨床でもふつうに使えるようになりますよ。
次回は12月13日(土)更新、臨床での活用イメージをご紹介します。