2024年1月13日、次期台湾総統の選挙である。
これまでは民進党の頼清徳候補が圧倒的に優勢といわれてきた。なぜなら最大野党国民党と台湾民衆党がそれぞれ候補者を立てての分裂選挙が必至の情勢だったからだ。
11月15日、突然情勢が流動化した。
馬英九(元総統)のオフィスに集合したのは、よびかけに応じた国民党・候友宜(新北市長)、民衆党の何文哲(元台北市長)、そして立ち会い人のかたちで国民党党首 . . . 本文を読む
台北タイムズ(11月12日)が報じている。
台湾空軍は最大2000キロを飛翔する超音速巡航ミサイル(撃天)を自力で開発に成功した。
これまで台湾が装備したミサイルは最長500キロだったから、画期的は兵器開発となり、北京を牽制できる能力をもつことになる。 . . . 本文を読む
鵬海精密工業は台湾人実業家の郭台銘が経営し、中国大陸の十数カ所に工場、一時は百万人を雇用していた。アップルのスマホを組み立ててのしあがった。同社は日本でもシャープの買収で知られる。
その鵬海精密工業は、中国では富士康として知られ、深センに大工場とラボを抱えている。
そして創業者の郭台銘は、「台湾のトランプ」のイメージで次期総統選挙に殴り込んだ。
「中国の代理人」とも言われ、国民党の公認が取れ . . . 本文を読む
台湾の裏切り者があと二人いる。と言うより中国と台湾の関係はそれほどグジャグジャなのだ。
梁孟松「中国半導体の魔術師」と『ウォールストリートジャーナル』が比喩したが、台湾では「裏切り者」。中国では「救世主」。SMICの5G半導体を成功に導いたのは彼だった。
この梁孟松は台湾生まれ,国立成功大学電機工程学系で修士号。カリフォルニア大学バークレー校で電子工程博士号を取得した。その後、梁孟松は米国AM . . . 本文を読む
先週、中国でファーウェイが起死回生をはかって売り出した5Gアイフォン。中に使われた半導体は5G(第五世代)だとして注目を集めた。
親中派の『アジア・タイムズ』(9月5日)は「これはSMICが7ナノ半導体に成功したからだ」と分析した。
業界の専門家は「似てはいるが、とても7ナノとは言えない」とする意見と、「成功した」とする分析に分かれる。
後者の理由は第一にSMICに残った台湾と韓国の優秀なエ . . . 本文を読む
台湾と中国に跨がって半導体生産の現場経験の豊かな台湾人が興味深い発言をしている。
張忠謀(モリス・チャン)から技術力を見込まれて、TSMCの共同CEOとなっていた蒋尚義が、(その後、紆余曲折があって彼は中国のSMIC副会長になった)、その経験をもとに中国の半導体産業が「成功しない理由」は米国の禁輸、規制圧力より、「人材」が最大の障害だと語った。
蒋尚義は台湾大學からプリンストン、スタンフォード . . . 本文を読む
8月28日、郭台銘は「主流民意大連盟」大会を開催し、「次期総統選へ打ってでる」と、立候補を宣言した。これで2024年の台湾総統選挙は、民進党のライ清徳、国民党の候友宜、民衆党の何文哲に加わって四人の有力候補が争うことになる。
8月21日から23日にかけての美麗島電子報の世論調査では、ライ清徳の支持率が37・5%、何文哲が18・9%、候友宜が17・9%,郭は12%に留まった。
郭台銘はフォックス . . . 本文を読む
8月7日に台北入りしてフォーラムに出席した麻生太郎・自民党副総裁を団長とする訪問団。翌8日に麻生副総裁は台湾で講演し、台湾有事を念頭に、「日本、台湾、米国をはじめとした有志国には戦う覚悟が求められている」と訴えた。
「有事には台湾防衛のために(日本の)防衛力を使う。その明確な意思を相手に伝えることが抑止力になる」と踏み込んだ発言をしている。
麻生副総裁は続けて、中国が軍事的圧力を強めているが、 . . . 本文を読む
かねてから業界では噂になっていたが、世界最強、82%のシェアをほこる半導体製造装置メーカーのASLMが台湾に組み立て工場を新設することが本決まりとなった。
すでにオランダから経営トップがしばしば来台しており、蔡英文総統や新北市長の候友宜と会見している。候友宜・新北市長は国民党の総統選公認候補である。
22年11月15日にはASLMのCOOフレデリックシュナイダーモーヌリが台北の総統府に歳英文を . . . 本文を読む
国家安全保障の視座からいえば、リスクの高い賭けである。
中国は台湾侵略を公然と呼号しているが、半導体技術で世界一のTSMCをそっくりいただくとも発言しており、世界最先端企業が、そのトップの研究機関を米国ではなく台湾に置くという方針を明示したことは、米国にとって、またTSMCの新工場と研究センターを受け入れている日本にとっても、複雑な心境となる。
7月27日、TSMC(台湾積体電路製造) は20 . . . 本文を読む
トランプ前大統領の「失言」に対して台湾の政官財界は一斉に批判に転じた。
「台湾が米国の半導体事業を奪った」との発言に対し、王美華経済部長(経済産業大臣に相当)は「台湾と米国は重要なビジネスパートナーである」とし、「主要な顧客は米国から来ているが、台湾は半導体装置の多くを米国から調達している。台湾と米国はライバルではなく、重要なビジネスパートナーだ」と述べた。
トランプ発言は台湾メディアで広く注 . . . 本文を読む
2023年7月3日、前原誠司議員が野党議員団10名を率いて台湾を訪問し、蔡英文総統と面会した。
その前日、玉沢徳一郎元防衛庁長官(防衛大臣)は台湾「日台交流協会」(事実上の日本大使館)で講演し「中国軍は台湾を侵略できない。理由は戦力不足である」として、次のよう述べた。
「中国が台湾に侵攻するには少なくとも130万人から160万人の兵力が必要、その兵員を輸送する能力がない(強襲艦は8隻)」。
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6月23日、米上院が可決した国防法は米国が台湾軍を支援し、軍事サイバーセキュリティに取り組むプログラムを開始すべきとする条項も盛り込む内容となっている。
米上院軍事委員会は台湾と軍事協力 条項を含む来年度の国防政策・予算案を可決した。
8863億ドルという空前の国防予算が委員会で24対1で承認された。
この要旨は「米国は中国およびロシアとの長期的な戦略的競争を考慮し、インド太平洋地域における . . . 本文を読む
2023.6/15
習近平主席㊧(新華社=共同)の中国軍が、蔡英文総統(ロイター)の台湾への軍事的威圧を強めている
習近平国家主席率いる中国軍による台湾周辺での軍事活動が激化している。中国軍の戦闘機「殲16」や「スホイ30」など軍用機延べ24機と艦船延べ5隻が、12日朝までの24時間に台湾海峡周辺で活動し . . . 本文を読む
日本政府は4760億円の補助金を出した。
TSMC(台湾積体電路製造)の熊本工場は、いきなり追加の第二工場建設も決まった。熊本は経済浮揚のムードに溢れた。
日本政府は、ほかにキオクシア四日市工場とマイクロンの広島工場をあわせて合計6170億円を次世代半導体工場の立ち上げに補助金として投資する。さらに4500億円の追加措置がきまった。
2023年6月12日、台湾新竹のハイテク工業団地でTSMC . . . 本文を読む