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【韓国赤化危機】韓国経済、中国に深入りしすぎ泥沼 「留まるも地獄、退くも地獄」

2016-08-02 | 韓国の歴史・韓国情勢
2016.08.02

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朴槿恵(パク・クネ)大統領が2013年2月に就任して以降、韓国経済の中国依存度は急速に高まっている。韓国貿易協会の統計によると、15年度の輸出額の26%、香港を含めると30%以上を対中輸出が占めるに至った。対米、対日輸出額の計は18%に過ぎない。

「輸出立国」の韓国では、輸出額がGDP(国内総生産)比約50%(=今年2月、日本外務省資料)に達する。その3割が中国向けなのだ。中国への工場移転も進んでおり、中国向け投資額は対外投資額全体の30%を超えている。

北朝鮮の核兵器への対応をめぐって、中韓間に多少の政治的軋轢(あつれき)が生じたとしても、もはや韓国経済は中国なしには成り立たないのが実態である。

しかし、ここに来て中国では不動産や株式バブルが崩壊して、消費が激減している。中国経済の主要指標である輸入額を見ると、16年の1月~5月の累計は前年同期と比べて10・3%減っており、19カ月連続で減少している。

経済的合理性を欠いた中国政府の諸政策が破綻し、中国市場そのものが崩壊し始めている。これが、韓国経済の最大の不安材料となってきた。

韓国製品の世界市場での競争力も低下している。

中国製品が技術レベルでも、韓国製品を凌駕しはじめたのだ。造船や鉄鋼など、これまで韓国経済をリードしてきた大企業が、中国企業に海外市場を奪われている。15年度は軒並み大赤字となって国内景気を悪化させ、多くの失業者を生み出している。

基礎研究の積み重ねの少ない韓国企業が、先端商品を開発して新市場を切り開くことは難しい。ならば、崩壊しつつある中国市場にしがみついて、既存商品で勝負するしかない。

だが、13年まで中国市場でトップを走っていたサムスンのスマートフォンでさえ、「小米科技(シャオミー)」など中国メーカーに追い越され、今では5位圏にすら入っていない。

それでも中国市場を失えば韓国経済は直ちに崩壊する。韓国は今や泥沼の中国に両足をとられ、「留まるも地獄、退くも地獄」である。朴氏と、習近平国家主席の蜜月に幻惑されて、韓国人は中国に深入りしすぎてしまったのだ。

中国の経済崩壊は、中国共産党幹部にとっては織り込み済みだろう。これからは、「中華民族の偉大な復興」のスローガンのもとに、強大な軍事力でインド洋や太平洋に進出して、富源(=富を生み出す資源)を独占することで発展を図ろうとしているに違いない。

中国から足が抜けなくなった韓国はやがて「赤化」され、朝鮮半島が中国の太平洋進出拠点となる日がくるかもしれない。

■松木國俊 朝鮮問題研究家。1950年、熊本県生まれ。73年、慶応大学を卒業し、豊田通商に入社。直後から韓国担当を務め、80~84年、ソウル事務所に駐在する。秘書室次長、機械部次長を経て、2000年に退社。松木商事を設立する。韓国問題を長く研究しており、「慰安婦の真実国民運動」前幹事長。著書に『こうして捏造された韓国「千年の恨み」』『韓国よ、「敵」を誤るな!』(ワック)など。

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