実に7年間、60億km(!)におよぶ前人未到の旅から奇跡的に地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」!
(カテゴリー/サイエンス:「小惑星探査機「はやぶさ」帰還」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/8c82f2ce2389f63b5e501127ffe5fdee)
そのカプセルから、地球外物質と特定された1500個の微粒子が見つかった!
採取された微粒子が0.01ミリ以下で、肉眼で見えるものは全くなかったのだが、その中には、地球上の物質に含まれるものもあれば、まったく存在しないものもあり、太陽系誕生の秘密を解く、人類の宝ともいえる”お土産”を「はやぶさ」は持ち帰ったコトになる!
「はやぶさ」は、小惑星イトカワに到達した際、小惑星の物質を採取する筒状のサンプル・ホーンというものを伸ばし、接地と同時に弾丸を発射、その衝撃で跳ね返ったサンプルをカプセルに回収する・・という予定であった。
この間、わずか10秒ほど!
しかし、JAXA管制室で、「はやぶさ」のイトカワ着地の瞬間を見守るスタッフたちが見たのは、イトカワの地表より低く―すなわち、地下に「はやぶさ」が潜る?という謎のデータだった。
もちろん、そんなコトは不可能・・。
後にそれは、バランスを崩した「はやぶさ」が、イトカワの地表の上を数回にわたってバウンドしたためと判明したのだが、当然、その状態ではサンプル・ホーンの弾丸も発射されず、サンプルの回収も絶望的と見られていた。
しかし、数回、機体がバウンドし、イトカワの地表に叩きつけられたのなら、その時に跳ね返ったサンプルを回収出来た可能性もゼロではない!
実験結果からも、その可能性を導き出した。
―そんな希望をつなぎながらも、まずは無事、地球への帰還を果たさなければ、サンプルを回収していたとしてもイミはない。
結果はともかく、無事、帰還を果たしたコトが何よりの奇跡であった。
しかし、今回、イトカワの微粒子が見つかったコトは奇跡以上の奇跡!
プロジェクト・リーダーの川口惇一郎JAXA教授は、この結果に大満足。
「帰ってきただけでも夢のよう。夢を超えたことで、どう表現してよいか分からない」
・・と、満面の笑顔で会見に答えた。
小惑星の物質を直接入手したのは、もちろん、世界初!
持ち帰った試料が小惑星の物質だと確認されたコトで、数々のトラブルを乗り越えてきた「はやぶさ」の使命は、これで完全に達成されたコトになる。
今後、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が詳しく分析し、太陽系の成り立ちに関する科学的な手掛かりが得られると期待される。
しかも天体観測が大好きで、土星のリングを見た感動は忘れない。
しかし、JAXA系の学術研究会では蚊帳の外に置かれた
記憶がある。今となってはどうでもいいことだ。NASAに背印脳されているトライボロジー新理論を完遂するまでだ。