さっぽろ物理塾です

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希望を込めての日記・エッセイです。

真夏の仙人

2011-08-08 10:05:18 | 日記・エッセイ・コラム

尻別岳山麓に孫とキャンプしました。植林した1町歩の山林にテントを張って簡易ベット二つ入れ、外に着替え用テントを立てて簡易トイレを設置。何とも豪華です。

孫が6年生になったら、キャンプすることにしています。今回は3人目の孫の順番です。

テントを張る作業をしていました。杭を打つ音を聞いて隣接している森から一人の気品ある初老の麦わら帽子の男性が現れました。孫と挨拶をしました。初対面です。何度かお会いした朝永先生にどことなく似ていて、もう少したくましくした感じの方に見えました。

一見して、その温和で意志を持った雰囲気を感じて好感を持ちました。思いがけないことです。

私は物理屋を名乗りましたら、彼はエレクトロニクスエンジニア。ノーベル賞受賞朝永振一郎先生の門下生。定年になって北海道を巡って、ここの山林を得て夏を過ごしていると話しました。

彼は量子物理に関心が深く、私は原子核乾板中の中間子から物理全般の関心が深く、孫は目をパチクリ。この偶然の出会いに私は深く感動しました。

彼は孫に周囲の蝉(せみ)のこと、虫のこと、頭赤青鳩や鳥のこと、木々のことを話してくれました。

お互いに打ち解けて、昨今の技術のこと大震災のこと北海道の自然現象のことを語り合いました。幾つもの共通の認識を感じて、私は嬉しい気持ちになりました。実にいい出会いでした。

私は仙人になっていたいのですが、もうそれをしている人がいたなんて、とても不思議な感動でした。

8月6日7日は猛烈に暑く、思いっきり山裾の懐で尻別岳を仰ぎ見て、光と緑いっぱいの大地にいること実感しました。

山林の3分の1は雑木林で、カバの木々が7mほどになったのでこの中にキャンプ地を作ろうとしています。いたどりなどの下草刈りをしなくてはと準備に入りました。

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