ASTRに限らず手技療法のテクニックを使っていると、何だかやりにくかったり、窮屈だったりすることがあります
理由はいろいろありますが、立ち位置の悪さが原因ということも意外と多いです。
立ち位置が悪いということは、ムリな姿勢で治療を行うことになるので、腰を傷めやすくなりますし、体の力を使えないので手先に負担がかかりやすくなります
ですから立ち位置はとっても大切です
ところが、最適な立ち位置ということになると、治療家と患者さんの体格差や状況によって決まってくるので 「必ずこうする」 というように、型にはめてしまうことはなかなかできません。
ではどのように決めればよいのでしょうか?
最終的には感覚的に楽にできているか、しっくりきているかどうかで判断するので、適当に動かして試行錯誤を重ねるというのもよいのですが、ひとつの目安として脇や肩を基準に考えるというのも良いかもしれません。
脇があいている、あるいは締めすぎているというのは、格闘技をはじめとした多くのスポーツで好ましいこととされていません
動きのパフォーマンスが著しく低下してしまうことを、経験的に知っているからでしょう。
私は子どもの頃に剣道を習っていたのですが、先生から「脇の下にタマゴをはさんで割れないように、落とさないようにするつもりで構えなさい」と教わりました。
当時は、仲間と一緒に脇をあけたり締めたりしては「タマゴ割れてもたっ」とか「あっ、落ちてもた」とふざけていたのですが、今思い返すとよい指導法だったと思います。
同じ理由で、肩が上がっている状態もよしとされていません。
たいてい、「肩は落とすように」と指導されています。
脇や肩についての注意は、手技療法を行う上でも当てはまるでしょう。
テクニックを使いはじめる位置に立ったとき、自分の体と相談して何か違和感があるようだったら、肩がきちんと下がっているかどうか、タマゴはともかくとしても脇のあきすぎや締めすぎがないか確認してみてください。
ASTRならプレポジションをとってこれからフックしようとしたとき、マッサージや指圧ならコンタクトして力を加えようとしたとき、関節モビライゼーションならセットアップが完了したときがよいでしょう。
このときに、肩が上がっていたり、脇のあきすぎや締めすぎがあるようなら立ち位置を変えてみましょう。
どう動いてわからないときは、以下の3つの方向で工夫してみてください。
患者さんに対して
・近づくか離れるか
・正面を向くか体を回転させて半身になるか
・頭方に移動するか足方に移動するか
慣れてくると無意識に調節できるようになります…
ところが、ムリな姿勢でもくり返すうちそれに慣れてしまうこともあります
その結果、部分的にムリがかかるところが出てきて治療家の体を傷めてしまう
じつは私も、いまだにハッとして反省することがよくあるのです
まだまだ精進ですね
理由はいろいろありますが、立ち位置の悪さが原因ということも意外と多いです。
立ち位置が悪いということは、ムリな姿勢で治療を行うことになるので、腰を傷めやすくなりますし、体の力を使えないので手先に負担がかかりやすくなります
ですから立ち位置はとっても大切です
ところが、最適な立ち位置ということになると、治療家と患者さんの体格差や状況によって決まってくるので 「必ずこうする」 というように、型にはめてしまうことはなかなかできません。
ではどのように決めればよいのでしょうか?
最終的には感覚的に楽にできているか、しっくりきているかどうかで判断するので、適当に動かして試行錯誤を重ねるというのもよいのですが、ひとつの目安として脇や肩を基準に考えるというのも良いかもしれません。
脇があいている、あるいは締めすぎているというのは、格闘技をはじめとした多くのスポーツで好ましいこととされていません
動きのパフォーマンスが著しく低下してしまうことを、経験的に知っているからでしょう。
私は子どもの頃に剣道を習っていたのですが、先生から「脇の下にタマゴをはさんで割れないように、落とさないようにするつもりで構えなさい」と教わりました。
当時は、仲間と一緒に脇をあけたり締めたりしては「タマゴ割れてもたっ」とか「あっ、落ちてもた」とふざけていたのですが、今思い返すとよい指導法だったと思います。
同じ理由で、肩が上がっている状態もよしとされていません。
たいてい、「肩は落とすように」と指導されています。
脇や肩についての注意は、手技療法を行う上でも当てはまるでしょう。
テクニックを使いはじめる位置に立ったとき、自分の体と相談して何か違和感があるようだったら、肩がきちんと下がっているかどうか、タマゴはともかくとしても脇のあきすぎや締めすぎがないか確認してみてください。
ASTRならプレポジションをとってこれからフックしようとしたとき、マッサージや指圧ならコンタクトして力を加えようとしたとき、関節モビライゼーションならセットアップが完了したときがよいでしょう。
このときに、肩が上がっていたり、脇のあきすぎや締めすぎがあるようなら立ち位置を変えてみましょう。
どう動いてわからないときは、以下の3つの方向で工夫してみてください。
患者さんに対して
・近づくか離れるか
・正面を向くか体を回転させて半身になるか
・頭方に移動するか足方に移動するか
慣れてくると無意識に調節できるようになります…
ところが、ムリな姿勢でもくり返すうちそれに慣れてしまうこともあります
その結果、部分的にムリがかかるところが出てきて治療家の体を傷めてしまう
じつは私も、いまだにハッとして反省することがよくあるのです
まだまだ精進ですね