北大公開講座を受講しました。
今年は 工学研究院”かたち”に秘められた力 というタイトルでした
物性物理学・応用物理学の最先端を垣間見ました。大いに満足しました。
参加者は老人が多いのですが、若い人も何人も聴講していました。
第1回10月25日(水):特任教授 鵜飼重治 先生: 耐酸化と高温強度を両立させた
分散強化合金 ー原子力発電の安全を目指してー
フェライト鋼とZr/酸素濃度制御での合金開発(特許)の苦労を知りました。
第2回11月1日(水): 教授 三浦誠司先生:もっと高い温度~
-超高温用金属基材料の追求ー
発電タービン・ジェットエンジンタービンの超音速で回転する羽の緻密細密構造
サンプルを手にしました。エネルギー効率化技術の最先端を知りました。
第3回11月8日(水): 准教授 山本拓矢先生:高分子とは
高校分子のケブラー、脂肪酸ポリエステル、バイオポリエステル、環状高分子な
ど多彩な研究のすごさを知りました。
第4回11月14日(水): 准教授 猪熊泰英先生:結晶と分子のかたち
結晶を見る、結晶でない物を見る技術です。結晶スポンジ法の開発を知りました。
かなり広範囲の応用が期待されることを感じました。創薬にはとても有意でしょう。
第5回11月22日(水):准教授 山根啓作先生:光の織り成す様々な世界
1990年以来不思議であった光の円偏光について、ようやくイメージがわきました。
レーザーの超短光パルスと光渦の研究から、強強度超短光渦パルスへと発展する実
験が面白いのです。応用への展望を感じました。
5人の先生の世界最先端研究、私はわくわく感に浸りました。
私には、物理学の基礎の大切さ、巧妙な実験手法と結果、応用への展望を知って、
充実感に溢れました。いい体験をしました。
画像は毎回のテキスト・レジメです。