認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

♯認知症 人間に特有な記憶のメカニズムとレカネマブの効能の有無(H-02)

2023-01-15 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ
(プロローグ)
アルツハイマー型認知症の治療薬であるとエーザイが強弁しているレカネマブの認可申請を機に(米国では、迅速承認手続きに因り、条件付き認可が認められていて、我が国に対しても認可の申請がなされた)、エーザイの株価が急上昇しています。そのこととは無関係に、我が国民と我が国とを守る為に、記憶の機能構造についての私たち「二段階方式」の知見を、G00ブログ上に公開することにしたのです。
専門家と言いながら、憶測に基づいた『仮説』ばかりを提示しているのです。仮説というのは、誤った内容の仮説という意味なのです。なぜなら、記憶については、『注意の分配力』の機能の関与の程度が記銘及び想起に大きな影響を及ぼすものであることについて、世界中の権威(著名な機関や人達)が無知(ついでに言うと、エーザイも無知)だからなのです。
実は、『注意の分配力』の機能は、私たち人間だけに備わっている特有な脳機能であり、マウスやマーモ・セットは愚か、チンパンジーにさえも備わっていないのです。

&1 『意識』の機能構造(By「二段階方式」の私見)
(1) 詳細な機能構造図は、G00ブログ上の(G-02-「その1」)を参照して。
実は、私たち人間だけに特有な存在であり、脳機能である「意識」は、異なる複数の意識が/それぞれに異なる意識の覚醒度の下で、同時に並存しているのが、常態であるのが特徴なのです。特定の一つの意識が存在しているのは、極めて稀な状態であり、むしろ、特別な訓練が必要不可欠となるものなのです。

(2) 『意識的な世界』(目的的な世界)は、「評価の物差し」(意識の首座自我)による評価、関心、注意、観方、選択に基づいて注意の分配力』の機能が「実行機能」を行使して発現してくる世界であり、評価の物差しの機能が、注意の分配力の機能を通じて、実行機能の行使を統括する「目的的な世界」でもあるのです(意識的に何かを実行する時には、目的が伴うということ)。
その機能構造の存在下で、『評価の物差し=意識の首座=自我』の機能及び『実行機能』さらには、前頭葉の手足の機能である左脳、右脳及び運動の脳の機能の発揮度支配し、下支えしているのが、『前頭葉の三本柱』の機能(意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能を総称して二段階方式が命名)なのです(二段階方式が、世界で初めて解明した『機能発揮上の二重構造』が存在しているのです)。その機能構造の下で、『注意の分配力』の機能が、『評価の物差し』による事前の評価、関心、注意、観方、選択に基づいて『実行機能=Executive Function』(分析、理解、判断、企画、計画、洞察、推理、検索、シミュレーション、比較、修正、選択、決定、決断、抑制、感動等の個別認知機能群の総称)を行使して、先行的なメタ認知と随伴する実体験認知が行われることにより、思索し、考察し、発言し、行為し、行動し、言動をしているのです(人間だけに特有な世界なのです)。

(3) 意識的な世界は、『評価の物差し』の機能による評価と注意と関心と選択(自由意思に基づいた働きであり、無意識が支配している訳ではない)に基づいて、『注意の分配力』の機能が「実行機能」を行使して、メタ認知が先行しつつ、実体験認知が行われる目的的な世界なのです。

(4) 60歳を超える年齢の高齢者が、「 第二の人生」を送る日々の暮らし方の中で、ある日『キッカケ』となる出来事(状況)の発生とその継続により、自分なりに『意欲』を発揮するテーマと場面が消えて、心が折れ意欲を喪失し、何事に対しても「挑戦する気持ちを喪失」してしまい、「脳の使い方」としての単調な生活習慣、ナイナイ尽くしの『単調な生活習慣』が開始されて、継続していくことに起因した、『注意の分配力』の機能の廃用性の加速度的で異常機能低下の進行に因り(連鎖し)、「評価の物差し」の機能及び「実行機能」、更には、左脳、右脳及び運動の脳の順番により、『前頭葉』を含む脳全体の機能の発揮度が加速度的に衰えて、異常なレベルに機能の衰えが進行していくことに因り、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分される類型的な症状が発現してくるのが、『アルツハイマー型認知症』の発病及び症状の重症化が進行して行く世界なのです。

&2 人間だけに備わる特有な脳機能である『注意の分配力』の機能とは
(1) 異なる複数の『意識』を構築し、統合し、分離し、統括し、管理していて、異なる3つ以上の「テーマ」(用事や仕事)を、『同時に並行して』処理する為に不可欠の機能であり(あの人は、頭の回転が速い人と言われるあの機能)、人間だけに特有な機能であり、マウスは愚かDNAの99%が人間と同じとされるチンパンジーにも備わっていない脳機能なのです。
(2) 「意欲」の機能が「注意の集中力」の機能の発揮度を支配し、下支えしていて、「注意の集中力」の機能が「注意の分配力」の機能の発揮度を支配し、下支えしているという「三層の機能構造」が存在しているのです。
(3) この三層構造の下で、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因して、意欲の機能に廃用性の異常な機能低下が進行して行くとき、この「機能構造の連鎖」に因り、注意の集中力の機能に、更には、注意の分配力の機能について、廃用性の異常な機能低下が進行して行くのです。

(4) この三層構造の下で、三者間に、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因した廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行く連鎖に因り、前頭葉の三本柱の機能が機能の発揮度を下支えし、管理している実行機能及び評価の物差しの機能並びに左脳、右脳及び運動の脳について、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行くのです。このことを言い換えると、『前頭葉の機能』(「前頭葉の三本柱」の機能、実行機能及び評価の物差しの機能から構成される複合機能体)について、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行くのです(核心)。
(5) 上記機能発揮上の二重構造及び機能構造の連鎖に因り、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分される類型的な症状が、発現してくるのが、『アルツハイマー型認知症』の発病及び症状が進行して行く世界なのです(「アミロイドベータ」の蓄積とは無関係)。

&3 人間だけに特有な『記憶のメカニズム』とは
(1) 記憶とは、対象となる情報(左脳がらみ、右脳がらみ、運動の脳がらみ更には、三者又は二者が複雑に絡み合った情報)を記銘して(記銘度の差異の問題が存在)、保持して、更には、想起してくる3段階の過程を辿ります。
(2) この記銘及び想起について、『注意の分配力』の機能の関与の度合いの影響という要因が、『物忘れの症状』の発現の程度を左右して、更には、『廃用性の機能低下』が進行して行った場合、『記憶障害』と総称される記憶機能の重度の障害が関わる症状(認知症の症状の一態様)が発現してくるのです。

(3) 意識的な世界、覚醒の度合いは異なるものの、意識が覚醒している世界では、『注意の分配力』の機能の関与と発揮の度合いに因って、常に、「異なる複数の意識」が、『同時に並行して存在する』世界となるのです。
記銘に際して、『評価の物差し』に因る関心、興味、評価の差異に起因した『注意の分配力』の配分量の差異が生じてくることに因り、記銘の対象となっている情報についての『記銘度が、異なってくる』のです。記銘度が高かった情報ほど、よく保持されて、よく想起されることになるだけなのです。
(4)専門家とされる人達は、(3)の構造に未だに気がついていないのです。
端的な表現を借りれば、『よく記銘された情報が、よく保持され、よく想起されることになる』結果として、その程度に因って、『短期記憶と長期記憶の差異が生じてくるだけ』なのです。

(5) 更に、エーザイが開発した「レカネマブ」の効能との関係で言うと、通常の場合に、40代の後半から発現が確認されるようになる「物忘れの症状」は、『前頭葉』の機能に確認される老化の進行(但し、正常な機能範囲内で起きてくるものであり、「正常老化」の進行と私たち「二段階方式」が呼称しているもの。
この脳機能データは、NHKの人気番組である「チコちゃんに叱られる」でも取り上げられて、「加齢に因る機能レベルの推移図」が提示された)という要因に起因した症状の発現なのです。更には、「アルツハイマー型認知症」の発病者であって、二段階方式の区分で言う、「中ボケ」及び「大ボケ」の段階で発現してくる「記憶障害の症状」は、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続に起因した廃用性の加速度的で異常な機能低下に因り、「注意の分配力」の機能が、最終的には『前頭葉』の機能が異常なレベルに衰えが進行してきたことが直接の原因で発現してくるものであり、「アルツハイマー型認知症」の発病としての症状の一つの態様なのです(『アミロイドベータ』の蓄積により生じてくる「老人斑」等の「器質的な原因病変」の存在に起因して「記憶障害」が惹き起こされて、アルツハイマー型認知症の発病としての症状が発現してきている訳ではないのです。

(6)「DSM-Ⅳ」の第一要件の規定内容は、誤りなのであり並びに第一要件の規定内容が正しいものとして構築されたアミロイドベータ仮説の主張内容は、誤りということなのです)。付加して言うと、アミロイドベータ仮説の主張内容が正しいことを前提としていて、「アミロイドベータ仮説」の考え方に立脚して開発された「レカネマブ」には、「アルツハイマー型認知症」の治療薬としての効能(症状の進行を抑制する効能)は、存在していないのであり、エーザイが提出している評価結果の資料は、効能を有することの証拠/根拠データとはなり得ないということなのです。評価の基準自体が極めて主観的であり、評価の仕方を誤っている/評価の仕方が杜撰なのです。

&4 前頭葉という脳機能と機能発揮上の二重構造
(1) 機能発揮上の二重構造の存在
意識的な世界(目的的な世界)』における、「機能発揮上の二重構造」の問題を簡単に図示すると、意欲⇒注意の集中力⇒注意の分配力⇒評価の物差しの機能⇒実行機能の発揮という機能発揮の連鎖構造となるのです。前頭葉の活性化というときは、「複合機能体としての側面」及び「機能発揮上の二重構造の存在」についての理解と考察とが不可欠となるのです。
(2) 前頭葉の機能構造と前頭葉の活性化
『前頭葉』という脳機能は、前頭葉の三本柱の機能、評価の物差しの機能及び実行機能から構成される複合機能体であると言いました。前頭葉が活性化する/している状態とは、構成機能の全てが、個々に/且つ、連動して、同時に活性化していることを意味することに注意。
『第二の人生』を送る上で展開されるナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続に起因した『前頭葉』の廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行という問題は、機能発揮上の二重構造及び廃用性の機能低下が進行して行く「連鎖の構造」という問題を包含したものであることの理解が必要不可欠となるのです。

&5 『アルツハイマー型認知症』の発病/重症化が進行するメカニズム
Ⅰ.発病及び症状の重症化が進行するメカニズム(原因)
(1)『仕事』とは無縁の日々となる『第二の人生』を送っている60歳を超える年齢の『高齢者』だけを発病の対象として、アルツハイマー型認知症が発病してくるのです。加齢に起因した「正常老化の進行」が、私たち二段階方式が定義する『アルツハイマー型認知症』発病の「第一の要件」なのです。この要件により、「アルツハイマー型認知症」は、「老年発症」が特徴なのです。
(2) 「第一の人生」での「仕事」に相当するような、何等かの追及している自分なりの特定の「テーマ」が無い暮らし方の高齢者が、発病の対象となる。
その「テーマ」を実行する上での「目標」があり、目標を達成する為に様々な創意、工夫が行われ、目標を達成する過程で及び目標の達成自体により、自分なりに楽しみや喜びや生き甲斐を覚える機会を持てている暮らし方、脳の使い方としての『生活習慣』の継続的な実践(生活習慣化)が、発病を予防(発病時期を先送り)する為に求められる、『不可欠の条件』となるのです。
(3) 上記に提示した内容が、『アルツハイマー型認知症』を発病するか/否かを決定づける核心的な条件なのです。条件=『脳の使い方としての「生活習慣」の在り方』が決定的な条件。
※私たち「二段階方式」が規定する発病の第二の要件は、『追及する自分なりの特別のテーマがなく、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものも無い、単調な日々の暮らし方の継続』なのであり、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続、即ち、『脳の使い方』としての単調な「生活習慣」の継続という要因こそが、『発病を決定づけている、唯一で真のリスク因子』なのです(「食生活」や「糖尿病の発病」とは無関係に注意)。
(4)『アルツハイマー型認知症』を発病することになるか/ならないか、『それを区分ける唯一の要因』は、『仕事』とは無縁となる第二の人生での「生き方」が問われることになるということなのです。『第二の人生』は、全てが下り坂なのです。身体も脳も下り坂。経済的な条件も下り坂。そうした環境に、抗っても無駄なのです。そうした条件を受け入れた上で、自分なりの『テーマ』を見つけて、自分なりの『目標』を設定して、自分なりに創意・工夫して、『自分なりの役割を見つけることが出来て』、そうした日々の暮らし方に因り『第二の人生』を楽しむことが出来て、喜びや生き甲斐が得られるような、自分なりの『生活習慣』を構築し、継続して実践することが、『アルツハイマー型認知症』の発病の予防に不可欠の条件となるのです。食生活の在り方ではなくて、脳の使い方としての『生活習慣の在り方』が問われる病気なのです。
(5)私たちが規定する『異なる二つの要因』(①加齢に起因した正常な機能低下の進行及び②ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続に起因した廃用性の異常な機能低下の進行)が同時に存在し充足されることに因り、異なる二つの要因の、同時存在/充足に因る「相剰効果」に因り、『前頭葉を含む脳全体の機能』が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていくことが唯一の原因となり、『アルツハイマー型認知症』を発病し、更には、症状の重症化が進行していくことになるのです(疫学的に実証済み)。「4つの仮説」が想定するような、アミロイドベータの蓄積も、タウタンパクの蓄積も脳の萎縮の進行もアセチルコリンの不足も、「アルツハイマー型認知症」の発病原因とは無関係の要因であり、「発病との間に、直接の因果関係が存在していない」のです。
(6) 異なる複数の「テーマ」(必然的に、異なった複数の実行機能の働きの関与が起きてくる)を、同時に並行して処理する上で不可欠の機能である『注意の分配力』の機能が、異常なレベルに衰えてきていることの直接の反映が、就中、機能構造の連鎖の結果として、「前頭葉の三本柱」の機能が異常なレベルに衰えてきていることの直接の反映が、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに、厳密にリンクした三段階に区分される症状、「小ボケ」/「中ボケ」/「大ボケ」の段階での様々な症状が発現してくる真の原因、核心的な要因なのです。
(7)『前頭葉の三本柱』の機能が異常な機能レベルに衰えてきたことの直接の反映、言い換えると、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした機能発揮の結果としての状況の分析、理解、判断、テーマの発想や、実行の計画や、実行結果の洞察や推理やシミュレーションや、機転や感動や抑制或いは決断という『個別の実行機能』の機能の「発揮度」に直接影響する為、対象となる情報の認知並びに記銘、その保持及び想起、更には、個々の処理の面でも、当該機能の発揮が不的確で不十分であった「小ボケ」の段階を出発点に、「中ボケ」の段階を経由して、末期の段階、(注意の分配力は、殆ど機能していない状態で、右脳と運動の脳がらみの僅かな機能が僅かに残っている)だけの「大ボケ」の段階の症状が発現してくるのです。
※ 権威達は、中核症状と周辺症状という言葉の区分だけなのです。
(8)これを言い換えると、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした/厳密な反映としての三段階に区分される様々な支障が、アルツハイマー型認知症の発病としての症状として、発現してくるのです。最初に社会生活の面(小ボケ:回復させることが容易)に、次いで、家庭生活の面(中ボケ:回復させることが未だ可能)に、最後にセルフケアの面(大ボケ:回復させることは、最早困難)における症状の段階的な発現を特徴としていて、思考、言動或いは行動の面に、徐々で/緩やかな進行という形で現れてくるのが『アルツハイマー型認知症』の症状の進行の特徴なのです(アルツハイマー病とは全く異なる)。
※『脳のリハビリ』(前頭葉を含む脳全体が活性化する生活習慣への改善とその継続的な実践)により、「中ボケ」に留まらせている限り、『介護の予防』(大ボケにならない)という副次的な成果が得られることにもなるのです。
(9) 発病及び症状の重症化が進行していく原因は、記憶障害ではないのです。
『4つの仮説』が発病の原因と想定し主張する種々の要因は誤りなのです。
①一つ目のデータは、「前頭葉」の機能が最初に異常なレベルに衰えていき、次いで、左脳、右脳、運動の脳という順番に機能が異常なレベルに衰えていくという衰えが進行して行く厳密な順番が存在していること及び②二つ目のデータは、MMSEテストを実施し、発病者であることが確認された人達(小ボケ、中ボケ、大ボケの全ての段階のお年寄りを含む14689例に及ぶ脳機能データの解析結果)の場合は、且つその場合に限り、MMSEの下位項目について出来なくなっていく厳密な順番である『MMSE下位項目の困難度』を示す客観的な「脳機能データ」が存在していること。その順番は、項目困難度が高い方から、想起、注意と計算、時の見当識、所の見当識、三段階口頭命令、五角形相貫図の模写、文を書く、記銘、書字命令、復唱、命名となるのです。③三つ目のデータは、「脳のリハビリ」の実践により正常なレベルに回復させることが可能である本当の意味での早期の段階、「二段階方式」の区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階については、標準的な滞留期間が存在していることなのです(「小ボケ」の期間は3年間、「中ボケ」の期間は2~3年間)。
上記3つの「脳機能データ」の解析結果は、事象の事実であることが重要。
これらは、事象の事実なのであり、「4つの仮説」が想定している発病原因が、誤りであることの(レカネマブには治療の効能が存しない事の)証拠資料でもあるのです。「DSM—Ⅳ」の第一要件の規定内容、第二要件の規定内容、アミロイドベータ仮説を含む「3つの仮説」が提示する発病のメカニズムの「全てが誤り」なのであり、真の本態は、廃用症候群に属する老化廃用型の「生活習慣病」(「脳の使い方」としての)であることの啓蒙が重要なのです(自助努力)。
Ⅱ.権威はあるも誤った内容のアミロイドベータ仮説が跋扈する我が国の現状
(1) 読んで、納得がいくお年寄りは、前頭葉が活性化する自分なりの生活習慣を(脳の使い方としての生活習慣であり、食生活とは無関係)創意工夫して構築し実践して行けば、発病時期の先送りとなり、身体が保つ限り脳も保たせせられる「第二の人生」を、その分長く、完走できることになるのですから。
(2)権威が発する間違った内容の主張であるアミロイドベータ仮説に惑わされて、発病自体が予防できるものを予防も治療も出来ないと誤解して、与党の一角を担っている政党の要求もあって、ボケても安心な社会づくりに邁進しているのが我が国の現状なのです。このまま発病者が増え続け、末期の段階で発病を見つけているだけ(発病のレッテル貼り)の医療費及び介護の費用が増え続けていくと、持続可能な超高齢化社会の維持そのものが困難となってくるのです。出産費用の補助と家族手当の増額程度の小手先の政策しか、肝心の少子化対策に割り振れないのです。結婚適正年齢の若年層を対象とした非正規雇用を制度的に制限しない限り、有効な少子化対策とはなり得ないのです。
※ 少子化の原因は、『結婚年齢の上昇及び結婚しても子供を2人以上生まないこと』であり、その原因は、結婚適正年齢の若年層の30%が非正規雇用であることが原因(若年層全体の生活の志向に悪影響)なのです。結婚して、子供を2人以上生んで、明るい人生を送れる未来像が描けないことが問題なのです。
(3)発病の予防も早期診断による回復も、十分な議論もしない儘棚に上げて居て、年々発病者の増加が進行している結果、介護が不可欠となる末期の段階である大ボケの段階にまで重症化が進行して行く高齢者の増加を惹き起こしていて、介護保険制度が財政面から破綻するのを回避する為に介護保険の適用を絞っている結果、家族介護にしわ寄せが行っている訳なのです。社会保障費の相当部分が、「アルツハイマー型」認知症を発病し、何等の対策が為されない儘末期の段階にまで重症化が進行したお年寄りの「介護の費用」に充てられ(それでも足りなくて介護保険の料金が増額される予定)、「介護の費用」だけで、単年度ベースで13兆円を超え、末期の段階で発病を見つける診断と重症化の進行の抑制に対しては無意味な薬(効きもしない、単なる対症療法薬)の処方をするだけの「医療費」が10兆円越え、両者を合計(一般会計と特別会計の総額)すると(23兆円を超える天文学的な規模に達しているのです)。そのことに対して、政府も、野党も、マスコミも、国民も、何の問題意識もないのです。
(4) 発病自体の予防は、更には、重症化の進行の抑制は、自分なりに『前頭葉』が活性化する「生活習慣」を創意工夫して構築し、継続していくことが唯一の対策となるのですが、そのことが、自助努力の要求になるとして、与党の一部を構成している政党が反対しているそうなのです(発病の予防法は、G13-&5を参照)。自助努力をしていても、何らかの理由で発病し、更には重症化が進行して末期の段階である大ボケの段階にまで症状が進行し介護が必要となったお年寄りに対しては、介護保険で全面的に対応する社会を構築すべきなのです。『ボケても安心な社会』の追求と構築は、聞こえは良くても、誤った政策であり、少子化が急速に進行してきている我が国を滅ぼしてしまうのです。
630億円と言う巨額の米国政府に対する移転価格訴訟(当時は、世界最大の移転価格訴訟として注目された)を含めて、米国で数種類、欧州、オーストラリア、東南アジアの国々で、数百億円規模の国際訴訟に対応して、10戦10勝無敗の戦績を誇るTadは、理論の精緻さと実証の程度が、“異次元”なのです。
その頭脳をフル回転させて、アミロイドベータ仮説の誤りを暴きだしたのです。
単年度での合計総額が23兆円もの規模になっている「発病のレッテル貼り」と効きもしない「対症療法薬」を治療薬と称して処方する診断費用と認認介護や介護離職というあってはならない社会現象を引きずりながら費用の増加が留まることを知らない介護の費用に対し、発病自体の予防、早期診断と早期治療の実施に因る回復及び重症化の進行の抑制措置の国策化に因る実施により、何等の対策が打たれない儘に費用の増加だけが進行している状況を、『異次元に変革させたい』と願っているのです(但し、今のところは、孤軍奮闘の状況)。
(5)『家に籠って、日々ボケーとした暮らし方で第二の人生を過ごす』のでは、何のための長生きなのか考えていただきたいのです。『注意の分配力』の機能が「実行機能」を駆使することに因り、『前頭葉が活性化』する『仕事』(左脳が専管するテーマ)とは無縁の日々の暮らしとなる『第二の人生』では、右脳と運動の脳の出番を活用することに主眼を置き、家の外に出て行き、他人と交わる機会が不可欠となるのです。趣味や遊びや交遊、或いは、地域の活性化活動等、ワイワイガヤガヤと楽しく、時間が経つのも忘れて話が出来る場所、『交流の駅』が、「発病の予防」に有効なのです。「ボケても安心な社会」は、国が追及すべき政策目標としては、根本的に間違っているのです。

Ⅲ.アルツハイマー型認知症の症状を判定する基準及び方法の問題点
(1) 私たち「二段階方式」は、「アルツハイマー型認知症」の発病者について、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分される「類型的な症状」を、被験者の生活実態を確認する上で指標化しています。
我が国の医学会も、その誤りに気付かないでいて、「DSM-Ⅳ」の第一要件の規定内容、第二要件の規定内容を未だに信望していて、更には、世界的に通説の地位にある『アミロイドベータ仮説』を未だに支持していて、極めて主観的で曖昧な基準である「MCIの基準」を活用している人達が多い状況です。
(2)『MCI(軽度認知障害)』というこの基準は、『MCIの基準に該当するお年寄りは、アルツハイマー型認知症の発病の前駆的状態に在る』と説明するもの。この基準は、①本人が認識する物忘れの症状と、②家族が観察する本人の物忘れの症状及び③診断する医師が確認する物忘れの症状という、「外観から観測しただけ」の『重度の物忘れの症状』を判定の対象としているものであり、客観的な基準が全く存在せず、極めて主観的で根拠データも極めて曖昧な基準なのです(権威があるとされるどこかの機関が言い出したのでしょう。MCI、即ち、軽度認知障害と銘打っている以上は、認知機能の障害が確認されるべきなのに、最も重要な要因である、『前頭葉の機能レベル』についての言及がないのです。「前頭葉の機能レベル」を精緻に判定できる手技を持たないので、言及しないで、物忘れの症状の外観的な観察に頼っているだけなのかもしれませんが)。
※1昔から言い伝えられている『物忘れは、ボケの始まり』とかいう金言がありますが、『前頭葉』の機能について無知な為に、その内容が誤りだとも知らないで、言い伝えられてきているだけのことなのです。但し、エーザイのレカネマブを服用させようとしている対象者について、アミロイドベータの蓄積が確認されていて、且つ、物忘れの症状が確認されている人(=MCIの該当者)とされているのは、この間違った金言が頭のどこかにあったのかもしれないのかと疑うのです。判定の基準となる要の要件は、『前頭葉の機能』が正常なレベルに在るか、異常なレベルに在るかが『選択基準』とされるべきなのです。
①前頭葉の機能が正常なレベルに在って、物忘れの症状が確認される人は、
『加齢』という要因に起因した正常老化の物忘れに過ぎないのです。この対象者はというと、『第二の人生』を送っている『高齢者』なら、その全員が対象となるのです。確認しておきますが、それらの人達は、全員が、『前頭葉』を含む脳全体の機能が、正常なレベルに在る人たちなのです。
これに対し、②前頭葉の機能が異常なレベルに在って、物忘れの症状が確認される人(高齢者)は、加齢という要因に起因した機能低下の進行(正常老化の進行)に加えて、加重要因である廃用性の機能低下の進行という要因(第二の人生を送る上で展開されるナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続に起因した廃用性の機能低下の進行)の同時存在による相乗効果に因って、前頭葉の機能が廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させて、異常な機能レベルに衰えて来たことの直接の反映としての物忘れの症状(記憶障害の症状の一態様)が発現してきている訳なのであり、『両者は全く異なる次元にある記憶障害の症状』なのです。前頭葉の機能レベルを精緻に判定できる手技を持たない為に、
『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルを無視した「対象の選別基準」なのです。『MCIの基準』の該当者に対して、アデュカヌマブやレカネマブを服用させることなど、絶対にあってはならないことなのです。更に言うと、アミロイドベータの蓄積(老人斑)とアルツハイマー型認知症の発病との間に、直接の因果関係は存在していないのです。『因果関係の存在の立証さえ出来ない』でいて、効能の評価が杜撰な、脳の働きに関わる薬を服用させるなど、国の政策として絶対にあってはならないのです。
※2認知機能の障害を問題とする病気の判定に際して、意識的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉の機能レベル」(正常であるか、異常であるか)の判定が、全くなされていないのが、「アルツハイマー型認知症」の判定の世界的な特殊性なのです(すべてが、憶測に基づいたもの)。
※3その結果として、本当の意味での早期の段階、「脳のリハビリ」(前頭葉を含む脳全体が活性化する生活習慣への改善と継続的な実践)により、正常な機能レベルに回復させること【脳の機能が正常なレベルに回復することで、アルツハイマー型認知症の症状が消滅し、治る】が可能である【万一治せなかったケースでも、少なくとも、症状の更なる重症化の進行を抑制することが出来る】、「小ボケ」及び「中ボケ」の段階が見落とされているのです(学者も認知症の診断が専門の医師も、「末期の段階」であり、『介護が必要』となる「大ボケ」の段階で、『発病を見つけているだけ』なのです(不条理な世界!!)。

Ⅳ.「アルツハイマー型認知症」の症状の「3段階区分」の目的と意味
(1) 『前頭葉』の機能レベルの精緻な判定を含む、脳全体の機能レベルの客観的な判定と評価に因り、発病してくる症状を「三段階に区分」する意味は、『脳のリハビリ』の実践を指導する上で、以下の意味があるからなのです。
私たち「二段階方式」では、以下の区分に従い、「脳のリハビリ」(『前頭葉』が活性化する「生活習慣」への改善、構築及び実践)の指導を行います。
  • 小ボケ「脳のリハビリ」の実践により、症状を治す/進行を抑制が可能な段階
  • 中ボケ「脳のリハビリ」の実践により、症状の進行の抑制が未だ可能な段階
  • 大ボケ「脳のリハビリ」の実践により、症状の進行の抑制さえ最早困難な段階
(2)小ボケの段階は、「意識的な世界」(目的的な世界)における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能だけが異常な機能レベルに在って、手足の役割である左脳及び右脳の機能は未だ正常な機能レベルに在るのです。
中ボケの段階は、左脳も右脳も異常な機能レベルに在って、前頭葉を含む脳全体の機能が異常なレベルに在るのです。大ボケの段階は、「前頭葉」を含む脳全体の機能が「中ボケ」の段階よりさらに異常なレベルに機能低下が進んできているために、『注意の分配力』並びに「評価の物差し」及び「実行機能」が殆ど働かなくなってきているのです。
「実行機能」(分析、理解、判断、検索、企画、計画、創意、工夫、洞察、推理、シミュレーション、比較、決定、選択、憶測、抑制、感動等の個別認知機能群の総称=Executive Function)の機能の発揮度を左右している『注意の分配力』の機能が、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣(脳の使い方としての生活習慣を言い、食生活とは無関係)の継続に起因した廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が原因で(「アミロイドベータ」の蓄積量が増えてきていることが原因ではないことに注意)殆ど働かなくなっているのです。
「DSM-Ⅳ」の第二要件の規定が、「アルツハイマー型認知症」発病の初期症状として例示する失語、失認、失行の症状(11の下位項目で構成され、30点が満点のMMSEの総得点が一桁になって初めて発現してくる極めて重度の症状であることに注意)は、記憶障害が進んだこと(アミロイドドベータの蓄積による老人斑の沈着が神経細胞の大量死を惹き起こした領域が拡大)により発現してきているのではなくて、真の原因は、注意の分配力の機能が殆ど働かないことに因る「実行機能」の行使が出来ないことが原因なのです(「アルツハイマー型認知症」の重要な特徴)。挨拶程度の単純な言葉のやり取りでの会話も交わせないとか、ズボンを頭から被ろうとするとか、歯ブラシを握ったままで茫然自失の状態とかは、日常の生活面で、「実行機能」を殆ど行使することが出来ないまでに、『注意の分配力』の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行してきて、極めて異常な機能レベルにまで機能の低下が進行していることが真で、直接の原因であり、アミロイドベータの蓄積量とは無関係なのです。
※1ハーバード大学を筆頭とする(我が国では、東大)世界中の権威ある機関は、『前頭葉』を含む脳全体の機能の廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行に起因して、前頭葉を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分される症状が発現してくるのが『アルツハイマー型認知症』の特徴であることに未だに気が付いていなくて、更には、「アルツハイマー型認知症」が、私たち人間だけに「特有な世界」である『意識』の機能構造と深い関係があることに気づかないで、「注意の分配力」の機能が備わっていなくて、『前頭葉』の機能が備わっていない「マウスやマーモセット」を研究対象に、「憶測」ばかりしているのです。彼らは、『木ばかり見ていて、肝心の森をみていない』のです。
※2『アルツハイマー型認知症』の本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』に過ぎないのであり、治療の効能(症状を治したり、症状の進行を抑制する効能や発病自体を予防する効能)を有する薬が開発されることは、未来永劫あり得ないことなのです。エーザイの研究者も、いい加減に、アミロイドベータの蓄積を阻害することが出来ても、そのことが、発病を予防したり、症状の進行を抑制し、或いは、症状を治す効能は有していないことに気づくべきなのです(『因果関係の有無』の評価の仕方が、杜撰に過ぎるのです!!)。
FDAが迅速手続きによりエーザイのレカネマブを承認したとしても、そのことは単に、『レカネマブの服用により、アミロイドベータの蓄積に対する阻害効果が認められる』程度のことであって、そのことに起因して、アルツハイマー型認知症の発病の予防や症状の進行の抑制効果には繋がらないのです。
※『仮説』状態の儘で、認知症の治療薬を開発したとの声明は、理不尽!
何度も言いますが、『アミロイドベータの蓄積とアルツハイマー型認知症の発病との間に因果関係自体が存在していない』のです=「アミロイドベータ仮説」の主張内容は、重大な誤り、致命的な誤りの内容なのです=重大な誤りの主張内容であり、主張内容に致命的な欠陥を有している『アミロイドベータ仮説に立脚して(主張内容が正しいことを前提として)』開発されたレカネマブには、アルツハイマー型認知症の発病を予防し及び/又は症状の進行を抑制する効能が存在していないことを、自覚し、厚労省に対する認可の申請を取り下げるべき『社会的責任』が、エーザイの経営陣には、課せられるのです。
Ⅴ.脳の機能データから見た特徴
(1)廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病
『アルツハイマー型認知症』の発病原因(発病及び症状の重症化が進行するメカニズム)については、「記憶障害が原因条件」との想定の下で構想され、提示されたアミロイドベータ仮説(世界的に通説の地位にある)やタウタンパク仮説(少数説)やアセチルコリン仮説(異説)等の仮説が存在しているのですが、今日現在も猶、「アルツハイマー型認知症の発病との間の因果関係を立証できない」儘でいるのです(単なる「憶測の類」に過ぎないのです)。
そのことに加えて、私たち「二段階方式」は、14689人に上る「アルツハイマー型認知症」の発病患者と診断された高齢者に実施したMMSEのテスト結果の解析データ(MMSE下位項目の項目困難度の指標)を保有しているのです。
この指標の意味は、『アルツハイマー型認知症の発病者である場合は、且つ、その場合に限り、11の下位項目について出来なくなっていく厳密な順番が存在する』のです。
(2)三段階に区分される「類型的な症状」が発現するのが特徴
様々な程度及び態様により発現してくる『アルツハイマー型認知症』の症状は、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分される『類型的な症状』が発現してくるのが特徴(G00ブログのG-14参照)。
権威とされる人たちは、アルツハイマー型認知症の症状について、中核症状と周辺症状に区分するのが通例なのですが、言葉の遊び程度のものなのです。
時、所、人の見当識の障害、記憶障害、実行機能障害、判断力障害等の区分をしていながら、それらの障害が脳の機能面から発現してくるメカニズムについて無知である為に、何も語ろうとはしない(語ることが出来ない)のです。
私たち「二段階方式」では、『意識的な世界』における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能レベル(改訂版かなひろいテストに因る客観的な評価の実施)並びに「左脳及び右脳」の機能レベル(MMSEテストに因る客観的な評価の実施)の組み合わせによる区分により、『精緻で客観的で科学的』な判定区分である、「小ボケ」、「中ボケ」及び「大ボケ」の『三段階の区分』を規定し及び各区分ごとに各10項目から構成される「類型的症状」を例示列挙しているのです(発病者の生活実態の把握と確認の上で、極めて重要で有益)。
(3) 「二段階方式」の手技の実施と客観的な評価によって、『アルツハイマー型認知症』の発病者であると判定された被験者の脳の機能データであるMMSEの実施結果の解析により、『MMSE下位項目の項目困難度の指標』が様式化されていて、14689例に上る当該データが示す指標(事象の事実)は、アミロイドベータ仮説の主張内容が誤りであることの決定的な証拠資料なのです。
(4) 発病の予防及び症状の重症化の進行の抑制方法の『先駆的な実践』
私たち「二段階方式」は、北海道から九州に跨る452に上る市町村での有償の個別契約の締結に基づいた活動、『アルツハイマー型認知症』に特化した活動であり、『アルツハイマー型認知症の早期診断と早期治療の実施に因る症状の回復及び更なる重症化の進行の抑制並びに「発病自体の予防」を明確な目的とした活動』、住民参加型の『地域予防活動』の実践展開の指導に因り、『主張内容が正しい』ことについて、疫学的方法により実証してきているのです。
(5) 早期診断と早期治療の実施に因る症状の回復及び更なる重症化の進行の抑制並びに「発病自体の予防」の場合に極めて有効であることが証明されている方法とは、『脳の使い方としての意味で言う生活習慣』なのであり、『前頭葉が活性化する生活習慣の構築と継続的な実践』という方法なのです。
(6) 本態が廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』である『アルツハイマー型認知症』の「治療薬」(治療の効能を有する薬の意味)は、発病のメカニズムに照らし、未来永劫、開発されることはあり得ないことなのです。
(7) 治療薬の効能を有する薬(「アミロイドベータ」の蓄積を、初期段階で阻害する効能が確認されることを根拠として、「症状の進行を抑制する効能を有する薬」)であると強弁して、エーザイから認可が申請されているレカネマブについては、開発の前提とされている『アミロイドベータ仮説』の主張内容が、誤りであること並びに服用に因る効能の評価自体(症状の進行を抑制する効能が確認されたと主張)について、評価基準ではない単なる観察基準に過ぎないCDRを判定基準に使用していることも含めて、極めて杜撰で、お粗末な評価の仕方と結果であると糾弾せざるを得ないのです。
人間の脳の機能に関わる薬でありながら、余りに不適切で、且つ、余りに杜撰な評価データの提出に憤りを覚えるのです。
猶、私たち「二段階方式」は、アミロイドベータ仮説の主張内容が誤りであることの証拠データ、事象事実としての「脳機能データ」について、①『MMSE下位項目の項目困難度の指標』のデータ、②本当の意味での発病の早期の段階である「小ボケ」(標準的な滞留期間が、3年間)及び「中ボケ」(標準的な滞留期間が2~3年間)、更には、③脳の老化のスピード差をもたらす生活習慣の要因という『3種類の証拠資料』を保有しているのです。
「大ボケ」は、身体が持つ限り、「大ボケ」の枠の範囲の中で、更なる重症化が進行して行くものであり、標準的な滞留期間は存在していなくて、滞留期間は、発病者それぞれの期間ということになります。
(8) 上記に列挙したいくつもの証拠データ(資料)から、『レカネマブについて、「アルツハイマー型認知症」の発病患者の症状の進行を抑制する効能は有していない』ことを此処に提起し、厚労省が当該薬を認可しないことを求めるものなのです。厚労省の求めがあれば、何時でも、厚労省の立ち合いの下で、エーザイに対して、説明し、「認可の申請を取り下げるよう」働きかける用意があることを、この場で表明しておきたいのです)。
※発病自体の予防が、自分なりに『前頭葉が活性化する生活習慣の構築の為の
創意工夫』が必要(自助努力)であることに反対する立場から、ボケても安心な社会を追求している政党にも、立ち会って頂ければと思うのです。

&6 認可申請中のレカネマブの問題点
Ⅰ.開発の前提条件とされている「アミロイドベータ仮説」の問題点
(1)アミロイドベータ仮説が正しいことを立証すべき責任の問題
アミロイドベータ仮説は、『アミロイドベータの蓄積に因り、老人斑が有している毒性により、情報を連絡する役割を担っている神経細胞の大量死が惹き起こされ、その対象領域が拡大していくことに因り、記憶障害の程度が重くなっていき、アルツハイマー型認知症を発病し、症状の重症化が進行して行くことになる』という主張内容の仮説なのです。
仮説とされている意味は、『当該仮説が発病を惹き起こす原因であると主張する内容(原因)と「アルツハイマー型認知症」の発病/症状の進行という(結果)との間の「因果関係の存在を実証できていない」ということ』なのです。
(2)レカネマブという薬は、『脳の働き方に関わる薬』である以上、エーザイは、治療薬と称するレカネマブの認可を厚労省に申請する以上は、開発の前提条件としている「アミロイドベータ仮説」が抱えている欠陥、最大の問題点である『アミロイドベータの蓄積(原因)』と『アルツハイマー型認知症の発病/症状の重症化の進行(結果)』との間に因果関係が存在していること、
即ち、『アミロイドベータの蓄積(原因)』が存在しない場合は、『アルツハイマー型認知症の発病/症状の重症化の進行(結果)』は、発生してこないことを科学的な手法と客観的なデータに因り、実証すべき責任があるのです。
 私たち「二段階方式」は、アミロイドベータ仮説の主張内容が、誤りである【アミロイドベータの蓄積は、アルツハイマー型認知症の発病/症状の重症化の進行を惹き起こしている原因要因ではないこと=アミロイドベータの蓄積を、初期段階で阻害できても、そのことに因りアルツハイマー型認知症の発病/症状の重症化の進行を抑制することは出来ないこと】について、科学的で客観的な証拠データを3種類も保有し、Gooブログ上に何度も公開しているのです。
レカネマブに先立ち、アミロイドベータ仮説の考え方に立脚してエーザイが
開発したアデュカヌマブの認可の申請を、エーザイが厚労省に申請した際にも、私たち「二段階方式」は、Gooブログ上に、同様の問題を提起したのです。
(3) レカネマブが、『アルツハイマー型認知症』の発病後の症状の重症化の進行を抑制する効能を有する『治療薬』であると強弁するエーザイの経営陣の社会的な責任感の浅さの問題、「アルツハイマー型認知症」の発病及び症状の重症化が進行するメカニズムに対する研究陣の無知、意識の機能構造に対する知識の浅さに加えて、レカネマブの服用に因る「アルツハイマー型認知症」の症状の重症化を抑制する効能の有無の評価に対する無責任な評価の仕方(外観の観察に頼る主観的な観察基準でしかないはずの「CDR」を効能の有無の評価基準に転用した無責任な態度など、不安を感じると共に憤りを覚えるのです。

Ⅱ.治療の効能を有していないことの問題提起
(1)『アルツハイマー型認知症』は、仕事とは無縁の日々の暮らしとなる『第二の人生』を送っているお年寄りだけが発病の対象となる認知症なのであり、加齢に起因した脳機能の老化の進行が発病の基礎要因である為に、『老年での発症』が特徴となるのです。その『アルツハイマー型認知症』については、世界中の専門家達からも、『発病の原因が不明で、治すことも発病を予防することも出来ないタイプの認知症である』とされているのです。そのこと自体が重大な誤りであることを、前頭葉を含む脳全体の機能レベルという視点から、根拠となる脳機能データを示しながら、できるだけ分かり易く説明しているつもりです。
 「4つの仮説」は、共通して、憶測に基づいただけの『器質的な原因病変に基づいて記憶障害が惹き起こされることに起因して発病する』というメカニズムを想定しているのです。猶、各内容が異なるのは、記憶障害を惹き起こす要因が、アミロイド・ベータの蓄積(老人斑)によると主張するのが従来通説の地位にあったアミロイド・ベータ仮説であり、タウ・タンパクの沈着(神経原線維変化)によると主張するのがタウ・タンパク仮説であり、アセチルコリンの不足によると主張するのがアセチルコリン仮説なのです。⇔注意すべきは、器質的な原因病変による記憶障害が、発病を惹き起こす主たる要因ではないこととなったときは、これら4つの仮説は、破綻することになるのです。
(2『アルツハイマー型認知症』の発病者に確認される症状は記憶障害に起因したものではなく、注意の分配力を核心とする前頭葉の三本柱の機能の機能障害及び実行機能の機能障害並びに評価の物差し(意識の首座=自我)の機能の機能障害に起因した、総体としての『前頭葉』の機能障害に起因して、惹き起こされるものなのです(機能発揮上の二重構造に因る機能障害の連鎖)。
(3) アミロイドベータ仮説を代表とする「3つの仮説」は、「意識の機能構造」
に無知な人達が、『器質的な原因病変』の存在を前提としての「記憶障害」という要因に起因した発病と憶測した程度の仮説に過ぎないのです。
そうした『記憶障害』を惹き起こしている真の原因はというと、廃用性の機能低下、「第二の人生」を送っている『高齢者』が、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣を日々継続していることに起因した廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行という要因なのです。
(4)そもそも、『アルツハイマー型認知症』の発病者で、末期の段階である大ボケの高齢者達に観測される『重度の記憶障害』(重度の「物忘れの症状」)自体が、『前頭葉』の廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行に起因して発現してくるものだということについても、彼ら専門家たちは、無知なのです。記憶障害が前頭葉の機能障害を惹き起こしているのではなくて、『前頭葉』の機能障害が記憶障害を惹き起こしている機序なのです。加えて言うと、『アルツハイマー型認知症』の発病の場合は、『前頭葉』の機能障害が真っ先に起きてくるものなのです(「小ボケ」の段階=「二段階方式」の手技の実施に因る確認)。
※ 記憶障害が惹き起こされる原因でなくて、『前頭葉』の機能障害が惹き起こされる原因こそが、『アルツハイマー型認知症』の発病及び症状の進行を惹き起こす真犯人なのです。
(5)アルツハイマー型認知症を発病して、極めて重度の物忘れの症状が確認されていて、更に失語や失認や失行の症状が確認されていたお年寄り、言い換えると、末期の段階の症状が確認されていたお年寄り達の死後の脳の解剖所見に共通して確認されるアミロイドベータの蓄積(老人斑)やタウ蛋白の沈着(神経原線維変化)や脳の萎縮に目を付け、それらが記憶障害を惹き起こしている犯人であると決めつけただけの主張であり、「主張する発病原因とアルツハイマー型認知症の発病との間の因果関係の存在の立証が為されていない」し、客観的な脳機能データの根拠もなく、真犯人ではないのかと憶測しただけの主張内容が、上述した「3つの仮説」のレベルなのです。
(6) 仮説が組み立てられてから、10年以上が経過した現在も猶、3つの仮説が発病を惹き起こす原因と想定した発病原因、『アミロイドベータの蓄積、タウ蛋白の沈着、アセチルコリンの不足、脳の萎縮』と「アルツハイマー型認知症」の発病との間の因果関係の存在について、立証がなされていないのです。Aという原因が存在していなかったなら、Bという結果は起きてこなかった場合に限り、『Aという原因とBという結果との間に因果関係が存在している』と認められることになるのです。「3つの仮説」は、単なる憶測の類にすぎないのです

Ⅲ.効能の有無の評価基準/評価方法と主観的な評価結果の内容の問題点
(1)前頭葉を含む脳全体の機能レベルの変化の評価データの不存在
「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」だけが発病の対象となり、「老年発症」が特徴である『アルツハイマー型認知症』(生来的に特定の遺伝子に異常が存する人たちだけを対象に発病して、若年発症が特徴である「アルツハイマー病」とは全てが全く異なる性質のものなので注意して下さい)、様々な種類が数ある認知症の内の大多数、90%以上の割合を占めている(厚労省の発表数値では、70%程度とされているのですが、その数値は、末期の段階である「大ボケ」の発病者数しか含まれていなくて、本当の意味での「早期の段階」である「小ボケ」及び「中ボケ」の段階の発病者数が含まれていない)、『アルツハイマー型認知症』というタイプの認知症は、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分される「類型的症状」が発現してくるのが特徴なのです。自社が開発し、治療薬としての効能の有無を評価することが目的とされている臨床試験の評価であって、認知機能の障害がテーマである以上、意識的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能レベルについての、科学的で客観的な評価基準及び評価方法が採用されていない理由は、いったい何なのか(不可思議な選択)。
(2) MCI(軽度認知障害)なる基準の問題点
レカネマブの効能の有無の評価を実施するに際して、エーザイは、対象者をMCI(Mild Cognitive Impairment=軽度認知障害)の基準を適用して、選別したとしています(そのことに加えて、「アミロイドベータの蓄積」が確認された中・高年齢者層)。MCIは、用語的には『軽度認知障害』という表現を採用しているのですが、評価の対象となっているのは、「被験者本人が自覚している物忘れの症状」、「家族又は介護者が認識している被験者の物忘れの症状」及び「診察者が診た被験者の物忘れの症状」なのであり、『全てが外観的な観察方法で、認識された主観的な評価に因るものである』ことに注意して下さい。他方で私たち「二段階方式」の場合は、全ての被験者に対し、二段階方式の手技を活用して(改訂版かなひろいテスト及びMMSE)、『前頭葉を含む脳全体の機能レベル』を精緻に判定する、極めて『科学的で、客観的な方法』を実施するのです。エーザイは、被験者の選定に際しても、「主観的な手技の採用」を好むのです。
(3) CDR【Clinical Dementia Rating:臨床的認知症尺度】は、客観的な評価の
基準ではなくて、「主観的な観察基準」に過ぎないのです。記憶、見当識、判断力と問題解決、地域社会活動、家庭生活及び趣味・関心、介護状況の6項目について判定し、各項目にはRateがついているもの。言葉による例示によって、5段階に区分されているものの、客観的な評価の手技には程遠いものなのです。
脳の機能障害に関わる治療薬の認可の申請に、このような判定方法に因る評価結果を添付するエーザイの、『問題意識の浅さ』に驚くばかりなのです。
私たち「二段階方式」なら、このような杜撰な評価は、絶対に致しません!
(4) CDRの主観的なデータでは、認可判断の為の根拠資料とはなり得ない
判定者による評価結果が数値化されていても、評価基準自体が、極めてあいまいな言葉による記述での5段階区分であり、「極めて主観的な基準の活用」による、判定者の主観的な評価が集められただけのものであり、結果が数値化の形態をとっていても、客観的な評価とはならない(曖昧な言葉の表記での区分である評価の基準に従って判定した結果を数値化という手法で、客観化されたかの形式を装っているだけのものであり、単なる「観察評価」に過ぎない)。

Ⅳ.レカネマブには、症状の進行を抑制する効能、治療薬の効能はない
(1)アルツハイマー型認知症の発病原因に関する『DSM-Ⅳ』(米国精神医学会が策定した診断基準)の規定の第一要件の内容も、「3つの仮説」の内容も、共に重大な誤りの内容なのです。『アルツハイマー型認知症の正体は、廃用症候群に属する老化・廃用型の「生活習慣病」に過ぎないのであって、『発病自体の予防が出来、症状を治すことが出来、症状の進行を抑制することが出来る』効能を有する薬の開発は、発病の原因に照らして、未来永劫有り得ないのです。
(2)我が国の製薬会社エーザイが開発に成功したと称している治療薬なる3種類の薬には、『発病を予防したり、症状を回復させたり、或いは症状の進行を抑制する効能は、有り得ない』のです。アルツハイマー型認知症が『第二の人生』を送っている高齢者だけが発病の対象となる原因に無知であり、廃用症候群に属する生活習慣病であること(「脳の使い方」としての意味で言う生活習慣病であり、食生活とは無関係)に無知であり、且つ、意識の機能構造に無知であることから生じた問題であり、治療薬と称している「レカネマブの服用」とその効能に対する『因果関係の有無の評価の仕方も不適切』なのです。
(3)アリセプト(アセチルコリン仮説に立脚し、神経伝達物質の不足を補強する目的だけで開発された薬には、治療の効能はなく、単なる対症療法薬であるに過ぎない=フランスでは、健康保険の「適用除外」措置が取られている)並びにアミロイドベータ仮説に立脚して開発され、治療薬と称しているアデュカヌマブ及びレカネマブは、アミロイドベータの蓄積を阻害する効果を有していようとも、『アルツハイマー型認知症』に対する治療薬(発病を予防し又は症状を回復させ、若しくは症状の重症化の進行を抑制する効能を有する薬)では、あり得ないのです。服用による効能の評価の仕方に対する考察が不十分で、不適切なのです(私達人間の脳の働きに関わる「治療薬」であると主張するのなら、『前頭葉』を含む脳全体の機能の機能障害の進行の客観的な判定と評価が可能な一定レベルでの変化について、服用と効能との間の因果関係を厳密に、且つ客観的な手法で判定した脳機能データを開示すべきなのです)。更なる問題を提起するなら、開発の前提条件としている、『アミロイドベータの蓄積とアルツハイマー型認知症の発病との間に直接の因果関係が存在することを立証するのが先決となるはず(仮説の儘の状態)』と考えるのです。
エーザイによる効能の評価は、二段階方式が公開している『脳の老化のスピード差をもたらす生活習慣の要因』の影響を排除しない儘で(そのことが必要不可欠であることの認識がなくて)、服用の効能の評価を行っていて、服用と服用の結果としての効能との因果関係の有無の確認の仕方が杜撰なのです。
(4)ところで、Aという原因要因の存在(アミロイドベータの蓄積)が、Bという結果の発生(アルツハイマー型認知症の発病/重症化)をもたらす直接で真の原因であると認められるには、『Aという要因が存在しなかった場合は、Bという結果は起きてこない』ことの立証が必要不可欠となるのです。
もう一度提示しておきます。『アミロイドベータの蓄積とアルツハイマー型認知症の発病及び重症化の進行との間に、肝心の「因果関係が存在していない」という事実が存する』のです(科学的で客観的な「脳機能データ」の集積)。
私たち「二段階方式」は、因果関係が存在していないことの証拠データを3種類保持していて、何時でも公開できるのです。その一つであり、決定的な証拠データ、14689人のアルツハイマー型認知症の発病患者と診断された高齢者に対する『MMSE』(11の下位項目で構成されていて、30点が満点)の実施結果について、(「MMSE下位項目の項目困難度」の指標の脳機能データ=事象の事実)という解析結果が存在しているのです(「二段階方式」が、世界に誇る脳機能データ)。⇔出来なくなっていく項目の順番(項目困難度の順番)は、想起、注意と計算、時の見当識、所の見当識、三段階口頭命令、五角形相貫図の模写、文を書く、記銘、書字命令、復唱、命名となるのです。
(5)『アルツハイマー型認知症』の発病者であれば、且つ、その場合に限り、必ず上記項目の順番に出来なくなっていくのです。「アミロイドベータ仮説」の主張内容(アミロイドベータの蓄積に因り、老人斑が有している毒性によって、情報を連絡する役割を担っている神経細胞の大量死が惹き起こされ、その対象領域が拡大していくことに因り、記憶障害の程度が重くなっていき、アルツハイマー型認知症を発病し、症状の重症化が進行して行くことになると主張する仮説)は、上記データの存在を合理的、且つ客観的な証拠データにより「説明することが不可能」なのです=アミロイドベータ仮説の主張内容は誤りであることの重要で決定的な証拠資料なのです。
(6)アミロイドベータ仮説の主張内容が誤りであるということは、アミロイドベータの蓄積が発病を惹き起こしている原因ではないこととなり、アミロイドベータの蓄積を初期段階で阻害する効能を有するとしても、そのことが、『発病を予防し、或いは、症状の重症化の進行を抑制する効能を有することには繋がらない』ということなのです。『無関係の薬』ということになるのです。
これが、因果関係の有無に関わる正しい結論(論理的な帰結)なのです。
※肝心要の『服用と効能との間の因果関係の必要十分な立証が出来ていない』薬の使用を、厚労省が認可することがあってはならないのです。
そもそも、「認知機能の障害」の進行の抑制が「主題のテーマ」とされていながら、アデュカヌマブやレカネマブの服用の効果としての意識的な世界を操る核心的な機能である前頭葉の機能障害の発生の予防及び/又は機能障害の進行の抑制に関わる効果の有無についての言及が全く為されていないこと自体が、根拠データとして、重大な欠陥が存すると言うしかないのです。開発に際して、エーザイは、『意識が関わっていることを、意識していない』のです。

&7 『MMSE下位項目の項目困難度の指標』が示す意味の重要性

(1) これは、「二段階方式」のテスト(前頭葉の機能レベルを精緻に判定できる神経心理機能テストである「かなひろいテスト」及び左脳と右脳の機能レベルを判定できるMMSE)を同時に実施して、アルツハイマー型認知症の発病者であることが確定されたお年寄り、『14689人分の脳機能データ』の解析結果である『MMSE下位項目の項目困難度』の分布図です(各項目で満点を取る分布)。
この「脳機能データ」は、『アルツハイマー型認知症』が、廃用症候群に属する老化・廃用型の「生活習慣病」なのであり、アルツハイマー型認知症の症状が、記憶障害に起因して発現すると規定している『DSM-Ⅳ』の第一要件の規定内容が誤りであり並びに、『第一要件の規定内容が正しいものとの前提に立脚して、主張内容が構築されている』種々の仮説、『アミロイドベータ仮説』を筆頭とする「3つの仮説」の主張内容が誤りであることの客観的な証拠資料(事象事実)でもあるのです(老人斑が持つ毒性に因り、神経細胞の大量死が引き起こされ発病するとの仮説では、項目困難度の順番が存在していることを説明出来ない)。
(2) 項目困難度の順番は、次の通りとなります(困難度が高い順)。
想起、注意と計算、時の見当識、所の見当識、三段階口頭命令、模写、文を書く、記銘、書字命令、復唱、命名
(3) MMSEの実施結果が、この項目困難度の順番の通りでないケースは、アルツハイマー型認知症の発病者ではないこととなります(アルツハイマー型認知症の発病者である場合は、且つ、その場合に限り、必ずこの順番の通りに出来なくなっていくのです)。発病者であるか/否かの判定上極めて重要な指標。
(4) MMSEの換算後の総得点が高いのに、減点を構成する項目が、本来であれば項目困難度が極めて低い項目で構成されるケースの場合があります。
この場合は、アルツハイマー型認知症でなくて、失語症や神経症を疑います。
⇒ この衰えていく順番の指標は、「アルツハイマー型認知症」であるか否かの鑑別、「アルツハイマー型認知症」と紛らわしい他の種類の認知症、認知症と紛らわしい他の病気との鑑別に際して、『極めて精緻な鑑別を可能とする客観的な指標』となるのです。
⇒「二段階方式」では、この「MMSE下位項目の低下順」が持つ『厳密な規則性』に着目して、①アルツハイマー型認知症の発病及び症状の段階区分の判定の説明を目的とした『個別事例判定マニュアルB』及び②アルツハイマー型認知症以外の認知症及び認知症と紛らわしい病気の判定の説明を目的とした『個別事例判定マニュアルC』を著作し、導入先市町村に配布しています。


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