大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

富士山て登る山か?

2010年09月04日 | 山技術
年間に30万人も登るらしいが、皆物好きだなあ。
江戸時代は富士参りが流行っていたが、男衆の命の洗濯的な意味合いが
強かった。
勿論少しは宗教的な面もあったろうが。

さてこの現代での人気ぶりは一体何故なんだ?
あんなとんでもない砂山なんか絶対に登る気など起きない。
一度大雪の旭岳を登ってウンザリしたのだが、富士はその何倍も歩くんだから。

俺にとっての山の面白さは岩場やら涼しい谷筋を歩いたり、可愛い高山植物を見たり、
遠く富士を眺めたりすることなんだよなあ。

この全部が富士登山には無いんだぜ。
死ぬまで絶対に登らない山のナンバーワンだ。

「標高日本一の山に登ったぞー」というのがいいんだろう。
まあいろんな動機で登っていいんで皆頑張って怪我しないように、
高山病にかからないようにゆっくり登ってくださいな。

あの山の小屋の人間どもは具合が悪くても面倒見が悪いそうだから
自分でしっかり自己管理して登ること。
まあ登る人間の数がとんでもないから、いちいちかまっていたら仕事に
ならないんだろうが。

今までで一番格好良かった富士は秋山で行った金峰山から見た奴だった。
広がる雲海の上に飛び出た黒い三角錐が、大きさ頂点の角度ともに絶妙の
バランスで素晴らしかった。

反対に最悪は群馬の鍋割山(赤城山の一部)から見た奴で、周りの景色に
埋没してまったく目立たなかった。

一度江ノ島あたりから空中に浮かぶのを見てみたいが何故かわざわざ
行く気がしない。
房総半島から東京湾越しに見るのも良さそうだよなあ。

しかしあの北斎の「神奈川沖浪裏」には脱帽だよなあ。
印象派の連中が度肝を抜かれたのも解る。
奇想天外の発想だもん。

これからもいろんな山に登るが、せいぜい遠く聳え立つ富士を眺めて
楽しむことにしよう。
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