アルベルト・ザッケローニ監督率いる日本代表が30日、オーストラリアとの決勝を延長1-0で降し、見事2大会ぶりに、史上最多の4度目となるアジアカップ優勝を果たした。
先制されてる状態から10人で逆転勝ちしたカタール戦や、PK戦を制して勝利した韓国戦など、きわどく、厳しい内容も多かったが、そうした戦いを勝ち抜いた若き日本代表は、1戦1戦経験をつみ、成長していった。
選手1人1人の活躍は言うまでもないが、ザッケローニ監督の采配が光った今大会、今までの監督と何が違うのかというと、実は、プロサッカー選手としてのキャリアはないそう。
選手を起用する際は、その技術面だけではなく、性格もよく知らなくてはならない・・という哲学をもっており、選手とのコミュニケーションを非常に大事にしているとか。
(もちろん他の監督もそうだと思うが・・)
GKの川島は途中退場させられたが、「オレはお前を信じている」と再び起用、その言葉に奮起し、韓国との決勝進出を決めるPK戦では2本をとめるスーパーセーブを見せた。
控えの選手にも常に気を配り、「ベンチスタートが続くが、必ず出番がある!何か困ったことがあったら言ってくれ」と、よく声をかけていたという。
実際、選出された日本代表23人のうち21人まで試合に使い、それぞれの選手が途中出場ながら結果を出し、日替わりでヒーローが誕生した。
試合後には、「我々は11人ではなく、50人で戦った」とコメントしていたのが印象深い。
最後、決勝戦で、長友のクロスから日本の勝利弾となったボレー・シュートを決めた李忠成もそんな1人。
李は18才の時、U-19の韓国代表合宿に招聘された在日韓国人4世。
しかし、その時、言葉がうまく出来ず、「半日本人」と差別されたコトをきっかけに2007年、日本国籍を取得し、帰化した。
ちなみに李は、サンフレッチェ広島の選手で、シュートを決めた後の弓をひく格好は、サンフレッチェでは、おなじみのパフォーマンス・・。
毛利元就の”三矢の教え”にちなむものだとか・・。
イタリア人ながら、”チョイ悪”とゆーより、かなり繊細で、生真面目な印象のザッケローニ監督率いるザックJAPAN、まだまだ無限の伸びしろを感じさせるチームの今後に期待大だ。