認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

アミロイドベータ仮説が前提のレカネマブに治療薬の効能は有り得ない(H-01)

2023-01-01 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ
(プロローグ)
様々な種類が数ある認知症の内の大多数、90%以上の割合を占めていながら、世界中の権威から、『発病の原因が分からない、発病したら症状を治すことができない、症状の重症化の進行を抑制できない、発病自体の予防が困難なタイプの認知症』と言われていて、発病原因については、単なる憶測の類でしかない「3種類の仮説」が提示されているだけの『アルツハイマー型認知症』は、覚醒した『意識』が関わるタイプの認知症なのです。「意識」は、今猶『人類最大の難問』とされていて、『アルツハイマー型認知症』の発病との関係を追求する専門家が居ないのです。我が国では、専門家と称していながら、生来的に『特定の遺伝子に異常が存する人達だけを対象』に発病して、若年発症が特徴であり、認知症全体の1%程度でしかない「アルツハイマー病」と第二の人生を送っている高齢者だけを対象にして発病し、老年発症が特徴である『アルツハイマー型認知症』とをまとめて「アルツハイマー病」と呼称する人達が極めて多いのですが、両者は全く異なる性質のものなのです。

世界中の権威(機関や人達)は、加齢の進行につれて、「スマホや眼鏡を家のどこかに置き忘れる」機会が増えてくるのが、「注意の分配力の機能の加齢の進行による機能低下の進行(但し、正常老化の範囲内)」が原因であることも知らないで(ブログ【Gー07の&5】を参照)、「注意の分配力」の機能、就中、『前頭葉』という脳の機能が備わっていないマウスやマーモセット等の動物の「記憶に関わる行動」を研究し、『アルツハイマー型認知症を器質的な原因病変由来の神経変性疾患』だと決めつけ、更には、『アルツハイマー型認知症の症状が器質的な原因病変の存在に因る極めて重度の記憶障害起因して発現してくるものと誤解しているのです。『アルツハイマー型認知症』の発病者であり、末期の大ボケ」の後期の段階(MMSEの得点が一桁となる)に迄重症化が進行した「お年寄り達」に確認される「極めて重度の物忘れの症状」並びに失語、失認、失行紛いの症状(失語、失認、失行は、器質的な病変が原因で発現することに注意)自体が、『前頭葉機能障害、就中、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行に因る『注意の分配力』の機能の機能障害に起因して、『実行機能』の行使に重大な支障が起きてきている為に発現してくることに気付いていないのです。

私たち「二段階方式」の主張内容は、北海道から九州に跨る452の市町村での、『対象をアルツハイマー型認知症に特化した、発病自体の予防並びに早期診断と早期治療による回復及び症状の重症化の進行の抑制を明確な達成目的とした住民参加型の「地域予防活動」の実践の成果によって、主張内容が正しいことが、疫学的に実証されていて、関わる脳機能データの質と量とが異次元』なのです。

&1 発病を惹き起こす原因は、『廃用性の異常な機能低下の進行』と言う要因
『二段階方式の考え方』及び『二段階方式の手技』の活用による活動であり、対象を『アルツハイマー型認知症』に特化した、早期診断による回復、症状の重症化の進行の抑制による介護の予防、更には、発病自体の予防を明確な目的とした「住民参加型」の『地域予防活動』を市町村の保健師さんが主体となる国策化による全国展開を実現し、『第二の人生を送る高齢者達』が、『身体がもつ限り出来るだけ脳も持たせて』、『持続可能な超高齢社会』を構築したいのです。

アルツハイマー型認知症の発病原因に関する『DSM-Ⅳ』(米国精神医学会が策定した診断基準)の規定の第一要件の内容も、「3つの仮説」(アミロイドβ仮説=通説、タウ蛋白仮説=少数説、アセチルコリン仮説=異説)の内容も、共に重大な誤りの内容なのです。『アルツハイマー型認知症の正体は、精神科医が主張する(神経変性疾患とは無縁)のものであり、廃用症候群に属する老化・廃用型の「生活習慣病」に過ぎないのであって、『発病自体の予防が出来、症状を治すことが出来、症状の進行を抑制することが出来る』効能を有する薬が開発されることは、発病のメカニズムに照らして、未来永劫有り得ないことなのです。

我が国の製薬会社エーザイが開発に成功したと強弁している治療薬なる3種類の薬には、『発病を予防したり、症状を回復させたり、或いは症状の進行を抑制する効能は、有り得ない』のです。アルツハイマー型認知症が『第二の人生』を送っている高齢者だけが発病の対象となる原因無知であり、廃用症候群に属する老化・廃用型生活習慣病であること(但し、「脳の使い方」としての意味で言う生活習慣であって、食生活とは無関係であることに留意)に無知であり、且つ、『意識』の機能構造に無知であることから生じた問題であり、治療薬と称している「薬の服用」とその効能に対する『因果関係の有無の評価の仕方にも、致命的な欠陥が指摘できる』のです。

アリセプト(アセチルコリン仮説に立脚して、神経伝達物質の不足を補強する目的だけで開発された薬には、治療の効能はなく、単なる対症療法薬であるに過ぎない=フランスでは、健康保険の「適用除外」措置が取られている)並びに(アミロイドβ仮説)に立脚して開発され、治療薬と強弁しているアデュカヌマブ及びレカネマブは、アミロイドベータの蓄積を阻害・除去する効能を有していようとも、『アルツハイマー型認知症』に対する治療薬(発病を予防し又は症状を回復させ、若しくは症状の重症化の進行を抑制する効能を有する薬)では、有り得ないのです。服用による効能の評価の仕方に対する考察が不十分で、不適切なのです(私達人間の脳の働きに関わる「治療薬」であると主張するのなら、『前頭葉』を含む脳全体の機能の機能障害の進行の客観的な判定と評価が可能な一定レベルでの変化について、服用と効能との間の因果関係の有無の確認を厳格に、且つ客観的な手法で判定した脳機能データを開示すべきなのです)。更なる問題を提起するなら、開発の前提条件としている、『アミロイドベータの蓄積とアルツハイマー型認知症の発病との間に直接の因果関係が存在することを実証するのが先決となるはず(仮説の儘の状態)』と考えるのです。エーザイによる効能の評価は、下記&4に提示してある『脳の老化のスピード差をもたらす生活習慣の要因』の影響を排除しない儘で(そのことが必要不可欠であることの認識がなくて)、服用の効能の評価を行っていて、服用と服用の結果としての効能との因果関係の有無の確認の仕方が杜撰なのです。

ところで、Aという原因要因の存在(アミロイドベータの蓄積)が、Bという結果の発生(アルツハイマー型認知症の発病/重症化)をもたらす直接で真の原因であると認められるには、『Aという要因が存在しなかった場合は、Bという結果は起きてこない』ことの実証が必要不可欠となるのです

もう一度提示しておきます。『アミロイドβの蓄積』と『アルツハイマー型認知症』の発病及び重症化の進行との間に、肝心の「因果関係(原と結の関係)が存在していない」という事実がある』のです(科学的で、客観的な「脳機能データ」の集積)
私たち「二段階方式」は、因果関係が存在していないことの証拠データを3種類保持していて、何時でも公開できるのです。その一つであり、決定的な証拠データ、14689人のアルツハイマー型認知症の発病患者と診断された高齢者に対する『MMSE』(11の下位項目で構成されていて、30点が満点)の実施結果について、(「MMSE下位項目の項目困難度」の指標の脳機能データ=事象の事実)という解析結果が存在しているのです(「二段階方式」が、世界に誇る脳機能データ)。⇔出来なくなっていく項目の順番(項目困難度の順番)は、想起、注意と計算、時の見当識、所の見当識、三段階口頭命令、五角形相貫図の模写、文を書く、記銘、書字命令、復唱、命名となるのです。

『アルツハイマー型認知症』の発病者であれば、且つ、その場合に限り必ず上記項目の順番に出来なくなっていくのです。「アミロイドベータ仮説」の主張内容アミロイドベータの蓄積に因る老人斑が有している毒性により、情報を連絡する役割を担う神経細胞の大量死が惹起され、対象領域が拡大していくことに因り記憶障害の程度が重くなっていき、アルツハイマー型認知症を発病し、症状の重症化が進行して行くことになると主張する仮説は、上記データの存在を合理的、且つ客観的な証拠データにより「説明することが不可能」なのです=『アミロイドβ仮説が主張する内容は、事実と合致していない』、即ち、誤りなのです(科学的で、重要で、決定的な実証資料)。

アミロイドβ仮説の主張内容が誤りであるということは、アミロイドβの蓄積が発病を惹き起こしている原因ではないこととなり、アミロイドβの蓄積を初期段階で除去する効能を有するとしても、そのことが、『発病を予防し、或いは、症状の進行を抑制する効能を有することには繋がらない』、無関係の薬』なのです。
これが因果関係の有無に関わる正しい結論論理的な帰結)なのです。
※肝心要の『因果関係の必要十分な実証が出来ていない』薬の使用を厚労省認可することがあってはならないのです(厳格で、科学的な審査により、棄却の決定をすべきもの)。

そもそも、「認知機能の障害」の進行の抑制が「主題のテーマ」とされていながら、アデュカヌマブやレカネマブの服用の効果としての意識的な世界を操る核心的な機能である前頭葉の機能障害の発生の予防及び/又は機能障害の進行の抑制に関わる効果の有無についての言及が全く為されていないこと自体が、根拠データとして、重大な欠陥が存すると言うしかないのです。開発に際して、エーザイは、『意識が関わっていることを、意識できていない』のです。
      

左脳が専管する仕事の遂行というテーマとは無縁の暮らし方となるのが、「第二の人生」であり、発病を予防するにも、症状を治すにも、重症化の進行を抑制するにも、注意の分配力の機能が実行機能駆使し、分析、理解、評価、発想、洞察、推理、検索、シミュレーション、比較、選択、判定、判断、決断、抑制、感動等の機能を発揮する『対象となるテーマの選択及び達成目標の設定』について、置かれている状況や環境を基盤にして、自分なりの特定のテーマ」を見つけ出して自分なりの達成すべき目標」を設定すること及びそうした暮らし方(脳の使い方としての生活習慣)の構築と実践と継続とが、『前頭葉を活性化』させることとなり、自分なりの楽しさや喜びや生き甲斐』に繋がり、『そうした生活習慣の継続の下で、明日も第二の人生を生きていく』ことが納得でき、「下支えとなる」ことが求められるのです。

仕事というテーマが常に意識を捉えた生活となる第一の人生の脳の使い方とは全く異なり、『仕事とは無縁』の日々での「前頭葉が活性化する脳の使い方」が要求されることになるのが、『第二の人生』の特徴なのです。そうした特徴下での「生活習慣』の在り様の差異、「第二の人生」を送る上での『前頭葉の使い方、活性化しているか/いないか』という要因だけが、「アルツハイマー型認知症」を発病することになるか/ならないかを決定づける『Key条件』となるのです(『前頭葉』が正常な機能レベルに保たれている限り、『アルツハイマー型認知症』を発病することは、起きないのです)。

第二の人生』を送る生活の中で、ある日突然降って沸いてきた、本人だけに特有なキッカケの発生とその状況の継続とにより、心が折れて意欲を喪失することとなった結果、何事にも関心を示さなくなり、己が追及する特定のテーマ及びテーマを実行していく為の目標を見失ってしまい、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣を繰り返していく日々の暮らし方こそが(生き甲斐無く、趣味無く、交遊無く、運動もせず、目標となるものも無い単調な日々、脳の使い方としての単調な生活習慣の継続)、本態が廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病であるに過ぎない『アルツハイマー型認知症』の発病/更なる重症化の進行を決定ずける真で唯一の要因なのです。権威達が主張する『器質的な原因病変は存在していない』のです

新型コロナに対する有効な「感染の回避策」として、『三密の回避』に徹した『生活習慣』の順守を政府が国民に要請し、特に、第二の人生を送っている「高齢者」に対しその遵守を強く要請して、「我が国の高齢者達はというと、他国とは全く異なる反応」を示して、2019年の初頭以来、この3年間「三密の回避」という「生活習慣の継続」を厳格に守ってきたのです。

ところで、「三密の回避」に徹した『生活習慣』の継続を脳の使い方としての生活習慣の面から説明すると、ナイナイ尽くしの『単調な生活習慣の継続』とほぼ同じことなのです。
三密の回避を遵守しながらも、自分なりに、『前頭葉が活性化』する何らかの『生活習慣』の選択と継続的な実践とが実行できていた高齢者(但し、第二の人生を送っている高齢者に限定)は、発病の対象とならないのですが、望ましくはなくても、『社会的に、三密の回避に徹した生活習慣が継続されることを余儀なくされた』と当の本人自身が感じていて、そのことに因り、従来、自分なりに、楽しみや喜びや生き甲斐を生み出すもととなっていた生活習慣の遂行が阻害されたと感じていて(自身にとってのキッカケの発生とその継続)、何事に対しても意欲をなくして行ったお年寄り』の場合であれば、「前頭葉が活性化」する生活習慣、脳の使い方としての生活習慣場面が失われたこと意欲を喪失するキッカケの発生と継続起因して、『前頭葉の機能が、廃用性異常機能低下を進行させていった高齢者が多い可能性が高いのです(3年間もの間、「三密の回避」に徹した「単調な生活習慣」が継続していると、新規発病者数が大幅に増加してきている可能性が高いことを危惧)。

『アルツハイマー型認知症』を新規に発病して、最初の段階である「小ボケ」の段階の症状が発現してきている高齢者が大幅に増加してきているのではないかと危惧しているのです。「小ボケ」の段階で発現が確認される類型的な症状については、前回のブログ【G-14の&3(1)】を参照して下さい。

小ボケ」の段階が3年間ほど続いたのちは、「中ボケ」の段階へと『症状の重症化が進行して行く』ことになるのです(標準的な滞留期間の指標から説明)すると、「中ボケ」の段階が、2~3年間続いた後は、末期の段階である「大ボケ」へと進行して行くことになる)。
 但し、認知症の診断が専門の医師はというと、「DSM—Ⅳ」の第二要件の規定内容が誤りであることを知らないので、『末期の段階である「大ボケ」の症状しか知らない』ことに、注意が必要です。その際に説明される「MCI」(軽度認知障害)なる基準は、『内容が誤りというか、まがいもの」であって、『MCIの基準に該当するものは、アルツハイマー型認知症の発病の前駆的状態にある』とかの説明もいい加減なもので、誤りなのです。

 私たち「二段階方式」は、どこにも論文を提出していない為に専門家達にも知られていなくて権威もないのですが、主張内容が正しいこと及び主張内容が正しいことを住民参加型の地域予防活動の実践の成果という疫学的方法により実証してきている点では、他の追随を許さない異次元のレベルに在るのです。

 ハーバード大学を筆頭にした、世界中の権威とされる機関の重大な誤りを、理論面だけでなく、実際の活動面で顕著な成果を実現して、正していきたいと考えているのです。『アルツハイマー型認知症』の発病原因が、「アミロイドベータ仮説」の主張通りであるとするなら、『アルツハイマー型認知症の発病者の数が社会的にも大きな問題となる」程の大量の発病者の発生と言う社会現象が起きてくるのが、高齢化率高くて超高齢化社会超高齢社会という状況に到達した国でしか確認できないこと及び『発病対象者が「第二の人生」を送っている高齢者だけとなる』=『老年発症』を特徴とすることに関しどのように理解し説明できるのか。各仮説が提示している内容が誤った内容である為に、それらのことを説明できないのです。

世界的にも、『若年性アルツハイマー型認知症』と呼称される病気が存在するとされているのですが、実は、それは現実には存在していない架空の病気であり、『側頭葉性健忘症が正しい診断であるものを誤診しているだけなのです。様々な種類が数ある認知症の内の大多数90%以上を占めているのが、『(老年性)アルツハイマー型認知症』なのです(実際には老年発症のタイプしか存在していない。三者について、『前頭葉の機能レベル』を精緻に判定してみれば、若年性アルツハイマー型認知症の発病者とされている人達の前頭葉の機能は、「正常な機能レベルに在る」こと、側頭葉性健忘症の発病者であれば、前頭葉の機能が「正常な機能レベルに在る」こと及び『(老年性)アルツハイマー型認知症』の発病者であれば、『前頭葉の機能は、異常な機能レベルに在る」ことが、必ず確認されるのです。

『側頭葉性健忘症』は、海馬の萎縮が確認できて、極めて重度の記銘力障害起因した極めて重度の記憶障害の症状を呈するのが特徴なのですが、その一方で、『前頭葉』の機能が正常レベルに在るので、自分に起きている症状の認識が有るだけでなく、その症状がわが身に惹き起こしている様々な困難を的確な言葉で、見事に説明できるのです。他方で、『アルツハイマー型認知症』の発病者であって、重度の物忘れの症状が確認される高齢者(=大ボケの段階の発病者)であれば、前頭葉の機能異常なレベルに在る為、自分に起きている症状の認識が無いだけでなく、その症状がわが身に惹き起こしている様々な困難を的確な言葉で説明することは、不可能なのです。

※ 「二段階方式」が集積し、解析した『アルツハイマー型認知症』の発病患者の「脳機能データ」によると、廃用症候群に属するアルツハイマー型認知症の発病者の場合は、前頭葉、左脳、右脳、運動の脳の順番に廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行くのです(本態が、使い方が足りない為に機能が衰えていく性質のものである廃用症候群であるために、より高度な機能から順番に、機能低下が進行して行くことになるのです

&2 「アミロイドベータ仮説」は、誤りであり、世の中を惑わすだけ:
抗アミロイドβ抗体(アミロイドβを標的とする抗体)を投与することにより、脳内のアミロイドβが除去され、老人斑の沈着が阻害されようとも、アルツハイマー型認知症の発病の予防に対しても、症状の重症化の進行の抑制に対しても、何等の効能が確認されることには絶対にならないのです。『アルツハイマー型認知症』の本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる『生活習慣病』に過ぎないのです。「MMSE下位項目の項目困難度」の脳機能データの存在が説示しているように、『発病を惹き起こす原因は、器質的な病変ではないのです。アミロイドベータの蓄積(老人斑)と『アルツハイマー型認知症』の発病との間には、『因果関係(原と結の関係)が存在していない』のです。

発病のメカニズムに鑑みて、アルツハイマー型認知症の発病を予防出来たり、症状を治せたり、症状の重症化が進行するのを抑制できたりする「効能」が認められる薬、「治療薬」が開発されることは、未来永劫有り得ない事なのです。アミロイドベータ仮説の考え方に立脚して、エーザイが開発した『アデュカヌマブ』は、我が国では、認可が見送られたのです。更に、東大が開発研究中とされる『光酸素化法』も、エーザイが更に新規に開発し、米国FDAにより迅速手続きによって認可が承認されたレカネマブも「アミロイドβ仮説」が正しいものとする前提に立脚したものであり、早晩、効能が否定されることになるものなのです。
  
&3 アルツハイマー型認知症は、意識が関わるタイプの認知症
 今回は、(Gー02)で提示した『意識の機能構造図』を基礎にして、アルツハイマー型認知症の発病との関係について、Keyとなる要因及び条件を提示し、世の中に問題提起し、説明したいと考えるのです。
『アルツハイマー型認知症』を発病して、失語や失認や失行(紛い)の症状が確認される段階、末期の段階である「大ボケ」の後期の段階にまで症状の重症化が進行した「お年寄り」の死後の脳の解剖所見に確認されるもの、「老人斑の沈着」(アミロイドベータ仮説)や「神経原線維変化」(タウ蛋白仮説)に着目しただけの仮説、中でも、通説である「アミロイドベータ仮説」の主張内容は、「二段階方式」が集積し、解析した「脳機能データ」に因り「重大な誤り」の内容」であることが実証されているのです。
※アルツハイマー型認知症は、意識が関わることに無知。
(1) 『意識』は、人類最大の難問であると評されていて、世界中の専門家達の間では、未だに、『意識の機能構造図』を提示出来る機関も人も現れていないのです。今回初めて、Tad私案を提示してみたのです。意識は、「人間だけに特有な機能」である上に、解剖では不可能なほど極めて複雑で、輻輳し、複合した機能であるために、解明することがとても難しい脳機能なのです。
(2) 意識的な世界は、目的的な世界でもあることが、重要な手掛かりになるとTadは考えているのです。「評価の物差し」(自我)による目的性の評価の度合いが、前頭葉の三本柱の機能(意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能を総称して、二段階方式が呼称しているもの)の『機能の発揮度』及びクオリア(意識の質感)に直接反映されることとなる機能構造をしていて、  そのことが、意識の覚醒の度合い(意識の覚醒度)にもリンクしていることが重要なのです。

(3) 『意識』が覚醒された状態下、即ち、意識的な世界(思考、発言、行為、行動、言動等)は、目的的な世界と言い換えることが出来るのです。目的の内容、注意の対象の設定、変更及び評価を行っている機能が、「評価(注意、興味、関心)の物差し」の機能(=意識の首座自我)であると、私たち「二段階方式」は、各種脳機能データの解析結果を基礎として、理解しているのです。
  
(4) 「意識が覚醒」している世界=①「前頭葉の三本柱」の機能の発揮度が、一定レベル以上に立ち上がってきている状態=②(①の機能の発揮度にリンクして)「評価の物差し」及び「実行機能」の機能の発揮度が一定レベル以上に立ち上がってきている状態が出発点(基盤の状態)となって【①+②】が出発点となって、その後の「意識の世界」が連動し、変動し、変化していくことになることに注意して下さい。

(5)『意識的(目的的)な世界では、目標を設定し、達成の程度を評価していくには、第一義的に、『評価の物差し』の機能に因る評価と判断に従い、「注意の分配力の機能が、『実行機能』を駆使することに因り、自分が置かれている状況を分析し、理解し、判断し、情況判断に沿った「テーマ」を発想し、テーマの実行を企画し計画して、実行結果の洞察、推理、シミュレーションを行って、シミュレーション結果に基づいて選択し/或いは修正して、最終的な実行内容、程度及び態様を決定し、実行の決断を下して、脳の各部(左脳、右脳及び/又は運動の脳)に実行の指令を行っているのです(私達人間だけに特有な世界)。
(6) その場合に、前頭葉の三本柱の機能、就中、『注意の分配力』の機能に生じてくる廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行に因り、『複合機能体』である『前頭葉』の機能に生じてくる(最終的には、前頭葉を含む脳全体の機能に生じてくる)廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が真の犯人。
何であろうその正体は、「器質的な原因病変」ではなくて、仕事というテーマの実行とは無縁の世界となる「第二の人生」を送る上で展開されるナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」(生き甲斐無く、趣味無く、交遊無く、運動もせず、目標となるものも無い、単調な日々の暮らし方、『脳の使い方』としての単調な生活習慣)の継続という『機能的な生活習慣要因』だったのです。

(7)アミロイドβの蓄積も、タウ蛋白の沈着も、アセチルコリンの不足も、脳の萎縮も、食生活も、糖尿病の発病も無関係の要因であり、端的な表現で言うと、『第二の人生での生き方が問われる』病気ということだったのです。左脳が専管する仕事とは無縁の日々の暮らし方の中で、自分が何のために、どのように生きていくのかが問われることになる病気ということなのです。
日々「ボケーっとした暮らし方」を継続して生きていると、『アルツハイマー型認知症』を発病することになる可能性が極めて高いということなのです。その意味では、第義的には、『自助努力』がもとめられるということなのです。その上で、第義的に『共助』(脳生き生き教室の運営及び交流の駅の建設と運営)が求められ、それでも、何らかの理由で発病し、更には、症状の重症化が進行して行き、介護の措置が必要となる「末期の段階」、「大ボケ」の段階にまで症状の重症化が進行したお年寄りに対しては、第議的に家族介護に頼るのではなくて、「全面的に、介護保険を適用する」(適用できる)制度(社会態勢)を構築すべきであり(『公助=介護保険制度の適用対象の拡充』)、どこかの政党が要求している「ボケても安心な社会づくり」は、血税を無駄に垂れ流すだけであり、「根本的に道を踏み違えた政策」というしかないのです。

(8) 更に、「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症は、老年発症が特徴であり、発病後の症状の進行はというと「何年間もかかって、徐々に、緩やかに進行して行く」のが特徴でもあるのです。発病してくる症状について、本人が認識できるのは、最初の段階である「小ボケ」の段階までであって(社会生活面での支障が出てくる)、次の段階、「中ボケ」の段階になると、わが身に発現している症状の認識が出来なくなり(家庭生活面でも支障が出てくる)、末期の段階である「大ボケ」に進行してしまうと(日常のセルフケアにも重大な支障が出てくる為)、「介護」が不可欠となってくるのです。『身体がもつのに、脳が持たない第二の人生を、長々と生きていくことにどのような意義があるのか』を、社会全体で真剣に考えるべき時期と規模とに到達しているのです。脳の使い方としての「生活習慣」の在り方次第で、『発病自体の予防が可能』(自助努力が不可欠となる)なのであり、『ボケても安心な社会』は、『国の政策』として追及すべきものではないのです。発病自体を予防する事業の国策化による実施(医師ではなくて、市町村の保健師さんと地域のボランティアが主体)の態勢づくりと制度化が、喫緊の課題となるのです。

(9)末期の段階での「アルツハイマー型認知症」の発病の有無診断および治療の効能が認められない対症療法薬の処方の費用並びに発病の予防も早期診断と早期治療による回復及び重症化の進行の抑制による介護の予防措置もが棚上げにされている結果として、診断と介護の費用の両者を合計した総額(一般会計と特別会計の総額)が、『単年度ベースで23兆円超』という天文学的な規模に達していて、この先も、その金額が増加し続けていく見通しの中で、高齢者に対する社会保障費がうなぎ上りに増えていく状態が放置された儘(国会での議論さえも無い)で、若年層を対象とした非正規雇用(派遣労働)が社会に広く拡散していく中で、経済的な原因から、①結婚できなくて、②結果として子供を産んで育てていくことが難しい社会状況にあって、少子化が急速に進行して行っているのです。このままでは、『わが日本は、衰退してしまう』のです。

『発病自体を予防』する政策を早期に実現して、「アルツハイマー型認知症」の新規発病者数を大幅に減少させていき、結果として、介護が不可欠のものとなる大ボケの段階にまで症状の重症化が進行して行く高齢者の数がその分減少していくことに因り(半分減らせただけで、毎年度10兆円が浮いてくる)、
少子化防止対策に、先端分野での中国からのデカップリング対策に、国土と国民を守るための防衛費の増額に、もっと巨額の規模での税金を割り振ることが可能となるのです。そうすれば、『日は、また高く昇ることになる』、即ち、『日本が、経済的に大復興してくることになる』のです。

&4「脳の老化のスピード差」をもたらす生活習慣の要因
1.意欲を喪失させる「キッカケ」となる生活状況(出来事)の発生を契機に『意欲注意の集中力』の機能が低下し、何事に対しても関心を示さなくなり、何かに取り掛かろうとしなくなり、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が開始され、更には、継続されていくことに起因して、『注意の分配力』の機能が実行機能を駆使する「生活習慣=暮らし方」が影を潜めてしまい、人間だけに特有な世界である「意識的な世界」における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉が時々居眠りする場面が増えてくる』状態が、同居の家族の目に留まり、気にかかるようになり、半年間程度(助走期間は、人と状況により差が少しはあるが経過すると、『アルツハイマー型認知症発病することになる』のです。
発病してから、3年間が「小ボケ」の期間、2~3年の期間「中ボケ」の段階が続いて、発病してから5~6年経つと「大ボケ」になるのが大原則なのです。
この『標準的な滞留期間』の基準に適合しないケースは、下図のプラス要因とマイナス要因の質と量とが脳に働いて、症状の更なる進行や回復に直接的な影響を与えているのです【解析図は、22年10月Gooブログに公開の、( G-11)を参照して下さい】。

2.上記の1.に掲げる「認知症が進行する期間(標準的な滞留期間)に関する原則」は、私たち二段階方式(エイジングライフ研究所)が、多数の症例(アルツハイマー型認知症を発病するメカニズムを知らないため、単調な生活がそのまま継続されていった多数のケース)を分析して得られたもの。

認知症の最初の段階である「小ボケ」(軽度認知症)になってから以降の生活が基本的に変化しないでそのまま継続されていく場合(生活改善が行われないで、従来どおりの生活が継続されていく場合)には、この原則に従ってアルツハイマー型認知症の症状が進行していく〔必ず、「中ボケ」(中等度認知症)の段階を経由してから、末期の段階である「大ボケ」(重度認知症)の段階に移行していく)各期間(「標準的な滞留期間」)を述べたものです。
この「標準的な滞留期間」の原則は、多数例の分析結果による為、とてもよく当たります。小ボケと中ボケの期間について確認される事象の事実である標準的な滞留期間存在について、『アミロイドベータ仮説の主張内容が正しいと仮定する』と、『標準的な滞留期間が存在する事』を合理的に証明できないのです=『アミロイドベータ仮説の主張内容は、事実に反する
=『誤りである』=『論理的な帰結』となるのです。このデータよりも更に強力なのが、私たち「二段階方式」が世界に誇る脳機能データである『MMSE下位項目の項目困難度の指標』(アルツハイマー型認知症の発病者が、「出来なくなっていく下位項目の順番のデータ」)であり、これも『事象の事実データ』なのです。

※1 勿論、実際の生活場面では、前頭葉出番が増え活性化するような『楽しい生活(家族や仲間と共に散歩や運動を楽しむ生活;家族とのイベントを楽しむ生活;趣味の教室へ通う楽しい生活;友人や仲間とのふれあいがある生活)』の増加要因がある/その期間が続くと、楽しい生活の質と量にリンクして『評価の物差し』による評価に従い、『注意の分配力』の機能が「実行機能」を駆使することにより、『前頭葉』の出番が増えて活性化することにより、働きが回復してくる為、認知症の進行が遅くなり、進行が止まり、或いは、回復の方向に向かうのです。
※2 逆に、前頭葉出番が減り不活性化するような辛く、苦しい状況下での生活(友人や趣味の仲間との別離; 趣味や遊びの会の中止;腰痛など身体の虚弱化の進行; 自分自身の病気の発生;家族の病気や介護に自分の時間をとられてしまうような生活;重大な心配事の発生;家族内の重大な問題)の増加/その期間が続くという要因が重なると、その辛く苦しい生活の質と量とにリンクして『前頭葉』の出番が減り、働きの衰えが進行するので、重症化がその分速く進んでいくことになるのです。
※3 レカネマブの評価は、『早期の段階程、生活習慣の影響を受けることになる』という、この視点(生活習慣要因の影響条件の排除)が欠如していて、致命的な欠陥が存するのです。

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