kintyre's Diary 新館

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映画『幸せの教室』を観て

2012-05-22 10:06:40 | アメリカ映画 2012

12-42.幸せの教室
■原題:Larry Crowne
■製作年・国:2011年、アメリカ
■上映時間:98分
■字幕:栗原とみ子
■観賞日:5月20日、TOHOシネマズ渋谷



□監督・脚本・製作:トム・ハンクス
□脚本:ニア・ヴァルダロス
□製作:ゲイリー・ゴーツマン
◆トム・ハンクス(ラリー・クラウン)
◆ジュリア・ロバーツ(メルセデス・テイノー)
◆ブライアン・クランストン(ディーン・テイノー)
◆ウィルマー・ヴァルデラマ(デル・ゴード)
◆セドリック・ジ・エンターテイナー(ラマー)
◆ジョージ・タケイ(マツタニ教授)
◆ググ・バサ=ロー(タリア)
【この映画について】
「フォレスト・ガンプ 一期一会」などで2度のアカデミー賞主演男優賞に輝くトム・ハンクスが、製作、監督、脚本、主演を務めたハートフル・ストーリー。
不景気な現代に、仕事を解雇されながらも前向きに挑戦を続け、新たな経験をして人生を切り拓いていく中年男性の姿を描く。主人公のラリー・クラウンは、短期大学で新たな友人を得て、セルフ・プロデュースの術を知り、自分の才能を再発見していく。彼に影響を与える二人の女性は、ググ・バサ=ロー演じる自由な女子大生・タリアと、ジュリア・ロバーツ演じるスピーチ講師・メルセデス。この二人に刺激され、ラリーは新たな幸せを手にしていくのだ。何かと世知辛い現代、ラリーの姿に刺激され、人生を変えたいと思う男性も多いかも。
(この項、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
大学卒ではないという理由で、長年勤めていたスーパーをリストラされてしまったラリー・クラウン。再就職のアテもなく落ち込んでいたが、心機一転、再就職のためのスキルを身につけようと、短期大学に入学する。そこで出会ったのは、スピーチの授業を担当する教師メルセデス・テイノー。いつも仏頂面で、酒に酔って暴言を吐くメルセデスは、結婚生活の破綻からアルコールに走り、教師としての情熱も、日々の喜びさえも見失っていた。
初めてのキャンパスで年齢も境遇も違う様々な人々と出会うことで世界を広げ、かつてない充実した日々を送り始めるラリー。メルセデスは、そんなラリーとの出会いを通して、再び自分と向き合い始める。果たして2人はこの教室で、幸せな未来を見つけることが出来るのか……?

トム・ハンクスが監督・主演など一人4役をこなし、共演にはジュリア・ロバーツとなれば興味が尽きないのは当然で、この二人に関するギャラだけで製作費の何%を占めているのだろう?とか邪推してしまいたくなった。

ストーリー的には、スーパーの優秀社員として表彰の常連だったラリーが、ある日、本部の上司に呼び出され「また表彰?」とか同僚に冷やかされて喜び勇んで面会するも、そこで彼に下されたのは「大卒ではないのでリストラ」という意外な宣告だった。ここからラリーは一念発起して学校に通うのだが、この冒頭を見ていると日本でも中年のリストラは社会的にも珍しくは無いので、グッと引き込まれる。
だが、やはりそこは日本とアメリカの違いというより、ラリーの明るいキャラのせいでジメジメとした展開にならないのだ。逆に吹っ切れたかのように若者とのキャンパス・ライフを楽しむ姿が清々しい。

一方で女教師メルセデスは家庭で夫との関係は冷え切っていて会話も殆ど無く無表情なのが対照的。それでもこのスピーチ・クラスの授業を通じてラリーとメルセデスは徐々に大人の関係へと発展して行くのはお約束?この二人の関係を取り持つようなタリアの明るい性格が良いアクセントになっていた。クラスの卒業スピーチは各人の個性が描かれていてこのシーンは良かったです。
また、学校の授業では日系のマツタニ教授役だったジョージ・タケイの授業風景は面白かった。アメリカ人のイメージにある日系人教授ってこういう感じ?なのかなって笑えた。

ジュリアとトム・ハンクス中心に進むのは当然なのだが、もう少し知名度の低いクラス・メイト達との交流も描いてもらいたかったけど、全体的な流れとしては予定調和が取れているハッピー・エンドだった。まあ、物足りなさもあるでしょうが、二人のスター俳優共演だけに無難な展開はやむを得ない?でしょうね、良い意味でね。
不思議だったのは所々で挿入される日本を思わせるシーンがあるのですが、これはトム・ハンクスの趣味なのかな?でも、原題が主人公の名前だけってのは、チョット単純すぎませんかね?



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