さっぽろ物理塾です

ここは私の五感と第六勘の場所です。
過去現在未来の時空を行き来するでしょう。
希望を込めての日記・エッセイです。

さっぽろ物理塾 雪げたの音

2012-02-24 10:41:04 | 日記・エッセイ・コラム

この頃、TVなどで、雪道を歩くときの靴音がいいと話題になっています。

気温が低い朝や夜、道を歩きながらの靴音は、自分が生きている音にも感じます。

元気な時もさびしい気持ちのときも、正直に、そんな音がすることを感じます。

高音が混じった低音に聞こえます。

 私は、子供の頃から、寒い夕方に風呂からの帰り道の雪げたの音が好きでした。

手にぶら提げた手ぬぐいが、家につく前にかっちり凍りました。

髪の毛が、パリパリに凍ったものです。おもしろかったものです。

弟たちと一緒のときは、雪げたの音の合奏です。

一人のときは、低音が混じった高音のきれいな音が、歩いている間じゅう、鳴っていました。

寒い冬の夜は、家にいると、外に雪げた音が聞こえたものです。

札幌の今年は、マイナス5℃以下の夕方がよくあります。

雪げたを履いて、玄関前を歩きました。いい音がします。

でも、子供のときのように嬉し気の音とは少し違います。わざわざ、雪げたを取り出して歩いてみる作為が邪魔するのでしょう。雑念がいけないのですね。

きっと、雪げたを履いて雪道を友達の家に行くか、ちょっと田舎饅頭でも買いに行くかすると、いいリズムでソロの雪げた音が聞こえるのかな。

冬の聴覚の妙ですね