2022.3.18
習主席(共同)
中国共産党中枢で異変が起きているのか―。習近平国家主席の「3期目」入りが有力視されるなか、党長老や政府周辺から、習政権の経済政策や対露外交に異論が浮上していると、米メディアが報じた。国威発揚の役割を果たした北京冬季五輪・パラリンピックが終幕したばかりだが、習独裁体制の行方が注目されている。
「習体制に経済巻き戻しの副作用、亀裂の兆しも」
米紙ウォールスト . . . 本文を読む
3月15日あたりから、ゼレンスキー大統領は「ウクライナのNATO加盟は不可能」と言い出した。
「諦めた」とは言っていない。
「CAN‘T」と表現しているのである。そのうえ、不思議なことにNATO諸国からは反応が希薄なことである。
停戦条件を巡ってウクライナとロシアの話し合いは続いているが、何が争点なのか。
第一に、ウクライナのNATO加盟阻止が、プーチンの最大の眼目であり、交 . . . 本文を読む
アメリカ人の世論調査で、「どの国が一番好きですか」という統計があり、ちなみに直近の調査では、一位カナダ、二位は英国、以下、フランス、日本、ドイツ、印度と続き、第七位がイスラエルとなっている。アメリカでも嫌われた筈のユダヤ人が、地位を上げている変化がある(エルサレムポスト、3月17日)。
しかし東欧、ロシアでは、いまでのユダヤ人への差別、蔑視が強く残存しており、冷戦終結後、およそ百万人のユダヤ人は . . . 本文を読む
三年ほど前、評者(宮崎)古代史の取材で河内羽曳野の雄略天皇の御陵を探していた。ビルが高層化しているので、道を一本、間違えると、俯瞰できないので、方向が分からなくなる。三、四十分ほど彷徨って御陵を見つけたが、この間、住宅地でみかけたのが長尾たかし氏の選挙ポスターだった。評者、何回かテレビ討論番組でご一緒したが、選挙区が羽曳野周辺だとは知らなかった。
著者は前回惜しくも議席を奪われたが、現在捲土重来 . . . 本文を読む
「ゲラシモフ・ドクトリン」とは次の戦争ではハッカー、宣伝戦などハイブリッド戦争が開戦前に優劣を決める。物理的な軍事衝突は20%、戦争前のインフラ破壊、通信網断絶などハイブリッドが80%になるだろうとした画期的なロシアの戦争方法の路線変更である。
プーチンが「次の覇者はAIだ」とする戦争観の基盤である。
ワレリー・ゲラシモフは参謀総長兼務陸軍上級大将。チェチェン戦争の指揮を執り、陸軍内で頭角を現 . . . 本文を読む
ロシア外務省が制裁を課したアメリカ人はバイデンとその息子ハンター、くわえてオースティン国防長官、ブリンケン国務長官、マーク・ミリー統幕議長、サリバン大統領補佐官。バーンズCIA長官、ヒラリー・クリントン元国務長官、そしてサキ報道官ら13名だ。
サキ報道官は首を傾げるように言った。「わたしたちの誰もモスクワ旅行を計画してないし、ロシアに銀行口座をもっていないけど?」
ハリス副大統領がリストアップ . . . 本文を読む
2022.3.17
日本の新型コロナウイルスの新規感染者数は5万781人(15日)。ワクチンの3回接種者はまだ30%ほどだが、感染者減少の傾向は明確になってきた。
一方、日本の防疫対策を「バカか、問題は検査だ」(中央日報2020年4月24日)などと揶揄(やゆ)してきた韓国はどうか。3月13日までの1週間を見ると、「1日当たりの平均新規感染者数は30万人超」、そして、15日は午後9時までの集計で . . . 本文を読む
2022.3.17
ロシアのプーチン大統領は、同国から撤退した企業の資産を国有化する法案に署名した。他国の政府や進出企業は対抗することができるのか。
結論から言えば、既にロシアは戦争状態になっているので、早期の停戦などがない限り、対抗措置は事実上困難だ。
ロシアのウクライナ侵攻を受けて、欧米日が強力な金融制裁を実施しているので、非ロシア企業のロシアビジネスは回収が困難になった。加えて国際世論 . . . 本文を読む
時事通信社
【ニューヨーク時事】ロイター通信は17日、利払い期日を迎えたロシアのドル建て国債の複数の保有者が、ドルで利息を受け取ったと報じた。これにより、ロシアはデフォルト(債務不履行)を当面回避したもようだ。
このドル建て国債は16日、利息計1億1700万ドル(約140億円)の支払期日が到来。ロシア政府は、ウクライナ軍事侵攻に伴う欧米などの経済制裁で送金手続きができない場 . . . 本文を読む
2022.3.12
尹氏は10日、当選を受けて、「国民をだまさない正直な政府、国民の前に正直な大統領になる」と決意を述べた。経済については政治主導から「人中心」に転換することを約束し、「持続可能な発展は、成長と福祉が公正に好循環してこそ可能だ」と力説した。聯合ニュース(日本語電子版)が伝えた。
李在明(イ・ジェミョン)氏との接戦を制して政権交代を果たした尹氏だが、国会は別の話だ。300議席のう . . . 本文を読む
プーチンを囲む新興財閥のなかで、世界的に最も有名なオルガリヒはロマン・アブラモウィッツだろう。英国のサッカーチーム「チェルシー」のオーナーでもある。
プーチンと親しいはずだが、ロシアのウクライナ侵攻には批判的であり、一時はウクライナとクレムリンの調整役をはたいているのではないかと噂された。
ところが英国ジョンソン政権はアブラモウィッツの資産凍結という制裁を講じたため、チェルシーもオーナーがどう . . . 本文を読む
あまりの偏向報道と、その反日姿勢に疑問を持つ人が多く、NHK受信料不払い運動が全国的に展開されている。
NHK批判の政党も出現し、あちこちの選挙で注目された。NHKへの国民の怒りはなまなかなものではない。評者(宮崎)の周辺を見回してもNHKが公正、公平な報道をしているメディアだと考えている人は少ない。なかには不払い運動を続けている人もいる。
本書は、イデオロギー的にNHKの偏向を糾弾しているの . . . 本文を読む
ウクライナからの避難民は3月15日現在の国連集計で300万人(この数字が疑わしいという分析があることを筆者は知っている)。
過去20年間にロシアから外国へでたロシア人は500万人。もっともポーランドから英国へ出稼ぎが50万人、アルメニアから西側へ稼ぎに出た人が40万。キルギスのような小国から、ロシアへの出稼ぎが40万人。グルジアから西側へも数十万。ドミノのような構造は賃金格差である。
ロシアが . . . 本文を読む
3月13日、1750万人の人口を抱える深セン市が都市封鎖措置を取った。
同市は中国のシリコンバレーで、ビッグテック企業が蝟集するうえ、一大輸出拠点でもある。マンションは中国で一番高いとも言われる。
都市封鎖は14日から20日までとされ、厳重なロックダウンだから街は死んだようになっている。
自動的に工場休業だから、ファーウェイ、テンセント、BYD、平安保険などの本社もロックダウン、部品最大手の . . . 本文を読む
徳川幕府がイデオロギーとした朱子学の悪弊に正面から挑んだテツガク書である。
なるほど、なるほどト膝を叩きながら一気に読める。しかも内容が濃い。習近平のゴーマンは朱子学を源流とする華夷秩序と中華思想にあり、そのうえ朱子学と共産主義は、極めて相性が良いという特徴をふたりは指摘する。
だから中国はおかしくなった。その附録の韓国はもっとおかしくなった。
儒学とは基本的に無神論であり、来世信仰がない。 . . . 本文を読む