Peace Waveの平和な日々~行く雲、流れる水のように~

気が向いたら、ボチボチ更新しようかと・・。(笑)

デフォルト・ネットワーク

2010年07月16日 | 人生覚書き

「デフォルト」(default)とは「欠席」「(義務などの)不履行」「棄権」といったイミの英単語で、要するに「何もしない」とゆーコト。

「ユーザが設定を行なわない」というイミから転じて、利用者が何も操作や設定を行なわなかった際に使用される、あらかじめ組み込まれた設定値(デフォルト値)のコトをいうIT用語で、「初期設定」「既定値」なども、ほぼ同じイミだそう。

 

では、デフォルト・ネットワークとは何か?

 

脳が今まで直面したコトがないような困難やトラブルに見舞われると、今まで使ってなかった新しい回路―ネットワークをつくって問題解決に当たるのだそうだ。

それをデフォルト・ネットワークというそうで、そうした困難やトラブルを克服した時、脳内にドーパミンという快感物質が分泌され、達成感を感じる・・とゆー仕組みになっているのだという。

 

確かに、以前に紹介した「脳にいい習慣」でも、要するに普段と違うコトをするコトで、適度な刺激を脳に与えてやるコトが、脳の活性化につながる・・というものであった。(カテゴリー/人生覚書き:「脳にいい習慣」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/7323ea8fea4ea6334b2640b84ed1faae

 

それをつきつめていけば、”適度な”ストレスを与えるコト、難行・苦行も脳の活性化、ひいては人の成長という観点では必要・・とゆーコトになろう。

―しかし、当然、”過度な”ストレスは脳にはよくないのでご注意を・・。

 

このデフォルト・ネットワーク、脳科学者茂木健一郎が先日TVで「ラーメン二郎」に、なぜ”ジロリアン”と呼ばれる熱狂的なファンが殺到するのかレポートに行った時に言っていた話。

「ラーメン二郎」は、都内では結構、有名なラーメン屋だ。

 

さほどうまいワケではない?ラーメンだが、野菜やニンニク、脂といったトッピングがタダ「増し」出来、量がハンパないため、完食した達成感でドーパミンが分泌され、クセになる・・とゆー分析をしていた。

 

このハンパない量のラーメンを食べるコトが一種の難行・苦行であり、「ラーメン二郎」のラーメンを”史上最強のド-パミン発生装置”と称していたほど・・。

 

まあ、たかがラーメン1杯完食するコトが、史上最強の難行・苦行なら、人生も大したコトないんだがねぇ・・。

 

 

 


ショーシャンクの空に

2010年07月15日 | 映画・ドラマ

1994年に公開されたアメリカ映画。

監督・脚本を手がけたフランク・ダラボンの初監督作品だそう。

はじめてメガホンをとった作品があの出来映えとは、驚嘆する他ない。

結果、受賞こそしなかったが、アカデミー賞では作品賞をはじめ、主要7部門にノミネートされた。

 

原作は「スタンド・バイ・ミー」「グリーンマイル」スティーブン・キングの小説で、原題は「Rita Hayworth and Shawshank Redemption」(邦題「刑務所のリタ・ヘイワース」)。

映画のもともとのタイトルは原作と同じだったが、直訳すると「リタ・ヘイワースとショーシャンクの贖い」となり、リタ・ヘイワースのドキュメンタリーと勘違いされたため、「The Shawshank Redemption」となったという・・。

 

ちなみにリタ・ヘイワースとは、例のポスターの女優である。

途中で「恐竜100万年」ラクエル・ウェルチにとって変わられるが・・。

 

公開当初は「フォレスト・ガンプ/一期一会」「パルプ・フィクション」「スピ-ド」など、同時期に公開された話題作におされ、興行収入は赤字だったそうだが、ビデオ販売され、レンタルがはじまると一気に口コミで噂が広がり、注目された。

自分もビデオで見たクチ・・。

 

近所のTUTAYAでは「見てない人は、人生損してます!」とまで書かれておすすめされていたが、見てもらったら、必ずやその理由に納得するであろうヒューマン・ドラマの傑作!

個人的にもベスト3には入る大好きな作品だ。

 

無実の罪で刑務所に入れられるという絶望的な状況にあっても、決して希望を失わない主人公、アンディを演じたティム・ロビンスの姿には、何か高貴な聖人の雰囲気さえ漂っている。

 

それは1杯のビールであったり、音楽であったり、本であったり、勉強して資格をとるコトであったり・・。

刑務所の囚人という、何ひとつ自由にならない身でありながら、決して夢や希望という”心の自由”を奪われるコトのないアンディに感化され、まわりの囚人たちも変わっていく。

その生き方に、誰しも感銘を受け、勇気づけられるコトだろう。

 

―かと言って、声高に叫んだり、扇動し、煽るようにアジテートするワケではない。

(無論、刑務所の中で、そんなコト出来るワケはないが・・

 

ただ静かに微笑みながら、自らの生き様で、まわりを感化していくのだ。

それは”人格の力”とでも言おうか・・。

まさしく、希望の伝道師である。

 

さわやかなラストは感動。

大どんでん返しに胸がすくコト間違いなし!

 

まだ見たコトがない・・とゆー人は、まあ、1ぺん見てみんさい・・。

見ないと人生損する・・とまでは言わないけど、見て、損はない。

 

間違いなく、いい映画です!

 


前へ!

2010年07月14日 | 人生覚書き

 

          羯諦(ぎゃーてい)

 

感動をくれたW杯も激闘の末、オランダを降したスペインの初優勝におわり、TVからにぎやかなブブゼラの音も聞こえなくなって久しい。

まさしく祭りのあと・・といった雰囲気だ。

 

見事、海外でのW杯で初のベスト16進出を果たした岡田武史監督率いる岡田ジャパンも帰国会見を最後に解散。

モノマネあり、歌あり、笑いありの会見は、本当に日本代表の一体感を感じさせた。

 

W杯前のテストマッチ4連敗で、岡田監督は「やめろ!」と世間とマスコミから叩かれてきたが、初戦のカメルーン戦での勝利を皮切りに、1戦ごとに進化・成長するチームに岡田監督の評価も一転、「迷将」から「名将」へと手の平を返すように変わっていった。

 

南アフリカへ出発する前、岡田監督が師事する禅僧野田大燈師が贈った言葉が冒頭の「羯諦」(ぎゃーてい)。

「羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶」(ギャーテー ギャーテー ハーラーギャーテー ハラソウギャーテー ボージソワカ)という、『般若心経』の最後に出てくる言葉で、精神統一をするための呪文。http://www.chohoji.or.jp/houwa/hannya.htm

イミは「前へ進め!」というものだそうだ。

 

「“羯諦”とは、前に前に行って一歩も下がらない、との意味。
    英語の「GO」。
  1センチも下がらず、ただひたすら前へ進んでください」

 

野田師は人の心を癒したいと脱サラして禅宗を学び、出家。

現在は香川県高松市の西部、五色台と呼ばれる山の中腹にある財団法人・喝破道場の理事長を務め、不登校児やニート、非行少年を預かり、共同生活を通し、社会更正させている。

 

鎌倉仏教の中でも、自己を厳しく律する禅宗が主に武士の間に浸透したのは、戦いにのぞみ、命のやり取りをする侍に向いていたからであろう。

 

過去の過ちを悔い、未来の不安に怯えていては、自分の持っている力を発揮するコトは出来ない。

過去や未来にふりまわされるコトなく、自分には今しかないという、「今、ここ」を生き切る知恵こそ、禅の悟りであり、その教えの核心である。

 

田師は岡田監督に、くりかえし”平常心”を説いたという。

青きサムライたちを率い、どんなに否定され、こき下ろされても、表情ひとつ変えるコトなく、自らの考えを貫き通した岡田監督の胸中には「今、ここ」を生き切る平常心と、「羯諦」の2文字が常にあったのかもしれない。

 

「今、ここ」、そして「前へ!」

 

―肝に銘じておきましょう・・。

 

 

 

 

 

 

 


2010 W杯南アフリカ大会、スペイン初優勝!

2010年07月12日 | 最近、思うコト

今回のW杯、決勝戦はどちらが勝っても初優勝のオランダ対スペイン

結果は延長戦の末、1−0でオランダを降し、スペインが初優勝を果たした。

延長後半11分、スペインのイニエスタが均衡を破るゴールを挙げ、これが決勝点となった。

 

優勝候補と目されながら、初戦に敗れる波乱もあったが、快挙を成し遂げた。

初戦に負けたチームの優勝はW杯史上初だとか・・。

 

決勝点を決めたイニエスタは、今大会2得点で本田圭佑と並ぶ12位。

オランダに敗れた日本としては、ぜひともオランダに頑張って欲しかったが、まあ、準優勝したチームに善戦した日本は大健闘といえよう。

 

ちなみに今大会、予言を的中させると有名になったドイツオーバーハウゼン水族館の占いタコ、パウル君は予想した全8試合の勝敗を100%、パーフェクトで的中させたそうだ。

 

準決勝では、ドイツがスペインに破れるコトをズバリ的中させ、地元のファンから

「シーフードサラダにしろ!

「パエリアに入れてしまえ!

・・と、国賊扱いされる始末・・。

 

一方、ドイツに勝ったスペインでは英雄となったパウル君の安否を気遣い、サパテロ首相は救出チーム派遣の検討を表明するという一幕も・・。 

まあ、ジョークとはいえ、なかなか粋なやりとりだね・・。

 

タコの平均寿命は3年だそうで、現在2歳のパウル君、次回、4年後のブラジルW杯の予想は残念ながら不可能・・。

 

ちなみは昨日は参員選。

与党・民主党は過半数割れで、いわゆる”ねじれ国会”とゆー状況で、今後の混乱は必至だ。

 

日本の未来も、パウル君に占ってもらうかねぇ・・。

 

 


 

 


さらに深く愛しなさい

2010年07月10日 | 人生覚書き

充分尽くしたと思う時、もう一度進んで
さらに深く愛しなさい。

困難にぶつかって、人に尽くす努力をやめそうになる時
その心を乗り越え、さらに深く愛しなさい。

利己心から自分の殻に閉じこもろうとする時
殻を打ち破って、あなたから先に一歩手前に歩み寄りなさい。

人の不正の犠牲になって 抗議したくなったら
さらに深い愛を持って 沈黙を守りなさい。
 

人の悪口を言いそうになったら
愛を心に沸き立たせ、話題を変えなさい。

人の為に犠牲を払いたくないと思う時
さらに深い愛を持って 寛大の道を選びなさい。

人を大切にするということに困難な反発を感じる時
理屈や議論を抜きにして、さらに深く愛しなさい。
 

全ては静けさを取り戻すだろう。
 

愛の掟の実行を拒みたくなる時には

いつでも心を広げて

さらに深く愛しなさい。


UFOについて

2010年07月09日 | 都市伝説・ミステリー

UFO・・といっても日清のインスタントやきそばではない。

「Unidentified Flying Object」―すなわち、「未確認飛行物体」の頭文字をとって、UFOと呼ばれる。

 

ゆえに厳密に言うと、鳥だろーが、飛行機だろーが、気球だろーが、風船だろーが、それと確認されるまで、未確認の飛行物体はすべてUFO・・とゆーコトになる。

先日も中国の空港でUFO騒ぎがあり、多くの便に影響が出て「自家用機」の可能性も指摘されているようだが、その正体が確認されるまでは、あくまでもUFOである。

 

一方で「フライング・ソーサー」―すなわち、「空飛ぶ円盤」=UFO・・とゆー認識もある。

(今は円盤だけでなく、様々なバリエーションがあるようであるが・・

この場合、いろんな説があるようだが、最もポピュラーなのは”宇宙人の乗り物”・・とゆーコトになろうか?

 

実は自分は2度ほどUFOを見たコトがある。

1度目は大学生の頃。

当時、自転車通学だった自分はチャリンコをこいで、沼のほとりの道を通学してる途中であった。

ふと空を見上げると、雲の中を、いわゆる葉巻型UFO・・てやつが、上空をグングン進んでるのが見えた。

葉巻型UFOはUFOの母艦などといわれるが、やはり、結構でかかった。

・・驚いたのもつかの間、そのUFOからモクモクと煙幕のように煙が出てきて、そのUFOを覆い隠し、周りの雲とまったく見分けがつかなくなってしまったのだ・・。

もちろん、誰も周りにはいない田舎道でのコト、見間違えかなあ?・・と思ったりもした。

 

2度目は仕事をはじめて3~4年くらいたった頃だったろうか?

友人何人かで夜の海岸に出ていた時に見かけた。

イカとゆーか、クラゲとゆーか、深海魚?のように向こうが透けて見える生物的なフォルムの透明なボディの中に、赤や黄色の光が点滅しながら光ってる謎の物体が、空中を漂うかのようにフワフワ海の上を飛んでいた。

 

 

ちょうど、ドゴラ↑みたいな感じ・・。

こんな長い触手はないが・・。

 

その時には、隣にいた先輩に「あれ、何すかね・・?」と聞き、その物体を認識した先輩が「わかんない・・何だろね・・?」と答えていたので、自分だけの見間違いではない・・。

 

どちらもまったくの別物である。

見かけた時も、場所も状況も全然違う。

信じるも何も、見たんだからしょーがない・・。

 

だからといって、すぐ短絡的に宇宙人だ・・などとかっ飛んだコトを言うつもりはないし、頑なにその存在を否定するつもりもない。

 

未知なるものに出会った時、自分の理解の範疇を越えるからと、その存在をアタマから否定してしまう・・とゆースタンスは科学的とは言いがたい。

何の根拠もない自説をもってきて大風呂敷を広げる・・とゆーのもサギ師と変わらない・・。

 

ただただ謙虚に、その事実を”事実”として受け止める姿勢にこそ、また新たな「知」の地平が切り開かれるのではないか・・?

―それが、こーした不可解なものや超常現象、あるいは超能力といったものに対する自分のスタンスである・・。

 

素粒子の世界など、知れば知るほど、その存在はオバケや幽霊と変わらないのだから・・。

 

UFOや宇宙人がいる、いないで議論するつもりはないけど、そんな話に花を咲かせるのも、夢があっていーんじゃないでしょーか、ね・・?

  

 

 


七夕

2010年07月07日 | 歴史・民俗

今日は七夕。

旧暦の7月7日は8月中旬頃で、稲の開花期にあたり、水害や病害などが心配な時期で、お盆の準備をする時期でもあった。

そこで、収穫の無事を祈り、棚機津女(たなばたつめ)という巫女が、水辺の棚の上に設けられた機屋で棚機(たなばた)と呼ばれる機織り機を使って先祖に捧げる衣を織りあげ、それを祀って神の降臨を待つ・・という禊(みそぎ)の行事があったのだとか。

「棚」には神聖なものを一段上げる・・というイミがあるのだそう。

もともと「七夕」は7月7日の夕方を表してしちせき」と呼ばれていたものが、棚機(たなばた)にちなんでたなばた」に変わっていった・・とゆーのがその読み方の由来だという。



やがて日本古来のこの行事と、中国の「乞巧奠」(きっこうでん)と呼ばれる祭りが融合し、現在のような形に定着していったのだそうだ。

 

古代中国を発祥とする乞巧奠は、我々もよく知るこの物語からはじまる・・。


天の川の西岸に住む織姫は、機織りの名手で、毎日機織りに勤しんで美しい布を織り上げ、父親である天帝を喜ばせていた。

そんな娘の結婚相手を探していた天帝は、東岸に住む働き者の牛使い、彦星を引き合わせ、2人はめでたく夫婦となった。

しかし、あまりにも夫婦仲が良すぎて、織姫は機を織らなくなり、彦星は牛を追わなくなってしまった。

天帝の怒りを買った2人は、天の川を隔てて引き離されてしまったが、年に1度、7月7日だけは会うコトを許され、カササギが天の川に橋を架けてくれ、会うコトができた・・

 

―この2人の逢瀬を祝い、織姫にあやかって機織りの技が上手くなるように、ひいては手芸や手習いの上達を願って、巧みになるように乞う祭り(奠)・・というのが「乞巧奠」のイミ。

これが日本でも宮中儀式として取り入られ、広まったのだそうだ。

 

星の逢引であることから、七夕には「星合い」という別名があるとか。

しかし、七夕の日に雨が降ると天の川の水かさが増し、橋を渡るコトが出来ず、織姫は彦星に会うコトが出来ない・・といわれており、この日に降る雨は「催涙雨」と呼ばれ、織姫と彦星が流す涙・・と言われるそうだ。

 

織姫の織姫星(織女星)は、こと座の0等星ベガを指し、彦星の牽牛星は、わし座の1等星アルタイルを指す。

 

ちなみに彦星と牽牛は別々に存在する星であり、まったくの別物なのだが、いつの間にか同一視されるようになったのだとか・・。

 

ふーん・・そーだったのね・・。

 


K-1 WORLD MAX ライト級トーナメント

2010年07月06日 | 格闘技・武道

昨日、K-1 WORLD MAX ライト級トーナメントミドル級トーナメントがやっていた。

ミドル級では昨年、世界3位の山本優弥と、2008年に世界3位だった佐藤嘉洋が激突!

佐藤は魔娑斗が現役時代にしのぎを削ったライバルで、魔娑斗がいたため常にナンバー2に甘んじてきたが、実力は折り紙つき。

山本は5年前に敗れており、彼を倒さずして日本でナンバー1は名乗れない。

結果は佐藤の判定勝ちであったが、山本はその成長を見せつけた。

 

そして、コスプレファイターとしておなじみ、現日本王者の長島☆自演乙☆雄一郎

桜庭がセコンドについた”殴り者”アンドレ・ジダとの対戦。

ジダはあのブアカーオを殴り倒し、高谷裕之の鼻を折った強敵だが、長島が見事判定勝ち。

 

ちなみに、今回は「残酷な天使のテーゼ」を入場曲に、エヴァに出てくる第3使徒サキエルのコスプレで入場・・。

唯一、元ネタが分かったコスプレであるが、悲しいかな、誰が入場してるかは全くわからない・・。

 

後ろに「乙」のサインボードを持ったレイアスカを従えての入場・・。 

エヴァのパチンコ台をやってるFIELDSがK-1のスポンサーだからだろーか・・?

アニメ布教のつもりが、企業のいい宣伝マンにされてる悲しみを感じた・・。 

 

しかし、なんと言っても注目は-63kgのライト級トーナメント!

決勝は共に22歳の大和哲也久保優太の対決で、今回のベストバウトだろう。

 

大和は毎朝5時に起きて仕事に向かうというペンキ職人で、人の性格や普段積んで来た「徳」も全部試合に出る・・という話からも、その生真面目な性格をうかがわせる。

「人間力が詰まった重いパンチになってますんで・・」と語る”豪腕ペンキ職人”は、1回戦、2回戦とKO勝利でコマを進め、そのハード・パンチャーぶりを見せつけた。 

 

一方の久保も、いいひとキャラ全開で、ペコペコと低姿勢で、いたって物腰の柔らかい草食系の好青年。

しかし、試合ではスイッチが入って豹変、3-0の判定勝ち、そして左ハイキック1発で決勝に進んできたサウスポー。

それにしても、”微笑スナイパー”って・・。

 

ハッキリ言って、ヤンキーかチンピラみたいな礼儀知らずな輩が多いプロ格闘技界にあって、この2人はなかなか好印象だな・・と思っていたら、決勝でぶつかるコトに・・。

 

まず1ラウンド目に久保がダウンを奪う。

 

倒した選手の思いを背負って決勝のリングに立つと語った大和は2ラウンド、巻き返しにかかる。

ダウンこそ奪えなかったが、何度も久保をよろめかせた。

 

そして迎えた最終ラウンド、打ち合いに行く大和に真っ向勝負で挑む久保。

 

両者の熱い想いが交錯する激しい戦いになった。

 

結果は、2度のダウンを奪った大和の勝利! 

決勝を戦った2人を見ながら、やはり、真面目にコツコツ努力する奴が1番強いんだなあ・・と思わされた。

 

いやー、しかし、いい試合だった・・。

 

 

 


ヒッグス粒子を探せ!

2010年07月05日 | サイエンス

我々が住むこの世界―宇宙を構成する、これ以上分割するコトの出来ない単位、究極の素粒子は何か?

物質を小さく分けていくと、分子原子の集まりであり、原子は中心に原子核があり、そのまわりを電子が回っている。

原子核は電気を帯びている陽子と、電気的に中性な中性子が結合して出来ており、さらに、陽子や中性子は3つのクォークから成る。

現在の素粒子物理の理解では、物質の最も小さな単位は、クォークと電子などのレプトンで、それぞれ重さの違った粒子が6種類ずつある。

 

このクォークは「発見された」とはいえ、クォーク自体を見た者は誰もなく、陽子や中性子の中に永遠に閉じ込められており、その存在の証拠は、あくまでも”間接的”なもの。

ただ、状況証拠が完璧なので、誰もその存在を疑うものはなく、クォークこそ、構造をもたない物質の究極の単位と考えられている。(今のトコロ・・

 

誰も見たコトもない物質で宇宙が出来てる・・とゆーのも不思議な話であるが、最新の科学を知れば知るほど、こうした話が多いのに驚かされる・・。


 

ちなみに、クォークやレプトンの間に働く基本的な力としては4種類の力が知られている。

それは、我々がよく知る「重力」「電磁気力」と、素粒子や原子核の世界で働く強い相互作用と弱い相互作用・・という2つの力で、それぞれ「強い力」「弱い力」と呼ばれている。

「強い力」は、陽子や中性子から原子核を作ったり、クォークを陽子や中性子の中に閉じ込めたりする力で、「弱い力」は中性子が陽子と電子とニュートリノへ崩壊することを引き起こしたりする力。

これらの力に対応して、それぞれの力を媒介するゲージ粒子と呼ばれる素粒子が存在し、「重力」は重力子(グラビトン)によって、「電磁気力」は光子(フォトン)、「強い力」はグルーオン、「弱い力」はW粒子Z粒子と呼ばれる2種類の粒子によって媒介されるという。

 

ビッグバンの高エネルギー状態では、この4つの力は1つの力としてまとまっていたと考えられており、現在の物理学は、「電磁気力」と「弱い力」の関係は明らかになったとされ、そこに、さらに「強い力」までも含めて説明する「大統一理論」の解明に物理学者は挑戦している。

当然、さらにその先には「重力」をも含めた「”超”大統一理論」とも言うべき理論があるはず・・と考えられている。

かのアインシュタインも生涯、その完成を目指しながら、ついぞ果たせなかった夢の理論である。

 

この「大統一理論」の解明の重要なカギとなる・・と考えられているのが、ヒッグス粒子である。

もちろん、まだ理論上、その存在が予想される未発見の粒子であるが、スイス-フランス国境間にあるCERN(ヨーロッパ素粒子研究所)のLHC(ラージ・ハドロン・コライダー)という円周27km(!)にもなる巨大な粒子加速器は、加速した陽子と陽子を衝突させ、このヒッグス粒子を見つける為に建造されたものである。

この巨大加速器を使って、高エネルギー状態における素粒子を研究するコトで、宇宙のはじまりを研究できるとゆーワケだ。

 

―さて、それでは、そのヒッグス粒子とは何か?

 

光子とW粒子、Z粒子は、いずれも理論的には質量が0であるが、実験により、W粒子、Z粒子の質量が非常に大きいコトが分かっている。

この質量とは、物体の加速のされにくさをいい、同じ力を加えた時、加速度が大きいものほど質量が小さく、加速度が小さいものほど質量が大きいとする。

 

この矛盾を解決する為に、イギリスの理論物理学者ヒッグスが1964年に提案したのがヒッグス粒子で、真空が何もない空間ではなく、何か粒子(ヒッグス粒子)が凝縮した状態であるとし、それを「ヒッグス場」という。

温度が下がると水が氷になるのと同じように、宇宙全体のエネルギーが下がるコトで相転移し、ヒッグス粒子が凝縮する。

すると、もともと質量がなかったW粒子、Z粒子は、ヒッグス粒子と衝突する確率が高く(加速しにくく)なり、質量をもつようになった・・と考えられているとゆーワケだ。

 

このヒッグス粒子の質量が、予想されている値より大きい場合、ヒッグス粒子やW粒子、Z粒子に内部構造がある可能性があり、さらに、現在、最も基本的な粒子と考えられているクォークなどに、さらに内部構造がある可能性も否定できなくなる・・。

つまり、今まで最も小さいと思われてきたクォークなどより、さらに小さい未知の粒子が、大量に発見されるかもしれないのだ!

 

現在、実験結果からヒッグス粒子の質量は、陽子の110~200倍だと考えられているそう。

理論的には、質量0から陽子の1000倍までの可能性があり、その中では比較的”軽い”ヒッグス粒子だといえるそうだが、さて、どーなるコトやら・・。

 

 

 

 

 

 


紅の豚

2010年07月03日 | 映画・ドラマ

この夏、またジブリの新作が公開されるとゆーコトで、今月の金曜ロードショーは4週連続ジブリアニメ特集だそう。

昨日の1発目は1992年の作品、「紅の豚」

自分も大好きな映画だ。

 

第一次世界大戦後、大恐慌の波がヨーロッパにも波及しようとする混乱の只中にあった当時のイタリア、アドリア海を舞台に、空賊相手に賞金稼ぎで生きる魔法?でブタになった飛行艇乗り、マルコ・パゴットが主人公の物語。

マルコの通称、ポルコ・ロッソ(Porco Rosso)が、イタリア語で「紅い豚」のイミ。

彼の愛機である飛行艇、サボイアS21が真っ赤に塗られているコトから、その名で呼ばれている。

元イタリア空軍のエース・パイロット。

 

やはり、エースに赤はよく似合う・・。

 

時の政権下の秘密警察に狙われている、一見、ニヒルでクールなアウトローだが、死んだ戦友をいつまでも大事に思う人間味溢れる一面もある、”シブい”大人の男(豚)である。

 

この作品の時代背景はムッソリーニファシスト党の独裁政権下の世相が反映されており作品タイトルの「紅」に、共産主義を象徴する「赤」のニュアンスが含まれているという。

豚の主人公は、思想的には、ちょっと左よりな宮崎駿監督の姿そのものであり、「俺は1人でも”赤”でやっていくぜ」・・とゆーイミ合いがあるのだとか・・。

 

ただし、作品そのものには、そんな左よりな匂いはない・・。

 

トレンチコートに帽子とゆーマルコの格好が「カサブランカ」ボギーを思わせるが、実際には監督がファンだった「刑事コジャック」からだとか・・。

そのテオ・コジャック警部補を演じたテリー・サラバスの吹き替えをした森山周一郎は、そのままポルコ役に抜擢された。

「飛ばねぇブタはただのブタだ」は名セリフ!

 

飛行機好きで、幼い頃から空を飛ぶコトに憧れていた宮崎が、自らの趣味を反映し、自分の夢として描いた作品で、珍しく同世代の中年オヤジに向けた作品となっている。 

子供向けにアニメ作品を作り続けてきた宮崎は、「道楽でくだらない物を作ってしまった」・・と、当初は悩んだというが、実にいい映画で、本当に自分が楽しんで創った作品は、やっぱり、いーものなんだなあ・・と思わず納得してしまう。

 

見てくれはカッコ悪い豚が、実にカッコイイ男の生き様を見せてくれ、作品のコピーどおり、 

「カッコイイとは、こういうことさ。」 

・・と思わせてくれる。

 

公開当時はまだ自分も学生だったが、この歳になってあらためて見ると、感慨もひとしおである・・。 

見終わった後に、さわやかな気持ちにしてくれる映画である。