Peace Waveの平和な日々~行く雲、流れる水のように~

気が向いたら、ボチボチ更新しようかと・・。(笑)

「裸好き」の「穴の開いたバケツ」

2009年05月31日 | サイエンス

科学とは自然界の中から何らかの法則性を導き出し、その仕組みを解明しようとする学問である。

当然、その出発点となる行為は、自然現象を客観的に観察し、データを蓄積するコトに他ならない。

 

ちなみにそのデータであるが、英語では「data」と表記し、単数形は「datum」となる。

これはもともとラテン語で、「dare(与える)」の受身形になるのだそうだ。

データに対して「所与」という訳があてられたりするが、もともとこのデータという言葉には「与えられたもの」という意味があるというコトになる。

 

「与えられたもの」である以上、無条件で認めなければならない絶対的なものであり、データに文句を言ってもはじまらない。

それが科学の前提である。

 

そこでタイトルの「裸好き」「穴の開いたバケツ」である。

どちらも科学者を表現した言葉で、「裸好き」とはオーストリアの物理学者、ルードヴィヒ・ボルツマンが「科学者は裸がお好き」という表現を使い、生涯、科学は客観的であるべきコトを訴え続けた。

ここでいう「裸」とは、いかなる偏見や先入観をも取り去ったありのままの姿、裸のデータというコトである。

 

一方、「穴の開いたバケツ」であるが、オーストリアの哲学者、カール・ポパーは「科学者は穴の開いたバケツ」と表現した。

この「穴」とは、自然界に対して開いている感覚(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感)を指す。

穴の開いたバケツを水の中につけると、その穴から水が流れ込み、溜まっていく。

つまり、科学者(バケツ)は、自然界からのデータ(水)を一方的に受け取り、蓄積していく・・というコトである。

 

データの蓄積→帰納→仮説→演繹→確証

 

・・この流れを仮説演繹法といい、これが科学の本質であるといえよう。

 

しかし、ポパー自身が、データを蓄積していくコトで、科学者が法則や理論を見出すという考え方に賛成していたワケではなく、むしろ反対する意味で「穴の開いたバケツ」という比喩を用いたそうだ・・。

つづきは、またいずれ・・。

 

 

 

 

 

 

 


自然体で行こう!

2009年05月29日 | 人生覚書き

 

 「流るるままに」

 

風の向くまま、気の向くままに・・。

しかし、ただ無為無策のまま、だらだらと流されていくのではなく、自然体で。

興銀相談役、中山素平が好んで揮毫した言葉だそうだ。

 

「人々の運命には満潮と干潮とがあり、この潮勢を機敏に捉えうるもののみ、能く幸福の彼岸に達する」

彼は卒論の冒頭に、この言葉をシェイクスピアから引用したそうだが、人生の運気においても満潮の時にはその勢いに乗じ、干潮の時にはあせらず、静かに時を待つ・・という姿勢が大事であろう。

人は、どうしてもピンチの時ほど、あせって、もがいて、墓穴を掘ってしまう。

特に自分のような凡人は、そうした時に、心の平静さを保つコトの難しさを感じさせられる。

 

自分も好きな言葉であるが、実はこの「流るるままに」という言葉を通して、あるひとつの縁があった。

その話もまたいずれ・・。

(カテゴリー/格闘技:近藤有己よ、「有るがまま」に参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/ef57a3c3d25ef8e7276b6fdc019c993d


それ行けカープ~スラィリーの宝物~

2009年05月28日 | 広島のオススメ!

広島東洋カープのマスコットにはカープ坊やとともに、スラィリーというのがいる。

球場でさまざまなパフォーマンスをしてカープの応援をする着ぐるみのマスコット・キャラクターだ。

1995年にお目見えし、”SLY”(いたずらな、ひょうきんな)のイミ通り、イタズラ好きで何にでも興味を示すらしい。

 

このスラィリー、セサミ・ストリートのキャラクターをデザインしたのと同じハリソン・エリクソン社が手がけたものだそうで、そう言われれば・・のこのモジャモジャ感・・。(カテゴリー/広島のオススメ!:「自販機」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/31c9911ca643aa6cac18b0c988c7adbe

 

 

ちなみに先日、カープの応援歌「それ行けカープ」は燃える!・・という話をしたが、実は「それ行けカープ~スラィリーの宝物~」という歌にあわせた短編アニメが存在する。

これがなかなかの名作と言われているので、ぜひご覧あれ。

 http://www.youtube.com/watch?v=e88eTdYCmnc

 

さて、その短編アニメ、「スラィリーの宝物」とは・・ 

<時は2001年。

カープ1点リードで迎える9回裏、ツーアウト満塁、カウントはツースリー。この回を守りきればカープ優勝という場面。(あくまでもこのアニメの中での話ね・・

マウンドに立つスラィリーは10年前の少年野球時代を思い出していた。

 

―同じく3点リードで迎えた9回裏、この回守りきれば勝てるという場面で、スラィリーは調子こいて打たれまくる。逆転サヨナラ負けだ。

マウンドに崩れるスラィリーはチームメイトに怒られると思い、マウンド上で1人震えていた。

すると、頭上に何か落ちてくるものを感じ、顔をあげる。

そこでスラィリーが見たものは、怒られれると思っていたチームメイトが、みんな悔し涙を流している姿だったのだ。

そこから一念発起し、スラィリーはチームメイトと練習に明けくれた。

 

―そして、今また2001年のマウンド上、冒頭の場面。

スラィリーは見事にバッターを討ち取り、チームメイトから勝利の胴上げを受ける。

その中には、かつての少年野球時代のチームメイトたちの姿も混じっていた・・>

・・というのがそのストーリーだ。

 

もちろんセリフはなく、「それ行けカープ」の歌詞にのってアニメだけのストーリーが展開するワケだが、かつて慢心して挫折を味わい、そこから奮起して仲間とともに成長するスラィリーが熱く、なかなか泣かせる!

確かに名作だ。

 

ちなみに青いスラィリーは何も知らないと、なんだか龍のような顔とそのボディカラーとがあいまって中日ドラゴンズのマスコットかと思わせる。

 

しかし赤い(・・というよりピンクかな?ハッピースラィリーという同一個体だが違う色?・・というバージョンも存在し、カープが好調な時に登場するらしい。

 

背番号は「!」

 

12球団一ナゾの多いキャラクターで、何の生物かもわからないスラィリー。

そしてスラィリーの「ィ」はちっちゃい「ィ」・・。

いかすぜ、スラィリー!!

 

 

 


内藤大助V5防衛達成!+DREAM9

2009年05月27日 | 格闘技・武道

昨日、WBC世界フライ級タイトルマッチが行われ、王者の内藤大助が辛くも判定で熊朝忠を下し、5度目の防衛を果たした。

試合3日前に開催地が中国・上海から急遽、東京に変わり、世界戦では異例のワンマッチとなった防衛戦。

自分なんか中止になったんかと思ったくらい・・。

 

アウェイからホームでの試合となるも、内藤は13cm身長差のある強打の熊に大苦戦。要所要所でコンビネーションからパンチをヒットさせるも、ガンガン前に出てくるファイターの熊に得意のフェイントが効かず、なかなかリズムがかみあわない。

6Rには王者になってから初のダウンを喫したが、終盤もちかえし、3-0の判定で逃げ切り、自身の持つ日本人最年長防衛記録をのばした。

戦績は35勝22KO2敗3分け。


しかし、試合後には内藤から「ちきしょー、ダメだ・・」という言葉が・・。

 

それは勝ち名乗りを受けた時の表情にありありと見て取れ、実況の「笑顔なき防衛!」の声が印象深かった。

両のまぶたを切った顔は、まるで敗者・・

自らも「しょっぱい試合してすいません」とインタビューに答えていた。

 

苦戦した内藤には引退の声も聞かれたが、早ければ8月にも暫定王者ポンサクレックとの王座統一戦に臨む。

過去4度対戦して、対戦戦績は1勝2敗1分けの因縁の相手だけに、今度はキッチリと勝って決着をつけてほしいものだ。

あと3ヶ月ちょっとで35歳になる内藤だが、まだまだやれるはず!

 

そしてDREAM9

昨年8月の練習中、右膝前十字靭帯を損傷し、512日ぶりの復帰戦となる山本“KID”徳郁VSジョー・ウォーレンフェザー級GP2回戦が今大会メインのカードだったが、KIDは判定で敗れ、復帰戦を勝利で飾れなかった。

ライト級では川尻達也が判定でJ.Z.カルバンを下し、今年いっぱいで引退を表明している魔裟斗に対戦要求。

 

本来、DREAMの看板選手である青木真也が、前回のDREAM8桜井”マッハ”速人に秒殺されてしまったので、川尻、青木、桜井に五味を加えて、ライト級日本人最強をかけて戦ってもらいたいものだ。

ちなみに五味隆典も魔娑斗の7月の対戦候補にあがってるとのコトだが、いずれにせよ、楽しみなカードである。

 

そして、今大会のベストバウトは所英男VSエイブル・カラムだろう。

 

 

DJ.taikiが負傷のため敗者復活でフェザー級GPに参戦した所は現在3連敗中という事もあり、決意を新たに丸坊主で登場、エイブル・カラムからチョークスリーパーでタップを奪い、一本勝ちでチャンスをものにした。

フェザー級GPでどこまで勝ちあがれるか、次回に期待したい!

 


Carp麦茶 

2009年05月26日 | 広島のオススメ!

これからの季節、やはりこれですね~。

麦茶にまでこんなものが・・。

さすが広島!

奥さんの妹さんから頂きました。ありがと~!

 

今年は新球場元年というコトで、カープグッズも例年よりさらに充実しているようだ。

コンビニの棚にもカープグッズコーナーが設置されてたりする。

がんばれ、カープ~!!

 

ちなみにこのカープのマスコットの「カープ坊や」、12球団一古いキャラクターで俺と同い年だそう・・。

 

よく見るとグリーンの髪の毛が・・。

昔はなかったと思うけど・・。

 

まあ、UCCの缶コーヒーのおっさんの顔も、グリコのランナーも、時代と共にリファインされて、いまや何代目・・て時代だからね~。

 

歌は世につれ、世は歌につれ・・。

 

歌と言えば、広島カープの応援歌、「それ行けカープ」は燃える!!

http://www.youtube.com/watch?v=7B1gqR3AKKo&feature=related

カ~プ、カ~プ、カ~プ、ひろっしま!ひっろっし~ま~カ~プ~!!


ヤマアラシのジレンマ

2009年05月25日 | 人生覚書き

ヤマアラシは、自分の身を守るために背中に鋭いトゲが密生している。

しかし、それゆえに寒い冬を乗り越えようと身を寄せ合うと、お互いに傷つけあってしまう・・。 

「自己の自立」「相手との一体感」という2つの欲求によるジレンマ・・これが「ヤマアラシのジレンマ」だ。

 

ドイツの哲学者、ショーペンハウアーによる寓話からフロイトが考え出したのだそう。

「大人になるってコトは、互いに傷つけあいながら、ちょうどよい距離をみつけていくコト」・・というセリフがエヴァにもあったが、「自己の自立」=「外敵から身を守るためのトゲ」・・となると、確かに相手を傷つけかねない。

 

成長する過程で、傷つくコトの多かった人は、自然とそうなりがちかも・・。

”自分”を守るための鎧をまとって、相手を遠ざけてしまう。

中には、そうしないと生きていけなかった・・というコトもあるかもしれない。

しかし、自分以外の者が、決して全てが敵ではない。

 

若いうちは突っ張ったり強がったり、意外とみんな、そんなもんかもしれないし・・。

 

しかし、結局、人は1人では生きていけない。

 

傷ついた人ほど、慰められたい、共感してほしい・・と思うであろうし、そうでなくても、誰しもが理解してもらいたい、受けとめてもらいたい、認めてもらいたい・・という思いはあるはず。

 

実際のヤマアラシも、身を寄せ合う時は、自分のトゲをぴったりとたたんで、いささかも傷つけあうコトなく、何のジレンマも感じていないようだ。

 

「相手との一体感」を 感じたいなら、まず、自分が武装解除しないとね・・。

 

 

 

 

 

 


拡大の法則

2009年05月23日 | 人生覚書き

友人が自分の呼んだ本を紹介するブログを書いている。

先日、マーシー・シャイモフという全米数百万人の人生を変えたカリスマ・コーチが書いた『「脳にいいこと」だけをやりなさい!』という本のコトを記事にしていた。

その中から「拡大の法則」というトコロを抜粋していて、とても興味深い内容だったので紹介する。


「あなたも含め、宇宙にあるものすべてはエネルギーでできている」ということが科学的に証明されています。

 思考や言動、周りのすべての物事は、あなたのエネルギーを拡大させるか縮小させるかのどちらかに働いていて、エネルギーが拡大すると、あなたはより幸せになることができ、エネルギーが縮小すると、それだけ幸福感は減少します。
 そして、「チャンスをつかんで幸せになれる人」は、いつもエネルギーを拡大するような考え方や感情、行動を選んでいるのです。

 いったい人のエネルギーの「拡大」と「縮小」とは、どういうことでしょうか。

 

 ここで自分がもっているエネルギーを今すぐ感じてみる、簡単な方法を紹介しましょう。
 背筋を伸ばして座り、胸を張り、腕を広げて、大きく深呼吸してみてください。笑顔をつくって、目を閉じます。さて、どんなことを感じますか。

・自由
・解放感
・喜び
・明るさと広がり

―などではないでしょうか。これが「エネルギーの拡大」です。

 愛する人や尊敬する人、一緒にいられるとうれしい人のことを想像してみると、やはり明るさや広がりを感じると思いますが、こういった幸せを思うとき、人の身体のエネルギーはいつも「拡大」の状態にあるのです。

 ちなみに、科学的に「幸せ度」を測定するときは、この「拡大の程度」を見ます。
 幸せだと認められる人は、酸素吸収量の増加、血管の拡張、筋肉の弛緩、心拍数の安定、脳機能の統合性の高まりといったエネルギーの数値が高い人なのです。

 

 さて、今度は背中を丸めて座り、手をぎゅっと握りしめ、呼吸を荒くし、眉間にしわを寄せてみてください。何を感じるでしょうか。

・不安
・緊張
・焦り
・プレッシャー

―などでしょうか。これが「エネルギーの縮小」と呼ばれる状態です。

 すべてのネガティブな感情 ― 怒り、恐怖、悲しみ、嫉妬 ― は、エネルギーの流れを阻害します。筋肉がこわばり、呼吸は浅くなり、循環機能の活動が妨げられ、科学的に測定すれば、ストレスホルモン
も増えていることが見てとれるでしょう。エネルギーが縮小すると、免疫システムが破壊されるので、病気に感染するリスクも高くなります。

 では、この「拡大」と「縮小」を胸の中でどう感じればよいのでしょうか。

 自分の頭の中にある感覚、”エネルギーGPS”をフル活用してください。
 車のカーナビ
に搭載されているGPS(全地球測位システム)は、今どこにいようと目的地への道を教えてくれるしくみですが、実はこのGPSのようなシステムが私たちの内側にも存在して、エネルギーの「拡大」や「縮小」を教えてくれているのです。

 エネルギーの拡大を感じれば、あなたの進んでいる方向が正しいということであり、エネルギーの縮小を感じれば、目的地までの道を修正する必要があるということ。
 たとえば何かの選択を迫られたとき、立ち止まって大きく息を吸い、どちらの選択肢がより頭の中で明るさや広がりを感じさせてくれるかを考えます。レストラン
でメインの料理を選ぶときも、仕事を引き受けるかどうかを決めるときも、自分の内側の声を聞いてください。

 エネルギーの拡大を感じる選択をしたときは、なぜかいつもすべてがうまくいくのです。』(p43~p46)

引用文中の太字はこの記事の筆者)

 

この本は、最近TVでも見かけない日はないくらい有名な脳科学者、茂木健一郎が翻訳していてるミリオンセラー。

そういや、今日からキムタク主演の脳科学者のドラマ、「MR.BRAIN」がはじまるし、脳トレだの、今ちょっとした脳(?)ブームだ。

 

どこででも前向きに、建設的に、希望的に、肯定的に、ポジティブに・・という言葉を耳にする。

そーゆー時代なのだろう。

(逆にいうと、そう考えにくい時代なのかもしれないが・・

そして、それが脳にいい、健康にいい、人生にいい・・とくれば、あとは実践あるのみ。


 

ちなみにその友人のブログのタイトルは月見亭の書斎

http://tsukimitei.seesaa.net/

一見の価値ありです!


 


水の神

2009年05月22日 | 歴史・民俗

沖縄ではもう梅雨入りしたそうだ。

広島はまだのようだが、8年間の広島生活を通じて感じるのは、ここ広島では、6月よりも5月の方がよく雨が降る・・というコトだ。ここんトコよく降る。

 

田植えもすんだ農家にとっては、降らないよりも降ってもらった方がよいだろう。

恵みの雨だ。 

ずっと雨が降らない状態が続けば、稲の実りに影響する。

まさしく死活問題だ。

昔なら、神様に祈りを捧げて雨乞いをしたコトだろう。

 

雨乞いをする相手、雨を降らせる水の神さまといえば、我々日本人は雷雲をともなって現れる龍神、すなわちの姿を思い浮かべるのではないか?

 

天から降った雨は大きくうねって蛇行する川となり、山野を流れ、大地を潤す。

 

そして豊かな実りをもたらし、蒸発して天に昇り、雲となって、また雷とともに雨を降らせる。 

 

その流転・変化する水の表象するトコロは、まさしく天に昇り、雲をまとい、雷を呼び、雨を降らせる龍である。

そしてまた蛇行して大地を流れる川の水は、大地を這うの姿とも重なる。

もともと日本にあった蛇神信仰は、様々な文化とともに中国から伝来した架空の生き物である龍のイメージと融合し、水の神として各地で民間信仰の対象となっていった。 

すなわち、龍=蛇である。

 

あの縄文式土器の渦巻き模様も、蛇をかたどったものといわれている。

そして、この渦巻き模様はインドや中国、東南アジア、中南米など、世界各地で見られ、その多くが蛇神信仰と結びついているそうだ。

聖書でも、神が創った最初の女性、エバを誘惑して堕落させたのはヘビである。(創3:1~7)

 

何度も脱皮を繰り返して成長する蛇の姿は、「死と再生」のイメージを連想させ、豊穣と多産、生命力の象徴であった。

人類最初の女性を誘惑したヘビのその姿はまた、生命の源たる男性の生殖器をも連想させる。

 

水の神として、実りと豊穣、生命をもたらすヘビ=龍は、 稲の実りをもたらす歳神でもある。(カテゴリー/歴史・民俗:

「初詣」http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/e6cf29bfeaf100dae2f09a27e76aef9e

、「とんど」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/022e44630770294df2f80d1c25bc14ae

正月がくれば、門松をたて、ヘビがとぐろをまいた形を模した鏡餅を供え、「今年も実り豊かな年になりますように」・・と歳神=ヘビを招き入れる・・。

 

あまりヘビというといいイメージはないのだが、滑稽なコトに、知らず知らずのうちに、この世の豊かさをもたらしてくれるヘビを崇拝しているのが、我々なのかもしれない・・。

無知とはおそろしい・・。

 


しあわせの青い鳥

2009年05月20日 | 最近、思うコト

モラルハザ-ドという言葉がある。

日本語では「倫理欠如」「倫理崩壊」といったイミだ。

もともとは保険業界で使われていた用語で、保険によって事故の補償がされるコトから、被保険者のリスク回避行動が阻害されてしまう・・といった現象を指す。

ごくごく簡単に言えば、

「事故ったって保険おりるからかまうもんかー

・・というコトだ。

 

これとまったく同じコトが経済においても起こっていた。

ちょっと前に「不況の根っこ」(カテゴリー/最近思うコト:「不況の根っこ」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/0adf03fccf513a8bad4a4e07a9cd5bc3)

というタイトルで書いたが、金融界においても、まさしくリスクは顧みられず、

「儲かってるからかまうもんかー

・・とみんなが金の亡者となって突っ走り、モラルハザードに陥った結果が、この世界的な大不況なのだ。

 

不況になると、みんなお金を使わなくなる。

溜め込んだお金をさらに増やそうと投資する。

FX(外国為替証拠金取引)で日本の主婦層が外国為替市場に大きな影響を与える投資家として”ミセス・ワタナベ”と呼ばれ、ピーク時には円キャリートレードの額は100兆円(!)にものぼったという。(・・いやー、あるトコロにはあるもんだねえ・・

そうやって「もっと豊かな暮らしがしたい」「もっと金持ちになりたい」・・と、世界中の小さな「もっと」が集まってはじけたのがバブルだ。

 

お金は確かに魅力あるものだ。

しかし、それが元で殺人がおきたり、家族が憎しみあい、バラバラになったり・・。

お金は目的ではなく、手段である。

モラルハザードに陥ると、こーゆー本末転倒な状況が出てくるのである。

 

「もっと」「もっと」ではなく、足るコトを知る」

 

 

しあわせの青い鳥は、実はすぐそこにいたりするものだ。

・・人の欲望は際限ないからねえ・・。

 


広島市医師会原爆殉職碑

2009年05月19日 | 広島のオススメ!

 

広島市内では至るトコロに被爆者の慰霊碑があり、川沿いなどは特に多い。

大きな石に「慰霊」という文字が彫られていてるものが多く、普通なら一見すれば慰霊碑だとわかるが、中には変わったものもある。

 

特に目を引くのは、100m道路沿いにあるこの巨大なオブジェ。

高さ12m、幅4.5mあるというが、道路沿いの植え込みの木々の間に溶け込み、威圧感はない。

この広島市医師会原爆殉職碑、ちょっと見ただけではただのオブジェかと思ってしまうが、れっきとした慰霊碑だ。

 

碑文にはこうある。

「原爆殉職碑

身を挺し、市民救護活動の使命に殉した医師看護婦の霊を祀る

昭和三十五年八月

被爆十五周年にあたりて広島市医師会 これを建つ」

 

「昭和20年8月6日 午前8時15分、広島市に原子爆弾が投下されたとき、『防空業務従事令書』により疎開を禁止され、市内での医療救護活動を義務づけられていた医療従事者は、医師298名を含め2370名で、そのうち2168名が被爆したとされています」 

 

ちなみにこの殉職碑は「手」をかたどった抽象的彫像で、ちょうど祈る時に両手を合わたかたちを彷彿せるようなフォルムだ。

 

正面を原爆ドームに向けて建てられ、慈愛と救済を現し、指間の二羽の鳩は平和の使徒を、両手の指の組み合わせは犠牲者の冥福と世界平和への力強い願いがこめられているそうだ。

 

手を合わせて平和を祈るコトと同時に、身を挺して多くの命を救うために行動した人たちの遺志を、今に生きる我々が継いでいかなければ・・と思わされる。