1994年に公開されたアメリカ映画。
監督・脚本を手がけたフランク・ダラボンの初監督作品だそう。
はじめてメガホンをとった作品があの出来映えとは、驚嘆する他ない。
結果、受賞こそしなかったが、アカデミー賞では作品賞をはじめ、主要7部門にノミネートされた。
原作は「スタンド・バイ・ミー」や「グリーンマイル」のスティーブン・キングの小説で、原題は「Rita Hayworth and Shawshank Redemption」(邦題「刑務所のリタ・ヘイワース」)。
映画のもともとのタイトルは原作と同じだったが、直訳すると「リタ・ヘイワースとショーシャンクの贖い」となり、リタ・ヘイワースのドキュメンタリーと勘違いされたため、「The Shawshank Redemption」となったという・・。
ちなみにリタ・ヘイワースとは、例のポスターの女優である。
途中で「恐竜100万年」のラクエル・ウェルチにとって変わられるが・・。
公開当初は「フォレスト・ガンプ/一期一会」や「パルプ・フィクション」、「スピ-ド」など、同時期に公開された話題作におされ、興行収入は赤字だったそうだが、ビデオ販売され、レンタルがはじまると一気に口コミで噂が広がり、注目された。
自分もビデオで見たクチ・・。
近所のTUTAYAでは「見てない人は、人生損してます!」とまで書かれておすすめされていたが、見てもらったら、必ずやその理由に納得するであろうヒューマン・ドラマの傑作!
個人的にもベスト3には入る大好きな作品だ。
無実の罪で刑務所に入れられるという絶望的な状況にあっても、決して希望を失わない主人公、アンディを演じたティム・ロビンスの姿には、何か高貴な聖人の雰囲気さえ漂っている。
それは1杯のビールであったり、音楽であったり、本であったり、勉強して資格をとるコトであったり・・。
刑務所の囚人という、何ひとつ自由にならない身でありながら、決して夢や希望という”心の自由”を奪われるコトのないアンディに感化され、まわりの囚人たちも変わっていく。
その生き方に、誰しも感銘を受け、勇気づけられるコトだろう。
―かと言って、声高に叫んだり、扇動し、煽るようにアジテートするワケではない。
(無論、刑務所の中で、そんなコト出来るワケはないが・・)
ただ静かに微笑みながら、自らの生き様で、まわりを感化していくのだ。
それは”人格の力”とでも言おうか・・。
まさしく、希望の伝道師である。
さわやかなラストは感動。
大どんでん返しに胸がすくコト間違いなし!
まだ見たコトがない・・とゆー人は、まあ、1ぺん見てみんさい・・。
見ないと人生損する・・とまでは言わないけど、見て、損はない。
間違いなく、いい映画です!