学校で物理の授業をしていると、毎年、何人かの生徒は、「先生は、物事の当たり前のことを一生懸命説明している」と言っていたものです。
初めはそう言っていた生徒の多くは、数か月すぎると、「先生は、よくそういうことを思いつくね」と言うようになりました。中には、「何か発明出来そうな気がする」とか「これは物理ではどう説明できるのか考えると面白い」と言うようになりました。
通学バスに乗車指導で乗っているとき質問されたり、修学(見学)旅行でのバス中でも古塔や仏閣を見て、「今の物理ではどう説明するの」と質問されることたびたびでした。
質量って何のこと、電気って何のこと、磁気ってどうして、光は粒子でもあると言うけど質量が無いってどうして、万有引力っていつからあるの、接着剤やはんだでどうしてくっつくの、時間は過去から未来へと言うけど未来からは来ないのなどなど。
私は、答えられること少ないです。だから生徒は面白がって、科学ってまだまだ続くんだと思います。私も、もっと勉強したくなって今まで来ました。
画家は、画く物をしっかり観察しているといいます。作品は、結果としての表現ではないでしょうか。作家は、物事の事象を文章で組み立てをしていると言えるのではないでしょうか。その結果としての文学作品は、たくさんの言葉を知って人の愛・慈悲の感性を豊かに表現していると思えます。巷の作品にはそうは思えないのもありますが。
私は、音楽も物理と同じくらいに感じます。もっともっと浸りたいものです。
文芸・芸術も科学や工学技術や多種多様な研究で、練習や取り組んでいる物事にどの年齢にも、また上手・下手とも異なる美しさを感じます。