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中国の債務爆発はリーマンショックを超える時限爆弾 英国の「オウトノマス・リサーチ」が早期警戒予報(宮崎正弘国際ニュース早読み)

2017-08-21 | 中国の歴史・中国情勢
中国のシャドー・クレジット(隠れた債務)はGDPの51%となった。巧妙に不良債権を隠してきた悪知恵も、底が透けて見えてきた。

銀行の不良債権をいかにして隠ぺいしたか。具体的な方法が、このアウトノマスリサーチという英国の金融シンクタンクが暴露した(2017年8月18日)。

第一がWMP(Wealth management Produst)と呼ばれる『理財商品』の一種である。これが典型の不良債権隠し、およそ3兆7000億ドル。

償還期銀が短いわりに利息が良いので預金者や投資家に販売した。つまり不良債権を表面化させないために、投資信託のたぐいの金融商品に化かしたわけだ。

第二がAMP(Asset Management Plan)で、総計1兆9000億ドル。債権を上記WMPとセットにして銀行に売却し、投資(債権)にみせかけるのだ。

合計額は5兆6000億ドル内外となり、中国のGDPの51%、恐ろしい数字となって表面化した。

この帳簿上の債権の実態は不良債権であり、ともに中国経済を根底的に揺さぶる時限爆弾である。おそらく中国共産党は党大会を控えているので、それまでは必死に不良債権隠しを行うだろう。しかしそれ以後は爆弾の破裂を待つのかもしれない。

IMFは中国経済の薔薇色の未来を描いて久しいが、それでも多少は客観的であり、中国の負債をGDPの235%(ウォール街とシティはいずれお300%を超えていると推計しているから、IMFの数字は低すぎるのだが)、負債がバランスシート上、かなり不均衡であると警告している。

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