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モスクワのコンサートホール奇襲、爆弾テロの背後にウクライナ? 犯行声明のIS─Kは中央アジアのイスラム圏に拠点(宮崎正弘国際情勢解題)

2024-03-25 | ロシア・ウクライナ情勢

まるでハマスのイスラエル奇襲と攻撃方法が似ていた。事前に警告が発せられていたが、軽視された点でも酷似している。在モスクワの米大使館は在留アメリカ人に「テロ情報があるので、外出と控え、とくに人の集まる場所へは行かないよう」警告していた。

23年10月7日にハマスはイスラエルの音楽祭会場を襲い多数の死傷者と二百名以上の人質を取った。イスラエルのガザ報復が始まり、惨劇は続いている。世界世論は、アメリカを含めてパレスチナ支援となった。

3月23日、テロリスト集団のIS─Kは、モスクワ西北郊外のクロクスシティ・ホールを襲い、機関銃を乱射、150名を越える死者、爆弾で建物は破壊された。

IS─Kの襲撃犯四名は現場で逮捕され、7名が「ウクライナとの国境付近」で拘束されたとロシアが発表した。この「ウクライナ国境付近」とする意味はテロの背後にウクライナがあると示唆していることになる。

ウクライナ政府はただちに否定し、「IS─Kとは関係がないし、そもそも厳戒態勢の国境に向かって犯人たちが逃亡を企てるわけはない。プーチのテレビ演説は事件から20時間も後である。IS─Kは中央アジアが拠点である」とした。

ISはシリアを拠点にアサド体制打倒を叫んで武装闘争を繰り返したが、ロシアがアサドを擁護して戦ったため、いつしかシリアから撤退していた。

情報筋は、今回のテロ部隊はアフガニスタンから出撃したとみている。


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