認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

『アルツハイマー型認知症』の発病自体の予防(川上対策)に効果がある「5つの秘策」(I-14)

2024-06-01 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ

    

(プロローグ)様々な種類が数ある「認知症」の内の大多数、90%以上の割合を占めている『アルツハイマー型認知症』については、世界中の権威ある機関(米国のハーバード大学を筆頭にして、我が国で言うと、東大、京大、理化学研究所等)が主張する内容が、驚くなかれ、『誤りダラケ!』なのです。
KinukoとTadaoの二人だけが主宰する「エイジングライフ研究所」(主張の内容及び手技を総称して、「二段階方式」と呼称)の主張内容(詳細は、A4版での総ページ数が730ページに及ぶ「二段階方式個別事例判定マニュアルA、B及びC」並びに「個別事例判定マニュアル使用の手引き」に記載)が、世界中で唯一、正しいことが疫学的方法により実証されているものなのです。

  

※1『アルツハイマー型認知症』の発病を惹き起こす要の要因なのではなくて、発病により発現が確認される症状の「一つの態様に過ぎないもの」である「記憶障害」という『誤った的』(「アルツハイマー型認知症」の本態について、極めて重度の物忘れが特徴の「神経変性疾患」だと誤解している)を射るばかりしていて、『世の中を惑わせている』だけの「アミロイドβ仮説」の提示者達に、猛反省を促したいのです(⇒「アミロイドβ仮説」を理論的なバックにしていて、架空の認知症である「若年性アルツハイマー型認知症」を説明/説得材料にした川下対策「ボケても安心な社会作り」の政策の制度化は、発病自体の予防という川上対策を棚上げした上に、23兆円超もの血税を垂れ流す世紀の愚策)。
⇒そもそも、アミロイドβの蓄積(老人斑)と『アルツハイマー型認知症』の発病/症状の重症化の進行との間には、因果関係(原因と結果の関係)自体が存在していないのです(詳細な説明及び根拠データについては、kinukototadao と入力し/検索して、グー・ブログの「H-05」の説明を参照して下さい)。
⇒アミロイドβ仮説を前提の根拠理論に開発されたエーザイのレカネマブは、『アルツハイマー型認知症の症状の進行を抑制する効能は皆無』なのであり、有るのは、「脳出血、脳浮腫、脳の萎縮の副作用だけと言う代物」なのです。
⇒効能の評価に転用し悪用した「CDR」は、そもそも、「ケアプラン作成用の主観的な基準に基づく主観的な評価を単に数値化する手法に過ぎなくて、評価数値自体が出鱈目」なのです。服用の効能の評価を行うのであれば、「意識が覚醒した目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉の機能レベルの服用に因る変化』について、「客観的な手技の活用による、客観的な評価の結果としての有意な数値」を提示する社会的な責任が、エーザイにはある筈【そのやり方を避け、「CDRの転用」に因り、主観的な評価を数値化しただけの主観的な評価結果の数値を提示する姑息な手段に(無から有は生じて来ないのに)、エーザイは何故出たのか(過失か/故意なのか?)。
⇒主観的な基準に基づき、主観的な評価結果を単に数値化するだけの手技である「CDR」の転用に因る『杜撰な評価結果』で導き出した効能の数値の根拠(対象者)自体が、私たち「二段階方式」が提示している『脳の老化のスピード差をもたらす「生活習慣の要因」と題する脳機能データ』を、単に反映していることにさえも、エーザイは無知なのです(気づいていない)。猶、(当該データは、「プロローグ」の最後、「※11」の下の右図で提示してあります)。
※2『意識』は、世界中の専門家達の間で、未だに『人類最大の難問』とされているのですが、『アルツハイマー型認知症は、意識が関わるタイプの認知症』なのであり、『意識の世界』が存在していなくて、『意識』を構築する要の機能である『注意の分配力』の機能が備わっていない、マウスやマーモセット等の「アミロイドβの注入に因る記憶障害」の関わりの有無及び程度の行動を何処まで深く追求しようとも、『アルツハイマー型認知症』の発病/症状の重症化の進行のメカニズムの解明には繋がらず、「徒労と時間の無駄、コストの無駄遣い、若い人材の無駄遣い」に終わるに過ぎないと断言出来るのです。 
※3 『アルツハイマー型認知症』の真の正体、本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』(但し、「脳の使い方」としての意味で言う「生活習慣病」なのであり、「食生活とは無関係」であることに留意する)なのであり、「意識が覚醒した目的的な世界」に於ける「脳全体の司令塔」の役割を担っている『前頭葉』の機能が、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因した廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行き、異常なレベルに衰えが進行してきたその時が、『前頭葉の機能障害』に起因した症状だけが発現する段階、世界中の権威機関は見落としているが、発病の最初の段階であり、私たち「二段階方式」が定義し区分する『軽度認知症』(小ボケ=社会生活の面に重大な支障)の段階なのです。
※4 『意識』が覚醒した目的的な世界は、左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する三頭立ての馬車を運行する世界であり、馬車の運航を支配し管理している「御者」の役割を担っているのが『前頭葉』(前頭前野の穹窿部に局在する複合機能体であることに留意する)という脳機能なのです。
※5 『アルツハイマー型認知症』の発病者である場合は、必ず、『前頭葉』、「左脳」、「右脳」、「運動の脳」の順番に、遂次、「廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行く」ものなのです(14689例の症例が提示する「事象の事実」)。
⇒アミロイドβ仮説、タウ蛋白仮説、アセチルコリン仮説の全てが、此処に提示する事象の事実(真実の実態)を説明することが出来ないのです(説明が不可能)=これら「3つの全ての仮説」の主張内容が、「100%誤りだ!」ということなのです!
※6 『アルツハイマー型認知症』の発病者である場合は、軽度認知症(小ボケ=社会生活面に重大な支障)、中等度認知症(中ボケ=家庭生活面にも重大な支障)、重度認知症(大ボケ=セルフケアにも重大な支障が有り、介護が必要となる)の『三段階の症状』が順次発現して来るのが特徴なのであり、私たち「二段階方式」は、各段階毎に10項目からなる「類型的症状」を指標化し、発病の有無の判定/重症度の判定/脳のリハビリの指導の面で、活用しているのです(kinukototadaoと入力し検索して、ブログの「G-14」中に記述してある、改訂版「30項目問診票」を参照して下さい)。
※7 秋田県で認知症大使に任命された『若年性アルツハイマー型認知症』なる認知症はこの世に実在していない架空の認知症なのであり、『側頭葉性健忘症』(若年での発症と海馬の萎縮が特徴。極めて重度の記銘力障害に起因した極めて重度の物忘れ=記憶障害の症状を呈するが、前頭葉の機能が正常なレベルに在る為に、生活上の様々な困難を理解出来ていて、自分の言葉できちんと説明出来るのが特徴)を誤診しているだけなのです。
※8  認知症の診断が専門の精神科医は、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行に因り、『前頭葉』を含む脳全体の機能が極めて異常なレベルに衰えが進行してきた結果、症状の一部として、「極めて重度の物忘れの症状」が確認される重度認知症(大ボケ)の段階で、『アルツハイマー型認知症』の発病の最初の段階だと『誤解した、発病の診断を行っている』のです。
⇔米国精神医学会が策定し、現在も猶世界的に大きな影響力を保持している「DSM-Ⅳ」の第二要件が確認を要求している「失語、失認、失行(紛いの)』症状の発現は、記憶障害に起因したものではなくて、「注意の分配力」の機能を核心とする「前頭葉の三本柱の機能」の機能障害(「注意の分配力」の機能が、殆ど働かない機能レベルに在ること)に起因した『前頭葉の機能障害(前頭葉の機能が、殆ど働かない機能レベルに在ること)』が、真の原因で発現してきているものなのです【世界中の権威が、このことに無知】。
※9 肝心の『前頭葉』の機能レベルを精緻に判定出来る手技を持たない精神科医は、極めて重度の物忘れの症状(記憶障害)だけに目をつけて、発病者が「若年」であれば『若年性アルツハイマー型認知症』の発病と診断、「老年」であれば『老年性アルツハイマー型認知症』と診断する、極めて杜撰な診断が大手を振ってまかり通っているのです。
※10 第二の人生を生きる高齢者だけが発病の対象となる『アルツハイマー型認知症』を発病するメカニズムは、発病の第一要件(基盤の要因)が、『加齢(60歳を超える年齢の高齢者であること)』という要因であり、この要因が『発病の基礎(基盤)』となるものなのです。
※11 所謂『若年性認知症』の典型は、「生まれつき特定の遺伝子に異常」が存する人だけが発病の対象となり、若年での発症及び症状の重症化の進行が極めて速いのが特徴である『アルツハイマー病』のことなのです(アルツハイマー博士が世界で初めて発見したことで、その名前が冠された認知症)。

  

      


&1 『前頭葉』の働きが衰えてきたことを実感する「後期高齢者」の日常:
(1) 何事をするにつけても、昔のようには、「意欲」が湧いてこない/「注意の集中力」が続かない/「注意の分配力」の高度な発揮が出来ないのです!
 今住んでいる伊豆高原の地に移り住むようになったのは、2000年の7月の事だったのです。「あれから、もう直ぐ24年!」(このブログを書いているTadは、もう80歳!!)。
「身体」の方は、そこそこなのですが、肝心の「脳」の方がすっかり衰えて来てしまっているのです。還暦は愚か、古稀を迎えても、「ボケ予防の講演会」の講師、国内旅行、下手ながらも絵画、ゴルフ等いろんな趣味に手を出していました。能や狂言の観劇や美術館での展示物を観る為に、東京にもよく出かけていました。
HGVCの会員であるリゾートを楽しむ為のハワイ旅行(オアフ島とハワイ島のリゾート)を含めて、年に2~3回は、海外旅行にも行っていました。
   and 

  

週に1~2回は、お友達を我が家にご招待して、富戸の定置網の朝採れの魚をメインに、神様Kinuko の手料理でおもてなしも楽しんでいました。
それでも、毎日が楽しいばかりで、疲れを感じるようなことは、全くなかったのです。
「あれからもう直ぐ24年」、「意欲」がすっかり衰えてきたのを実感させられる今日この頃なのです。
 

(2)「大丈夫かな?!」、我がことながら気になる程、「物忘れ」が日常茶飯事なのです。おまけに、「物忘れ」の頻度も態様もひどくなるばかり!
脳全体の司令塔の役割を担っているのが『前頭葉』という脳機能なのです。
その『前頭葉』の各種機能の「認知度」及び「発揮度」を左右する基礎的な機能(「根幹」をなす機能)を担っているのが「前頭葉の三本柱」の機能である「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」(3つ以上の異なる複数の『意識』を同時に並行して構築/管理し及び3つ以上の異なる複数の「テーマ」を同時に並行して遂行していく上で、必要不可欠の脳機能)の機能なのです。
高齢になると、物忘れの症状が日常的に起きてくるのは、「注意の分配力」の機能が、加齢により衰えてきた証の「老化現象=正常な機能レベルの範囲を保ちつつも、機能の低下が緩やかに進行して行く」なのです。
ほら、前々回のこのブログにも書いておいたでしょう(恥ずかしながら、ここにもう一度引用しておきます)。
☆ 二階の部屋に用事があって階段を上っていく途中、雑誌が階段に置き忘れられているのを見つけて、階段下の書棚に片付ける。そして、階段を上っていこうとした時、自分が何をする為に二階の部屋に行こうとしていたのかが分からない(想起できない)のです。
☆コミュニティー・センターで、別荘地の清掃管理についての会合があったのです。会議の重要な議題となるテーマや問題点とか提案内容とかが詳細に書かれた資料が送られてきていたので、忘れないようにと、わざわざ玄関の下駄箱の上に昨晩置いておいたのです。コミ・センについたら、持ってくるのを忘れていたことに気づいたのです。

   

☆(『前頭葉』の正常老化の曲線=「チコちゃんに叱られる」にも登場!)
&2 『前頭葉の三本柱』の機能に内在する「正常老化」の性質:
(1)『意識』が覚醒した目的的な世界における「脳全体の司令塔」の役割を担う『前頭葉』の根幹をなす基礎的な機能である「前頭葉の三本柱」の機能には、加齢とともに「緩やかに、老化が進行して行く」という特有な性質があります。
   ⇒  

(2)上に表示した左図は、『加齢による前頭葉の老化のカーブ』を表したもの。
『前頭葉』を含む脳全体をそれなりに使う「生活習慣」のもとでも、「高齢者」と呼ばれる年代の60歳代の半ば頃になると誰でも、「前頭葉の三本柱」の働き具合が、ピークである18歳から20歳代の半ば頃に比べて半分程度にまで機能低下が進行し働きが衰えてくるというのがこのデータが示す重要な意味なのです(加齢による『前頭葉』の「正常老化」の性質=By「二段階方式」)。
そして、加齢による「前頭葉の三本柱」の「正常老化」の進行は、70歳代、80歳代、90歳代と年をとるにつれて、緩やかではあるが、直線的に「低空飛行」の状態に入っていくのが特徴なのです。
(3)『意識』が覚醒した目的的な世界における「脳全体の司令塔」で、置かれて
いる状況を分析し、理解し、判断し、状況判断に基づいて、何をするのかの「テーマ」を発想したり、「テーマ」を実行するための「計画」を立てたり、そのやり方を創意、工夫したり、「テーマ」の実行の仕方や予見される実行結果に対する洞察や推理やシミュレーションをしたり、状況の変化に応じて、機転を利かせて対策を立てたり、或いは気持ちや感情の吐露の仕方や程度等の態様について、状況の評価に基づく必要な抑制をかけたり、体験に感動したり、高度な働きを担当しているのが、『前頭葉』の各種個別認知機能群である「実行機能=Executive Function」なのです。
※「評価の物差し=意識の首座=自我」による評価、関心、注意に従い、『注意の分配力』の機能が、「実行機能」を駆使して、目的を達成して行くのが、私たち人間だけに「特有な世界」である『意識』が覚醒した目的的な世界での「脳の働き方」の特徴なのです。
(4) 『前頭葉』は、単体ではなくて、「複合機能体」であることに留意する:
私達が意識的(目的的)に何かを実行する世界、思考や行為や行動や言動をする場面をコントロールしているのが、「評価の物差し(意識の首座=自我)」及び「注意の分配力」の機能を核心とする『前頭葉』と言う「複合機能体」なのです(『アルツハイマー型認知症』の発病者であれば、必ず、この『前頭葉』の機能が(から真っ先に)、(廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行く)ことに、世界中の専門機関が無知なのです(未だに、気付いていない)。
脳全体の「司令塔」の役割をしているとされ乍ら、『前頭葉』の機能については、データを獲得する条件設定や機能レベルを精緻に判定する「手技」の開発が難しい為に、或いは『前頭葉』の機能が人間にしか具有されていない為に、驚くなかれ、「世界的」に研究自体が、未だに極めて遅れているのです。
(5)「高齢者」であれば、誰の脳にも起きてくる「正常な老化(機能低下)」の進行:
左脳の出番が極めて多い「仕事」とは無縁となる『第二の人生』では、上司の指示や命令も来なければ、周囲からの無理難題の要求にさらされることもなくなります。何を何時までにどのようにやり遂げるかは、全て自分が自分の思うように決めればいい訳です。「なんて、自由な毎日なんでしょう」と、指示も来なければ、要求も来ない自由とかを謳歌している内に(言い換えると、「暇」という自由を持て余している内に)、使われる機会や場面が極端に減った『前頭葉』自体が自堕落になっていくのです。
※1 加齢とともに働きが衰えていく『前頭葉』、その『前頭葉』が、「正常な老化」のカーブを維持し続ける為には、やることが楽しくなるような自分なりの「テーマ」を見つけて、「目標」を設定して、『前頭葉』を含む脳全体を意識的にしっかりと使ってやり、働く機会や場面を増やしてやる生活の仕方を工夫すること(「脳の使い方」としての「生活習慣」の構築と継続的な実践)が不可欠となるのです。
※2「第二の人生」では左脳が主役の「仕事」とは縁がない日々とは言え、右脳や運動の脳が主役となる「趣味や遊びや人づきあいや運動」などを楽しみ乍ら、自分なりの「喜び」や「楽しみ」や、時には「生き甲斐」が得られ、「目標」がある生活を日々過ごすことで『前頭葉』をしっかり使ってやれば、加齢による老化のカーブを描きつつも、脳の機能を「正常なレベルの範囲内」に保つことが出来るのです。
※3 私たち「二段階方式」が集積して来た『前頭葉を含む脳全体の機能レベル』に関する極めて精緻で極めて多数の「脳機能データ」が示しているように、『前頭葉の機能が正常な機能レベルを保っている』限りは、『アルツハイマー型認知症の発病は、絶対に起きては来ない』ものなのです(アミロイドβの蓄積やタウ蛋白の沈着、或いは、アセチルコリンの不足とは、無関係の世界なのです)。
(6)『前頭葉』を含むそうした脳全体の働き方のメカニズムからすると、自分なりに追求する特定のテーマが無く、生き甲斐を覚えるような時は勿論なく、楽しんだり/熱中したり出来る趣味も無く、親しく交遊する友達も無く、散歩程度の運動もせず、何等かの社会活動に参加する場も無く、達成しようと心に決めた目標もない生活、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が継続する生き方では、『前頭葉』の根幹をなす基盤の機能である「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」という「前頭葉の三本柱」の機能の出番が極端に少ない生活習慣を継続していることになるのです。
(7)「前頭葉の三本柱」の機能には、上述したように、加齢と共に働きが衰えてくるという「正常老化の性質」が、生来的に誰の脳にも備わっているのです。
その為、『第二の人生』を送る60歳を過ぎた年齢の「高齢者」が、日々、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を継続していると、お年寄りなら誰でも経験があるあの体験、「膝」の筋肉の衰え(廃用性の筋萎縮が原因の機能低下)と同じようなことが、『前頭葉』を含む「脳全体」の機能にも、必ず起きてくるのです(脳の場合は、筋萎縮ではなくて、「廃用性の機能低下」!!)。
※  例えば、足腰が痛いとか痺れがあるとか、何かがキッカケで出不精となり、外に出ていかないで部屋にこもったままの生活を何ヶ月か続けていると、廃用性の筋委縮により「膝の筋肉」があれよあれよという間に衰えていくのと同じように、「前頭葉の三本柱」の機能を使う機会が極端に少ない生活習慣が4~6ヶ月関も継続されていると、廃用性の加速度的で異常な機能低下が、起き/進行して来て、『前頭葉』を含む脳全体の機能が加速度的に衰えていくことになるのです(米国のハーバード大学を筆頭に、世界中の権威機関が、憶測だけに因り語る、アミロイドβの蓄積が原因ではないのです!)。

※下記は、私たち「二段階方式」が世界に誇る『脳機能データ』(『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルの精緻な判定が基礎のデータなのです)。
 左図=右図  
 
&3 「 アルツハイマー型認知症」発病のメカニズム
(1)世間で認知症の専門家達から(世界中の専門家達から)原因不明と言われ
ている『アルツハイマー型認知症』というタイプの認知症は、「加齢とともに脳の老化が進む」という要件(加齢に伴う正常老化という基盤の要因=「発病の第一の要因/要件」)と「ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続」という加重要因(廃用性の異常な機能低下という「発病の第二の要因/要件」)と言う、『異なる二つの要因/要件の同時並行的存在(充足)に因り、即ち、異なる二つの要因/要件が重なり合うことによる「相剰効果」に因り、『前頭葉』を含む(前頭葉を筆頭にして)脳全体の老化が、「加速度的に進んでいく」ことにより発病/症状の重症化が進行するというのが、私たち「二段階方式」の主張です(世界中で、私たち「二段階方式」だけの主張なのです)。
(2) 中身はなくても権威がある人達の主張を取るか、権威はなくても中身と実
績とがある私たち「二段階方式」の主張をとるか、その選択は皆さんの手に委ねておきましょう。
※1  『廃用性の異常な機能低下の進行』と言うこのメカニズムのもとでは、『第二の人生』を生きる60歳を超えた年齢の「高齢者」にとって、「第一の要件(要因)」は誰しも共通の要因(但し、基盤の要因)であって、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因した廃用性の異常な機能低下の進行と言う「第二の要件/要因)」こそが、「アルツハイマー型認知症」を発病するか/しないか並びに症状の重症化が進行するか/しないかを決定づける要因/「引き金」となる要因となります。
※2そして、『前頭葉』の機能が加速度的な速さで衰えていき、「異常なレベル」に衰えてきたところ(時)に、「アルツハイマー型認知症」(高齢者だけが発病の対象となるのが特徴であり、「老年」で発病する性質のものなので、「晩発型アルツハイマー病」とも呼ばれています)の発病が待っているのです(発病としての最初の段階=「小ボケ」の段階=「社会生活」の面に重大な支障が生じてくる=本人も認識)。
※3 認知症の大多数、90%以上を占めている「アルツハイマー型認知症」は、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の継続という、第二の人生での「脳の使い方としての生活習慣」が、発病/症状の重症化の進行と直接の「因果関係」がある(引き金となる)病気、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる「生活習慣病」であるというのが私たち「二段階方式」の主張です。
※4上図{&2の(7)の図}は、『前頭葉』を含む脳全体の機能が廃用性の加速度的で異常な機能低下を示すときの、 『前頭葉』を含む脳全体の機能の機能低下の進行(衰え方)のカーブ(立体図)を示していて、約15,000例の症例に基づく、『前頭葉』を含む「脳全体の機能レベルのデータ」が基礎になっている『世界で初めてのもの』。

  

&4 「発病の原因」に関する「諸学説」が抱える未解決の問題点:
(1)「アルツハイマー型認知症」は、世界中の権威機関が、憶測をベースに推測/主張を展開するアミロイドβの蓄積やタウ蛋白の沈着やアセチルコリンの不足がもたらす「記憶障害」が原因で、発病/症状の重症化が進行する訳のものでは、ないのです。
(2)これらの仮説は、『アルツハイマー型認知症の本質を見誤り、重度の記憶障害が特徴の神経変性疾患だと誤解して、「記憶障害」という誤った的に焦点を定めた仮説を構想しただけのもの』なのです。
表面的に見つけやすい「記憶の障害」という症状(発病の根幹をなす症状ではなくて、発病の一態様をなすに過ぎない症状)に目が向いただけのもの。
『意識』が覚醒した目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能に目が向けられていない(『前頭葉』のことを良く知らない)儘に、単なる推測を基礎とした主張(仮説)に過ぎないのです。
それらが発病の原因だとしながらも、それらの仮説の全てが、発病/症状の進行との間の『因果関係の存在さえも、未だに実証出来ない儘』なのです。
※1私たち「二段階方式」は、アミロイドβの蓄積(老人斑)及びタウ蛋白の沈着(神経原線維変化)と『アルツハイマー型認知症の発病/症状の進行との間に因果関係が存在していないこと』を実証出来ている「3種類の精緻で、極めて多数の脳機能データ」を提示出来るのです。すなわち、仮説の提示者が因果関係を実証出来ていないのは、因果関係が存在していない為なのです。
※2上図の脳機能データは、脳全体の司令塔の役割を担う『前頭葉』の機能が、「最初に、異常なレベルに衰えてくる」ということを示しているのです。
更に言えば、「30点が満点で11の下位項目で構成されているMMESで判定される下位項目には、出来なくなっていく明確で厳格な順番がある」のです。MMSEで判定される左脳と右脳の機能項目に、下記の順番で、衰えていく厳格な順番があるということです。想起、注意と計算、時の見当識、所の見当識、三段階口頭命令、図形の模写、文を書く、記銘、書字命令、復唱、命名。
※3もっと驚くべきことは、『前頭葉』を含む脳全体が活性化する生活習慣に改善させること(脳のリハビリの実践)によって、「小ボケ」のレベルの人は『前頭葉』の機能を「正常レベル」に回復させること/症状の更なる進行を抑制することが出来るし及び「中ボケ」レベルの人は症状の更なる進行を抑制することが、未だ可能なのです。
追記すると、末期の段階である「大ボケ」レベルの人は、為す術が何も残されていなくて、介護が不可欠となるだけなのです(この段階で発病を見つける診断が横行していて、『周りからの支援があれば、自分らしく生きていけると主張されている』のは、『側頭葉性健忘症を誤診』した重大な誤りの主張に過ぎないのです。
  

このような『客観的で/事象の事実』を提示している私たち「二段階方式」の「脳機能データ」に対して、上記の全ての仮説は、どのように説明し、反論出来ると言うのでしょうか。
(3) 私たち「二段階方式」は、『生きた人間が、意識が覚醒した世界で、目的
とされる「テーマ」を「意識的(目的的)」に実行していく状態下で、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルとその直接のアウトプットである症状(正常な症状とアルツハイマー型認知症の症状)とを「二段階方式」と呼称する神経心理機能テストを活用して調べた上掲の立体図に示す「極めて多数の症例の脳機能データ」を分析し、解析して、上述の結論(『アルツハイマー型認知症』は、「脳の使い方」としての視点で言うところの『生活習慣病』である」)に到達しているのです。
※1これは、世界で唯一、私たち「二段階方式」だけが問題提起している主張内容なのです。私たち「二段階方式」はこの考えに基づき、1995年から先進的な市町村での「住民参加型の地域予防活動」を指導し顕著な成果を挙げて来ていたのです(現在市町村は、アミロイドβ仮説を根拠とした川下対策である「介護の予防措置」に従事していて、川上対策である『発病自体の予防』は、「政府大綱の第一条で棚上げされた儘の状態に在る」のです。
※2 「ボケても安心な社会づくり」は、血税を垂れ流す世紀の愚策なのです。
(4) 注意すべきなのは、(認知症の診断が専門の精神科医を含む)専門家達が
騒ぎ出す人達は、既に末期の段階である「重度認知症」(大ボケ)のレベルに症状が進んでいることなのです。その上、認知症の専門家と言われる人達が問題としていない(認知症だということが理解できていない為に、「不活発病」とか「老化現象」とかの見方から、見逃してしまっているだけなのですが)「軽度認知症」(小ボケ)と「中等度認知症」(中ボケ)の段階の人達の数を併せるとその数は、「重度認知症」(大ボケ)の人達の数と同等又はそれ以上の数になっている筈なのです。
「重度認知症」(大ボケ)の段階にまで脳の機能が衰えてしまうと、脳の機能を正常な機能レベルに回復させることは殆ど不可能になるだけでなくて、症状の更なる進行を抑制することさえも困難となってしまうのです(「大ボケ」は、大河の川幅のように幅が広くて、身体が保つ限り症状が更に重くなっていき、植物人間状態にまで進行して行くのです)。
医療の現場で行われているような、為す術が最早何も残されていない発病の『末期の段階』である「大ボケ」の段階で、「アルツハイマー型認知症」の発病を見つけても、意味がないのです(認知症の診断が専門の精神科医は、科学的で客観的な「脳機能データ」による裏付けも無に、憶測や推測だけで構築した「アミロイドβ仮説」に依拠して、「発病自体の予防には目もくれない」で、CTやらMRIやら、果てはPETまで持ち出して来て、為す術が何も残されていない末期の段階である「大ボケ」の段階で発病を見つけて(「発病のレッテル貼り」をするだけの診断)、荒稼ぎしているだけなのです。その上、『アルツハイマー型認知症』の症状の進行の抑制効果が皆無で/単なる「対症療法薬」に過ぎない薬(エーザイの「アリセプト」は、症状の進行を抑制する効能を有する「治療薬」ではなくて、興奮型の単なる対症療法薬であることに注意)を処方して、そこでも荒稼ぎしているだけなのです(何たる不条理)。


※1アミロイドβ仮説は、『前頭葉の機能レベル』の精緻な判定に、無関心! 
 



※2『アルツハイマー型認知症』は、早期診断/早期治療という視点から、「3つの段階に区分できる」認知症なのです(認知症の診断が専門の精神科医は、『DSM-Ⅳ』の第一要件及び第二要件の規定内容自体が重大な誤りの規定内容であることに気づかないで居て、そのまま踏襲し、為す術が何も残されていない末期の段階である「大ボケ」の段階で「発病を見つける」診断で、不条理にも稼いでいるだけなのです。
①『小ボケ』:発病の最初の段階であり、「社会生活の面に重大な支障」。
「脳のリハビリ」(『前頭葉』が活性化する「生活習慣」への改善と継続的な実践)により、正常レベルへの回復/症状の進行の抑制が可能な段階。
②『中ボケ』:小ボケの次の段階であり、「家庭生活の面にも重大な支障」。
「脳のリハビリ」により、症状の進行の抑制が、未だ可能な段階。
③『大ボケ』:為す術が何も残されていない末期の段階であり、「セルフケアにも重大な支障が有り、介護が必要」となる。

※3 私たち「二段階方式」の特徴は、『アルツハイマー型認知症』の発病/症状の重症化の進行と『意識』(意識が覚醒した意識的/目的的な世界)とを直接結びつけている原因関係の解明を目的に、『意識』が覚醒した目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』(単体の機能ではなくて、前頭前野の穹窿部に局在する「前頭葉の三本柱」の機能、「評価の物差しの機能(=意識の首座=自我)」及び「実行機能(Executive Function)」により構築されている複合機能体を言う=By Tad)の機能レベルを精緻に判定できる手技(改訂版かなひろいテスト)を独自に開発/活用並びに左脳及び右脳の機能レベルを(MMSEテストを活用)することに因り、生きた人間の『前頭葉を含む脳全体の機能レベル』を精緻に評価、判定し及び前頭葉を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした「症状」を評価、判定、鑑別し、軽い方から順に、「小ボケ」/「中ボケ」/「大ボケ」の三段階(各段階は、「改訂版かなひろいテスト」結果に因る『前頭葉』の機能レベル及び「MMSE」テストの結果に因る左脳と右脳の機能レベルに因り、厳密な定義がなされていることに注意及び夫々が10の項目から成る「類型的症状」を指標化=「改訂版30項目問診票」)に区分していて、『アルツハイマー型認知症』の発病の有無、症状の重症度の精緻な評価、判定、鑑別並びに『症状の回復/症状の重症化の進行の抑制』を目的とした『脳のリハビリ』(小ボケ及び中ボケだけを対象としたものであり、『前頭葉』が活性化する生活習慣への改善と継続的な実践の為の本人及び同居の家族に対する個別の指導を実施するもの)の実践指導とに因り、『早期診断と早期治療』を目的としての指導を実務化した「マニュアル」である『二段階方式個別事例判定マニュアルA,B及びC』及び『個別事例判定マニュアル使用の手引き』並びに「二段階方式」の活用による『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルの判定結果データを投入することに因り、発病の有無及び症状の重症度の判定が自動的に実行される「ソフト」である『エイジング』を独自に開発し、システム化していて、憶測と推測と忖度だけを基礎としての「出鱈目な主張内容を世の中にバラマキ/撒き散らして居る」だけの『アミロイドβ仮説』の呈示機関(ハーバード大学、我が国では、東大、京大、理化学研究所)とは、異次元の世界に在るのです。
※4  グー・ブログ上での無料公開に因る累積での総字数が600万字を超えていて、客観性と精緻で極めて多数で、提示する主張内容の根拠となる/裏付けされた『前頭葉を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした類型的症状』の集積及び解析並びに北海道から九州に跨る全国的規模452の先駆的な市町村に因る/対象を「アルツハイマー型認知症に特化した」活動である『住民参加型の地域予防活動』の実践の指導に因る顕著な成果を、主張の根拠/特徴とするのは、日米貿易摩擦の状況下での米国との訴訟(当時世界最大規模の訴訟と騒がれた「630億円の訴額の移転価格訴訟」、201や301絡みの訴訟、特許紛争やPL絡みの訴訟等)並びにEU圏内やオーストラリアでの貿易摩擦訴訟及び東南アジアでの合弁絡みの訴訟等の全てが数百億円規模の訴訟で「10戦10勝無敗」の戦績を誇るTadの考え方が、『実証出来ない主張は、無意味/無価値で、時間とコストの無駄として、回避する』を根本的な考え方としていることが、根底に在るからなのです(興味がある方は、kinukototadaoと入力して検索し、グー・ブログの「G-14」)を参照して下さい)。

 

&5 「キッカケ」となりうる状況や出来事は、高齢者の誰にも起きてくる:
(1)「左脳」(仕事)中心の『生活習慣(「脳の使い方」としての「生活習慣」)』だけを生き甲斐に、第一の人生を送ってきた人は、定年退職や家業の廃止や家業を息子に譲って、第二の人生に入って行き、仕事がない毎日が始まり、「左脳」を使う機会が極端に少なくなっても、趣味や遊びや人づきあいや運動など、「右脳」や「運動の脳」を使う「テーマ」への切り替えが出来難いのです。
その為、「時間だけはたっぷりあるのに、することが無い」毎日、『前頭葉』の出番が極端に少ない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」で毎日を過ごすことになる場合が多いのです。
(2)他方、趣味や遊びや人づきあいや運動などを自分なりに楽しむ毎日を過ごし、自分なりに追求するテーマがあって、生き甲斐や目標があり、脳全体をしっかり使う「生活習慣」がある人達も、安心するのは、未だ早いのです。「ボケ(アルツハイマー型認知症)」とは、無縁の「第二の人生」を過ごしている筈だったのに、そうした「生活習慣」とは関係なく、ある日突然降って湧いたように、後で例示する「生活状況の大きな変化、或いは大きな出来事の発生」に遭遇することになるからです。
(3)そのことに衝撃を受けて、大きな痛手を感じ、心が折れて、立ち上がる「意欲」を喪失してしまい、趣味や遊びや人づきあいや運動を楽しむ生活習慣、或いは、何等かの社会活動に参加する生活習慣、言い換えると「喜びや楽しみがあり、自分なりに生き甲斐や目標がある生活習慣」が継続出来なくなり、『前頭葉』の出番が極端に少ない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を日々過ごすようになる「お年寄り達」が極めて多いのです。

  
 
&6 「単調な生活」開始の「キッカケ」となる出来事や状況の例示:
(1)集積した多数の脳機能データから言えば、次に例示するような「生活状況の大きな変化や大きな出来事」が起きてくれば、「ナイナイ尽くしの単調な生活習慣」が始まる「キッカケ」となる可能性が高いということなのです。
但し、以下に例示列挙する具体例のような「生活状況の変化や出来事の発生」がそのまま「キッカケ」になるかどうかは人それぞれ、一概には言えない点にも注意が必要なのです。
その「生活状況」に遭遇した本人の「受け止め方及び対応の仕方」次第なのです。
本人にとっての「生活に占める重要度と痛手を感じる深さ次第」で、本人がとる態度が変わってくることに留意/注意して下さい。
ある程度重要なものでも、本人の痛手が小さければ「キッカケ」にならないし、周りからみてそれ程大きな出来事でなくても、本人の痛手が大きければ「キッカケ」になるということなのです。
(2) ナイナイ尽くしの単調な生活習慣が開始された「キッカケ」の具体的な事例集:
□ 仕事の第一線を退くこと(定年退職、家業の廃止、家業を息子に譲る、嫁に家事を譲る);
□ 世話役を降りること(子供や孫の手離れ、地域の世話役を退く);
□ 配偶者の死亡(特に、妻が死亡したときの夫);
□ 趣味や遊びやお茶飲み会などの「集いの会」の中止;
□ 重大な病気や怪我、腰痛その他の身体上の不具合、配偶者の看病生活(自身の病気や怪我による入院や療養生活、病気や怪我あるいは身体の痛みなどの不具合が継続する生活、認知症その他の重い病気の配偶者の看病生活);
□ 重大な災害の被災により、財産や家族や友人や思い出を失うこと;
□ 家庭内のトラブルや心配事(息子のリストラやサラ金問題、息子や娘の離婚、孫の不登校、家庭内の不和);
□ 家族の一員のように可愛がっていたペットの死亡;
□ 友人や自分自身の転居(転居により旧来の友達を失い、新しい友達が出来ない);
□ 兄弟姉妹の死(特に、相手が自分より年少の場合は痛手が大きい);
□ 周囲との接触もない孤独な一人暮らし(趣味や遊びや交遊を楽しんでいるような暮らし振りの一人暮らしなら、ボケとは無縁です);
□ 寂しい生活 (二世代同居といいながら、家庭の隅に追いやられて家族との会話もない寂しい生活)。
(3)「アルツハイマー型認知症」の発病を左右する「分岐点」となる条件:
これまでにも説明したように、「キッカケ」となりそうな状況や出来事の発生に対する「受け止め方及び対応の仕方」が、人によって異なるので、一概には言えないという側面があるのです。
それ迄と変わらず、それなりに生き甲斐や目標がある楽しい生活習慣を続けていける人もいれば、他方で、意欲をなくしてしまい、生き甲斐や目標もない、趣味や遊びや人づきあいも楽しまない、何等かの社会活動に参加する機会もない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に変わってしまう人もいるのです。
(4) 私たちの「二段階方式」の手技を活用する時は、「アルツハイマー型認知
症」を発病した全てのお年寄りを対象として、「キッカケ」発生の時期から判定時に至るまでの間の脳の使い方としての「生活習慣」(「生活歴」)について、本人及び同居の家族から、詳細な聞き取りを行います。
(5)「アルツハイマー型認知症」を発病した極めて多数のお年寄りを対象とす
る「生活歴」の聞き取りの結果、『前頭葉』を含む脳の老化を加速させる原因となるナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が始まるには、発病した全員について、「キッカケ」となる「生活状況の大きな変化」(或いは、「生活上の大きな出来事」)の発生が、『必ず存在することが、確認されている』のです。
但し、「生活状況の大きな変化」の発生(或いは、「生活上の大きな出来事」の発生)に遭遇したとき、そのことがそのままナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の開始に直結することになる訳ではないことは上述した通りです。その発生が「キッカケ」となるか否かは、遭遇した「生活状況の変化」(或は、「生活上の出来事」の発生)に対する「本人の受け止め方」及び「周りの対応の仕方」が極めて重要となるからなのです。
(6)或る「生活状況の大きな変化」の発生(或いは、「生活上の大きな出来事」の発生)に遭遇したとき、その発生に対処しようとする自身の気持ち自体が負けて、心が折れてしまい、そこから立ち上がっていこうとする「意欲」をなくしてしまい、新たな「テーマ」を見つけられない人が、そのままナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に入っていくことになるのです。
※1つまり、この「大きな」という要素は、客観的なものではなくて、あくまで『本人の主観的な評価によるものだ』ということが重要なのです。
※2本人の評価として、その衝撃が余りにも大きいが故に、「心が折れてしまい、意欲をなくしていく」(再起出来なくなっていく)のであって、周りの目から見た客観的な評価としてのものではないという点が極めて重要なのです。その意味で、「本人の受け止め方」及び「当の本人を支える周りの対応の仕方」という側面が、極めて重要な要素となるということなのです。

  

&7  脳のメカニズムから見た、「前頭葉を使う」ことの意味
「前頭葉を使う」ということは、意識的(目的的)に何かの「テーマ」を実行するということなのです。
※1ところで、脳(『前頭葉』)を使うってどういう「テーマ」を実行することだとあなたは思っていますか。「勉強」することですか?「仕事」をすることですか?「遊ぶ」ことは、どうですか?「趣味や人付き合い」を楽しむことは、どうですか?「散歩」をするのは、どうですか?
※2「勉強」するということは、「左脳」を主に使うことになります。「左脳」は、言葉、論理、計算、場合分け等の「デジタルな情報の処理」を担当しているからです。
※3「仕事」をすることが脳を使うことですか?「仕事」も「勉強」と同じく、「左脳」を主に使うことになります。
※4「遊ぶ」ことや「趣味や人付き合い」を楽しむことは、「右脳」を主に使うことになります。「右脳」は、色や形や音や時間や空間、感情等の「アナログな情報の処理」を担当しているからです。
※5「散歩」をすることは、「運動の脳」を使うことになります。「運動の脳」は、身体を動かす働きを担当しているからです。

  

&8 「アルツハイマー型認知症」の発病を予防する5つの秘策
(1)「アルツハイマー型認知症」の発病を予防(発病時期の先送りとなる効果)する秘策はあるか。あるのです。それは、簡単な足し算や引き算をすることではないのです。ひら仮名で書かれた簡単な文章を音読することでもないのです。脳トレ本の問題を解くことでもないのです。地中海料理やカレー料理を摂取することでもないのです。
(2) ここで忘れてならないことは、脳全体の司令塔の『前頭葉』のことなのです。
「左脳」が「デジタルな情報の処理」を実行するときも、「右脳」が「アナログな情報の処理」を実行するときも、「運動の脳」が「身体を動かす」ときも、三頭立ての馬車(左脳、右脳、運動の脳の三頭の馬が牽引)の御者の役割をしている『前頭葉』の指示なしには、『目的に沿った働きは出来ない』仕組みになっているからなのです。
三頭の馬のどれかが働くときには、必ず『前頭葉』からの指示があるのです。言い換えると、『前頭葉』自体が「前頭葉の三本柱の機能が衰えてしまうと、『前頭葉』の個別認知機能群である「実行機能」を駆使出来なくなるからなのです。
(4)脳の活性化とは、『前頭葉の活性化』のことであり、就中「前頭葉の三本柱」の機能の活性化と言うことでもあるのです。
あなたにとって、意欲が沸々と湧いてくるとき、注意の集中力が高まるとき、注意の分配力が高まり、脳の回転が速くなるときとはどんな時ですか、どんな「テーマ」を実行しているときですか。
(5)「アルツハイマー型認知症」の発病を予防する秘策は、達成すべき「目標」がある自分なりの「テーマ」を見つけて、その「目標」を達成する過程自体や「目標」を達成したことにより、自分なりの「生き甲斐」や「喜び」や「楽しみ」や「感動」が得られることが、「前頭葉の三本柱」の機能の活性化を基盤としての『前頭葉の活性化』に繋がるのです。
「前頭葉の三本柱」の機能の活性化が得られるような「テーマ」や「目標」を持ち、その実行を自分なりに楽しむ生活、そうした「生活習慣」を構築し、継続して実践する(生活習慣化する)することこそが、「アルツハイマー型認知症」の発病の「予防」に直結するのです。
(6) 廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病が真の本態(正体)である
「アルツハイマー型認知症」の発病を予防する方法とは、日常生活の色々な場面で、「前頭葉」を含む脳全体をしっかり使ってやることなのです。
(7)「趣味」や「遊び」や「人づきあい」や「運動」、或いは、地域興し等の「社会活動」をテーマに選んで、自分なりのやり方で、自分なりに「楽しむ」生活を「習慣化」することに尽きるのです。
自分なりに追求する特定の「テーマ」がある暮らし方、テーマを実行するにあたっての自分なりの「目標」があり、目標を実行する過程及び実行の結果に因り、自分なりの「楽しみ」や「喜び」や「生き甲斐」がある生活を送ることで、「前頭葉の三本柱」の機能、就中、『前頭葉』の出番を増やしてやる(しっかり使ってやる)ことしか、他に方法は無いと言うのが、『前頭葉』の機能レベルの精緻な評価を含む脳機能データと実践の顕著な成果とに裏付けられた私たち「二段階方式」の考え方なのです。
(8) 仕事とは無縁の日々を生きることとなる第二の人生を、ボケとは無縁で自分らしく、いきいきと生きる為に必要不可欠な「生活習慣」を打ち立てる為の「大原則」:「左脳」中心、仕事偏重だった第一の人生とは生き方を変え、第二の人生では、「右脳」重視の生き方への転換を図り、周囲の目を気にせず、自分らしさが前面に出るような生き方をして、自分がイキイキしていると感じられる脳の使い方(「生活習慣」)を、毎日の生活の中に打ち立てることが必要不可欠の条件となるのです。 
(9) やることが楽しくて、「意欲」が自然と湧いて来て、熱中でき、時間の経過が早いと感じられるようなテーマ、「注意を集中」したり、「注意を分配」したり(異なる3つ以上の複数の「テーマ」を同時並行して実行する前頭葉の核心の機能であり、私たち人間だけに備わる特別の機能)することが出来るだけ多い「テーマ」に取り組む中で、自分らしい「生き方」、自分らしい「生活の楽しみ方」を追及し、そうした暮らし方(「生活の仕方」)が「生活習慣化」するよう、意識的に努力(自助努力が先決となる)して欲しいのです。
☆ 熱中し、夢中になれる趣味や遊びをできるだけたくさん持つ;
☆ 社会活動への参加を含め出来るだけたくさんの友達と親しく交わる機会を持つ;
☆ 自分なりの生き甲斐や喜び、目標となるものを見つける;
☆ 精神的な張りと適度に緊張感のある毎日を過ごす;
☆ 散歩程度でも良いから、運動する機会を出来るだけ多く持つ。
※「速足」での散歩は、基盤の機能である「意欲」の潜在的なエネルギーの拡大に有効です!
(10) 仕事とは無縁の第二の人生を、ボケとは無縁【身体が保つ限り、脳も保たせて、『アルツハイマー型認知症』の発病時期を先送りすること)で生き抜いていくには、『前頭葉が活性化する』自分なりの生活習慣の構築と継続的な実践という自助努力が必要不可欠と言いました。
① 『前頭葉が活性化』する為には、「前頭葉の三本柱」の機能の核心である「注意の分配力」の機能が、「実行機能」を駆使して、洞察、推理、シミュレーションする機会が出来るだけ多いことが、『必要不可欠の条件となる』のです;
② 然も、洞察、推理、シミュレーションするには、「言葉、論理、計算、場合分け」という機能の行使、デジタル情報の使用が不可欠となる、即ち、『左脳の行使』が、「脳の機能構造面」からして、不可避的に要求されるということになるのです。
③ その意味で、左脳の出番が極端に多く要求されるテーマである「仕事」とは無縁の日々を送る/『第二の人生』を生きる『高齢者』にとっては、『前頭葉の活性化』を達成し、『前頭葉の機能を正常なレベルに保ち続けていく』為には、脳の使い方としての「生活習慣」の構築及び日々の実践の面で、「左脳」の行使が必要不可欠となることを理解しておいて頂きたいのです(特に、「右脳タイプ」の方に、お願い!!)。
④ ここで思い出されるのは、カロリンスカ研究所が、『アルツハイマー型認知症』の発病高齢者と発病しなかった高齢者との比較調査の結果として、『高学歴』であることが、有意な条件であったと発表していることと、私たち「二段階方式」が、「脳機能データ」の比較解析及び脳の働き方という視点からの帰結として提示している前述の説明(理解)とが、「ほぼ同じことを言っている」と言えるのではないでしょうか。
⑤ 左脳も十分に活用してやって、『前頭葉が活性化する「生活習慣」の構築と実践とが必要』ということなのです。 
(11) これこそ、蛇足?!
★今さら 「趣味」や「遊び」に挑戦と言ったって、もともと私は無趣味なの。私の「第一の人生」を一言で言えば、牛馬のごとくに働くばかりの人生だったのよ。
★ 社会活動に参加するなどして出来るだけ友達づき合いの機会を増やせと言われたって、私は人見知りをする性質なの。おまけに、マンションに住んでいるので、隣の家とも付き合いがないのよ。
★ 先がそれほど長くもないこの私に「生き甲斐」や「目標」を見つけろと言われても、この年で、何があるというのよ。身体が丈夫で、暇があるだけで、社会的地位も学歴もお金もないのよ。
★ 空気のような存在感で長年連れ添ってきたとはいえ、老夫婦二人だけの生活では、お互いに話すことさえもないのよ。緊張感なんてまるでないもの。日常交わされる会話と言ったら、「おい、飯。風呂は?寝るぞ。」くらいのものなのよ。
★ 私、リュウマチの気があって、関節が痛いのよ。杖を頼りに、ヨチヨチ歩くのが関の山なの。運動するなんて、考えたこともないわ。
※1まあ、なんて口がよく回る人達!言い訳ばかりして、楽をしていると、知らず知らずのうちに「意欲」自体が急なカーブを描いて衰えてくるようになってきて、言い訳さえもする意欲がなくなってしまうよ。
※2「アルツハイマー型認知症」を発病し、症状が重くなってきて、大ボケになると、介護施設にお世話になるようになり、税金による負担分だけでも毎月1人当りで30万円ものお金が必要になるよ。家族や1100兆円を超える債務を抱える財政難のこの国に迷惑をかけたくないなら(未だ、そのことの意味が理解できるくらいの「前頭葉」の機能レベルに在るなら)、言い訳ばかりしてないで、自分なりの方策を見つけ出す努力をすることだね。

注)本著作物(このブログI-14に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。
 
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