以前に、角館で60年前に作られた素焼きの茶器セットを譲り受けました。何の処理もしていません。
このセットの急須でお茶を入れました。煎茶用茶碗に入れました。妙なにおいがします。どの茶碗も同様に匂います。どうも、素焼きの土の匂いです。しかも、水分を吸収して空にしても、ずいぶん重くなります。湯だけ入れても、土のにおいがします。湯もお茶もまずいのです。
以前に聞いたことあります。使う前に、茶葉を入れて湯を注ぎ、網にかけて焼けない程度に何日もかけて茶渋をしみ込ませるて使うと。
それで、鍋に茶器セットを入れて、茶葉をたくさん入れて、水を入れて石油ストーブの上に載せて、ことこと3日間約100℃で茶渋(主にタンニン)をしみ込ませました。何度も湯を注ぎました。
居間に咲いた夾竹桃(きょうちくとう)です
とりだすと、見事な濃い黒に近い色になりました。さっと水洗いして乾燥しましたら、軽くなって、まだら模様ですが黒に近い褐色になりました。
これでお茶を入れました。まだ少し土のにおいがします。
次に、急須と茶碗に茶葉を入れて湯を注ぎ、ストーブに網を載せてそのうえに置きました。
20時間ほど温めました。器の茶が減る度に湯を注ぎました。光沢が出てきました。
この急須と茶碗で煎茶を入れました。わずかに土のにおいが残ります。味は、いまいちです。
とても念入りに作られた茶器セットです。今はこのような素焼きの茶器セットを作る人は、角館ではいなくなったと聞いています。
せっかくの茶器セット、見るだけでも素晴らしいもので気に行っています。どう、処理すると良いのか、おいしいお茶を頂くことができるのか、思案しています。
どなたか、こうした素焼きの急須と茶碗でお茶を美味しく頂く方法を知っている方がいましたら教えてください。
数年前から試行錯誤で、あれこれ工夫しています。
やり直し(リセット)のときは、EMで成分をある程度分解して、ホウ酸湯で何日も浸してきれいにしてから乾燥しました。そして、新たな処理をしてきました。どうも、満足までに至っていません。