Peace Waveの平和な日々~行く雲、流れる水のように~

気が向いたら、ボチボチ更新しようかと・・。(笑)

オバマ大統領、来広!

2016年05月27日 | 広島のオススメ!

今日、オバマ大統領が広島に訪れた。

戦後71年目にしてはじめて、アメリカの現職の大統領が広島に来たイミは大きい。

オバマ大統領は、原爆死没者慰霊碑に献花し、黙祷を捧げた。


演説では「広島と長崎は”核戦争の夜明け”ではなく、”道徳的な覚醒の夜明け”」だと語った。


70年という歳月がたった今でも、アメリカにとっても、日本にとっても、越えがたい様々な感情や政治的な思惑が渦巻く中での来広であったと思う。


―しかし、それでも、広島の原爆投下で死亡した米兵捕虜の調査や、遺族との交流を続ける自身も被爆者の森重昭さんとオバマ大統領が抱き合う姿は、”核なき世界”へのはじまりを象徴する美しい光景に映った。

 


経験によって磨かれる直感力

2016年05月21日 | 人生覚書き


「たくさんの手を考えなくて済むようになるのが強くなること」

                    羽生善治


人工知能は、今やチェスや将棋よりもさらに複雑な囲碁でさえも、人間のチャンピオンに完勝するまでに進歩している。

どのくらい囲碁が複雑かというと、1回の対局で考えられるゲーム展開が、チェスで10の120乗、将棋で10の220乗であるのに対し、囲碁が10の360乗という桁違いな数字になるコトからも分かる。


人工知能は、これまでその計算速度、処理能力によって人間を凌駕してきたが、囲碁の対局で人間をしのぐ人工知能、”アルファ碁”は、人間独自のものと思われてきた”直感”や”ひらめき”といったものさえ備えているのである。


そうした直感やひらめきは、多くの経験の中から育まれる。

いわば、直感力とは経験に裏打ちされた"ひらめき"によって最適解を導き出す力・・と言えよう。


そこで、アルファ碁は開発にあたり、過去に行われた15万局分もの盤面を画像として与え、あらゆるパターンの対局を覚えこませた。

アルファ碁は、様々な石の並びを徹底比較、その中から、各局面で勝ちにつながる展開に共通するパターン(石の並び)を導き出し、それに照らして、次の一手の選択肢を絞り込むようになった。


選択肢のすべてを予測するのではなく、その絞り込んだ選択肢にだけ集中して、次の展開を予測するようになったというワケである。


その結果、これまで1億通り以上の手を計算していたそれまでのチェスの対戦用人工知能に対し、わずか数万手を計算するだけで済むようになったという。


将棋の世界に「長考に良手なし」という言葉があるそうだ。

長く考えて、あれこれ悩んでも、結局、大した手は打てない。


経験によって、ここ!と思う勝負ドコロを見極め、そこに絞り込む。

 

多くの選択肢に右往左往するのではなく、無駄な考えをなくし、時々刻々と変化する状況の中、その時点で最も有効と思われる選択肢を最短で見いだすのは、経験に裏打ちされた直感力である。


しかし、その直感力を養うには、多くの無駄な選択や失敗を経験する以外にない・・というのも、皮肉な話であるが・・。




見かけより実

2016年05月01日 | 格闘技・武道

 

   花拳繍腿


「かけんしゅうたい」と読む。

正式には「花拳繍腿好看無用」といい、はなやかな動きや見た目だけの技は武術には必要ない・・というイミだそう。

中国武術の世界で、見た目は派手で恰好よいが、中身(威力)がない技や動きを戒めた言葉。


ブルース・リーが言ったという言葉で

「私が恐れるのは1万通りの蹴りを1回ずつ練習した者ではない。たった1つの蹴りを1万回練習した者だ」

・・というのがあったが、まさしくである。


武術というのは、非常に現実的なものである。

実際に効果がある技なのか、効くのかどうか?・・という検証のもと体系化され、継承されてきた技術の体系である。


また一方で演武・・となると、いかにその武術を効果的に見せるか?・・という見た目に訴える派手さやパフォーマンスを追及する嫌いがあるので、ややもすると「花拳繍腿」という事態に陥りやすい。


しかし、”本物”の武術を目指そうとするなら、それだけではダメだというコトであろう。


肝に銘じておこう・・。