東アジア歴史文化研究会

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田村秀男、石橋文登『安倍晋三 vs 財務省』(育鵬社) アメリカの御用聞きは財務省、日銀。安倍晋三を敵視した舞台裏 実名がぽんぽん飛び出して誰が売国奴的だったかが鮮明となった

2023-11-21 | 日本の事情

真相を知りたいとは誰もが想うことだろう。

なぜ財務省と日銀が安倍晋三を敵視したか、これまでは奥歯にモノが挟まったような物言いしか見かけなかったし、一方で具体的例証のないままの財務省批判が跋扈していた。

真相に近づくのは難しかった。

現場を知らなければジャーナリストの役目を果たすのは難しい。そもそも評者(宮崎)が日本の政治を論じないのは二流の政治家が三流の政治をやっているからで論ずるに値しないからである。

「増税眼鏡」とかいわれるわが国の首相はあちこちに飛び回るのが好きだが、なにひとつ具体的に国益に直結した成果がない。アメリカに御用聞きに行き、かれらの戦争の尻ぬぐいのため財布を差し出す愚かしさ。

中国の独裁者にちゃんと「独裁者」という言うバイデンがまだましに見える。習近平に会うときの増税眼鏡のへりくだった態度を見たか。不当逮捕の日本人を還さなければ、こちらも強硬措置を執ると机を叩いて喧嘩してこいよ、と叫びたくなる。惨敗が目に見えているのに解散に打って出る馬鹿はいない。

次の選挙は首相交代のあとでなければ、また与野党逆転の可能性がある。それほど評価が低いのも、キシダが財務省のパシリ、というより宏池会そのものが財務省OB会である。省益を重んじ、国益を軽視する、それが日本のエリート集団なのだから、呆れてしまう。

さて本書は経済政策で徹底的に日銀と財務省を批判しつつけてきた田村氏と、これまた一貫して安倍政治を評価し、永田町の「ものを考えない人たち」を批判してきた石橋氏とが、まさに縦横無尽に安倍政治を総括し、財務省がいかに売国的かを討議した、いわば物騒な本である。

書き出しはこうである。

「もし暗殺がなければ、その後の日本の政治は大きく変わっていただろう。そして安倍晋三の怒りの矛先は財務省にも向いたに違いない。その死によって財務官僚等が救われたと想っているならば大きな間違いだ。安倍晋三は一部保守層に神格化され、反安倍的な言動や政策は猛烈にバッシングされる。日本政治は、そういう文脈で進行し、財務省は今後も安倍晋三の『亡霊』と戦い続けることになるのではないか」

かの省に渦巻く省益ファースト、論敵への権謀術数、出世欲と平行する自己保身の役人たち。クロダが日経に履歴書を連載しているが、いみじくも『週刊新潮』(11月23日剛)が批判しているように、噴飯ものである。


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