Peace Waveの平和な日々~行く雲、流れる水のように~

気が向いたら、ボチボチ更新しようかと・・。(笑)

成功の円

2017年06月04日 | システム
今回も今ハマってる『奇跡のレッスン』ゴルフ編から。

あるイミ、最近、話題の史上最強のプロゴルファー、タイガー・ウッズの幼少時のコーチであったルディ・デュラン

一打を打つまでに45秒~数分と時間のかかるゴルフは、打つまでにいろんなコトが頭をよぎるため、他のスポーツより、よりメンタルの強さが求められる・・という。


何より、いい記憶、成功した記憶を多くもつコトが大事だというコトで、子どもたちに成功したコト、よかったコトを書き留めておくノートを最初に皆に配るコトからレッスンはスタート。

細かな技術的な指導をするのではなく、意識改革を促すコトでメンタルを強化するというやり方だ。


悪かったコト、反省点ではなく、うまくいったコトを書く。


そのノートが成功記憶のライブラリーとなる。


図にすると、このようになり、これを”成功の円”と呼ぶ。


まずは「決断」  ボールを打つ時には失敗した時のコトではなく、ライブラリーから”うまく出来た時の記憶”を思い出す。

大人はミスをした時、なぜ失敗したかに注目しがちである。

しかし、失敗に価値はない。

 

次に、「コミット」(宣言)  自分でやりたいと思ったコトを宣言し、成功への意識を高める


そして「アスリート」  体が覚えた感覚でボールを打つ


そして、打った後の気持ちの持ち方」「保存」  失敗は忘れ、いい記憶だけを保存する


いい記憶がたまればたまるほど、全てがうまくまわりだす。



選手時代のルディは、正確なスイングを追及する理論派のゴルファーだったという。

こだわっていたのは正しい技術。

しかし、それだけではプロの世界では勝てず、指導者に転向。


そして4歳のタイガー・ウッズと出会う。


タイガーをコーチする中で、次第にゴルフに対する考え方が変わって来たという。


幼いタイガーは、当然、正しいスイングなど、技術的な知識はまるでなかったが、とてもいいゴルファーだった。

ある時、ミスをしたタイガーに、無理やり正しい技術を教えたら、かえって悪くなってしまった。


その経験から、タイガーは、既に”自分の感覚で成功のイメージを持っていた”コトに気付く。


コントロールしすぎると、自由で豊かな才能を伸ばせない。

ゴルフは「自分で出来るんだ」と自信を持って学んでいくもの。

技術は押し付けるものではない。

自分なりの感覚をつかんだ時、可能性が広がる。


ルディは、タイガーから、ゴルフを楽しむコトを学んだ。


一打一打のプロセスで、自分が1つでもうまく出来たコトがあると分かっていれば、いちいちネガティブな気持ちになる必要はない。

「ボールを見続ける」という宣言をして、その通りに出来たのなら、結果が悪くてもOK!


そうした”いい記憶”を積み重ねていくコトで、”悪い記憶”を打ち消すコトが出来るのだという。


 


技術とメンタルと

2017年05月03日 | システム

最近、NHK『奇のレッスン』という番組にハマってる。

「世界の最強コーチと子どもたち」とサブタイトルにあるように、各スポーツ界トップの指導者が子どもたちを1週間教えて、その成長や変化を追う・・という番組だ。

 

9~12歳の子どもは脳が最も発達する”ゴールデンエイジ”といわれ、この時期に考えながら体を使うコトでスポンジのように吸収し、飛躍的に能力を向上させるコトが出来る世代・・と主にスポーツの世界で注目されているそう。


サッカー編で指導したのは、チームを率いて5年で史上初のアジアカップ2連覇を成し遂げた名将、フットサル日本代表監督ミゲル・ロドリゴ


その手腕の代名詞ともいえるのが、”心を鍛える”指導だという。



ロドリゴ監督に限らず、最強コーチによる指導の共通点として・・


1人1人の個性を見出だし、いい所を見つけて褒めてあげる

ミスを恐れずに経験させ、そこから学ばせる

自分の頭で考え、行動させる

チーム間のコミュニケーションで信頼関係を醸成し、チームワーク、チームプレーを重視する


・・といったトコロだろうか・・?


自分で経験し、見つけた答えは一生忘れない。


ただ一方的に与えるだけではダメだ。

ミスを指摘し、叱るばかりでは子どもの気持ちが委縮してしまう。

 

ロドリゴ監督の話で印象的だったものがある。

ある選手がチャンスでシュートをすると「パスだろ!」と怒られ、次にパスをすると「シュートしろ!」と怒られた。

その子は、自分から積極的なプレーをしなくなった・・。


「僕ら大人の責任は大きい。

 まずは子どもの判断を尊重し、失敗を見つけても後で指摘すればいいのです。」


—これ、大人にも共通するコトなんだろうなあ・・。



最強コーチに指導された子どもたちは、皆、解放されたように生き生きとプレーするようになる。


毎回、1週間で飛躍的に成長する子どもたちを見て、技術だけでなく、メンタル面の指導の大切さを痛感させられる


何より、最強コーチたちは確かな技術力と、それ以上のハートをもっているコトは間違いない。


教育改革における極めて重要な3つのスローガン

2016年02月17日 | システム

 If you are going to lead、LEAD!(リーダーならリードしろ!)

 

 So what?Now what?(だから何?さあ どうする?)

 

 If nobody told you they loved you today、

   remember I do、and I always will!

   (誰からも愛してると言われてない?私は愛してるからね、ずっと!)

                                   by リンダ・クライアット=ウェイマン

 

 

今、アメリカでは、貧富の差による教育格差が深刻な問題になっていて、貧しい地域の学校ではドラッグや暴力の問題で、まともな教育が受けられない状態にあるという。

リンダ・クライアット=ウェイマンが校長を務めるストロベリー・マンション高校も、元はそんな学校の1つで、地元の教育委員会ではPDS(Persistently Dangerous School;常に危険な学校)に指定されていたほど。

自身も貧しい地域の出身である彼女がこのスローガンを掲げ、学校改革に乗り出した。

その結果、赴任した初年度に5年間リストに載っていたPDSからはずされ、学力別の少人数制の授業を取り入れるコトで1年で数学171%、文学107%も点数がアップした。

彼女が最初に校長として赴任した学校で「ここは学校なんかじゃない!」と1人の女子生徒に言われた言葉が、彼女の原動力になっているという。

 


ヒットの4条件

2015年12月11日 | システム

 

オリジナリティーがある

明解である

極端である

癒着がある

           見城徹(幻冬舎社長)

 

・・なんだか最後はオチみたいだが・・。

本当にヒット作を生み出すなら、出来レース的な周囲のお膳立ても不可欠かもしれないが、「作家と編集者は共犯関係」と語る氏の話からすれば、1つの目的に向かってスタッフが一丸となっていくコトを言うのだろうか・・?

 

それとも、マジなやつ・・?

 


心理学における5つのタイプ

2015年10月15日 | システム

前回、集団心理学における5つのタイプについて述べた。

(カテゴリー/システム:「集団心理学における素晴らしいグループとは?」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/4fc2559a883c983198dff8c42583da2e

 

その5つのタイプを矢田部ギルフォード性格検査という心理検査で分類、図で表すとこうなる。

 

横軸の安定・不安定精神的・感情的に安定しているか。

縦軸の外交的は積極的に前に出る・自分の外に興味あり、内向的自分の中の基準や世界を大事にする。

性格は変わったりする部分もあるが、この「安定・不安定」「外交的・内向的」は遺伝子的レベルで説明されつつある分野で、生涯、あまり変わりにくいトコロだそう。

 

それぞれをさらに細かく見ると・・

 

カーム・タイプ(安定・内向的)一部に熱狂的なファンがいるカリスマ的な哲学者」

 ○自分の中に哲学がある

 ○決めつけが強い

 ○頑固なところがある

 ○なかなか動き出さない

・・哲学があり、頑固な分、納得しないと動き出さない傾向があり、周囲からの意見を好まない。組織にカームタイプがいると方向性がブレないで進める。

 

ディレクター・タイプ(安定・外交的)「太陽のように輝く気配り上手なリーダー」

 ○とても積極的

 ○自分に自信がある

 ○押しが強い

 ○恥じらいがない

・・「恥じらいがない」のが積極的に前に出る原動力になり、自分の考えを他の人に伝えたい!という気持ちが強い傾向が。

  管理職の人が多いと感じるが、適応力がある人間が分類される。積極的すぎて攻撃的な人も当てはまる場合も。

 

エキセントリック・タイプ(不安定・内交的)「自分の世界にこもる自分大好き不思議ちゃん」

 ○心配性

 ○ストレスを溜め込む

 ○好きな事だけはコツコツやる

 ○マイペース・マイワールドは崩さない

・・不安があるので予測できないコトが嫌いで用意周到。不安定なため、突然、変なコトをする場合があるが、オリジナルなものを作れる。

  潔癖症・きれい好きも不安の一種で、自分の世界にこもるというコトで、インドアの趣味をもつなども当てはまる。

  自分の感情が揺れ動く分、人の感情にも気づき、密かに気を使っていたり、優しい人が多い。

 

ブラックリスト・タイプ(不安定・外交的)「シャシャリ出てムラがあるロックな破壊屋」

 ○喜怒哀楽が激しい

 ○すぐに気が変わる

 ○行動が人目を惹く

 ○表現方法がオーバー

・・相手に分かるまで伝えるので、表現方法がオーバーになる傾向が。感情の起伏が激しい分、大胆な行動・冒険が出来る。

  不安定な時代に引っ張っていける行動力がある。

 

アベレージ・タイプ(すべて平均的)「全体的に平均的な大いなる凡人」

 ○空気を読む

 ○人に合わせてしまう

 ○社会的な常識がある

 ○なかなか本音を言わない

・・いろんな人が見え、周囲の人に目配りが出来る。空気を読めるので、混乱した場面で話を元に戻す力がある。

 

 

・・というコトになるそうですが・・。

各タイプの優劣はなく、個性として捉えるべきで、すべてのタイプの人間がいるコトで、組織としても非常に魅力があるものになる。

 

 

意外と自分のコトは見えないもの・・。

 

本当の自分を知るには、人の意見を参考にするのがいいかも・・。

 

 


集団心理学における素晴らしいグループとは?

2015年07月16日 | システム

集団心理学における素晴らしいグループとは、グループ全員の個性がかぶらず、1人1人が注目されているコトであるという。

 

グループの成員をタイプ別に分けると・・

 

アベレージ・タイプ  ・・ 平均値を指向する

カーム・タイプ  ・・ 穏やかに話をまとめる

エキセントリック・タイプ ・・ 自分の世界を見せない

ディレクター・タイプ ・・ 自分で仕切りたい

ブラックリスト・タイプ ・・  破壊的冒険者。グループに外から新しい風を入れる 

 

ジャニーズSMAPは、まさしくその典型ともいえるグループだそうだ。

 

 

グループや組織というものは、確固たるものが出来れば、出来たその瞬間から破綻や矛盾が生じ、崩壊しはじめるものなのだと思う。

 

固くなったものほど脆い。

 

臨機応変な柔軟性がなければ、通気性がなくなり、時代の変化にも対応できなくなるだろう。

組織内での従来の考えやルールに固執しているだけでは、組織は動脈硬化を起こしてしまう。 

 

そういうイミでもブラックリスト・タイプは、何%かは組織に必要と、欧米などの企業では積極的に採用を試みているそうだ。

新しい発想や創造性は、そーゆータイプがいてこそ・・とゆーワケである。

 

はたして、あなたは何タイプ・・?

(カテゴリー/システム:「心理学における5つのタイプ」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/89bb46186e54d48dd2ca25646d28608f

 

 

 

 

 


クリエイティブな学びに必要な4つのP

2015年05月08日 | システム

 

クリエイティブ・ラーニング(Creative learning)―創造的な学びの為に必要な4つのPがある。

それは、すなわち・・

 

Projects  ・・具体的にものをさわって作る

Pears  ・・仲間とやる

Passion  ・・情熱をもってやる

Play     ・・遊びながらやる  

 

 

・・ちなみに、当然ながらは、遊んでる片手間にやるというイミではない。

”学びそのもの”の中で遊ぶというコト。

 

「これを知る者は、これを楽しむものに如かず」


Resilience―”折れない心”

2014年04月29日 | システム

最近、レジリエンス(Resilience)なるものが注目されているという

挫折や失敗をした時や、困難に処した時、落ち込んだ時、そうした逆境を乗り越える精神力、こころの強さのコトで、日本語で「逆境力」「回復力」などの訳が当てられるそう。

わかりやすく言えば、”折れない心”・・とゆーコトになろうか?

 

レジリエンスという概念が注目されはじめたのは、1970年代、第二次世界大戦において、ホロコーストを経験した孤児たちの研究がきっかけの1つになったという。

孤児たちのその後を調査した結果、過去のトラウマや不安に苛まれ、生きる気力がもてない人たちがいる一方、そうしたトラウマを乗り越え、前向きに仕事に取り組み、しあわせな家庭を築く人たちもいる・・。

 

同じ経験をしながら、その後の人生が大きく違うのはなぜか?

 

―研究の結果、逆境を乗り越えた人たちには「思考の柔軟性」という、共通の傾向があるコトがわかってきた。

すなわち、きびしい状況でもネガティブな面だけでなく、ポジティブな面を見出せる人が、逆境を乗り越えるられる・・とゆーワケである。

 

―では、そうした”折れない心”をいかにして育てるのか?

 

埼玉学園大学小玉正博教授は、初心者に上級者向けの難しいけん玉の技術をやってもらうという課題を与え、心の折れにくい人、折れやすい人の違いを見分けるというユニークな実験をしている。

すぐに挑戦をあきらめてしまう、心の折れやすい人に共通の傾向として、1回の失敗・成功ごとに一喜一憂するような感情の起伏の激しさ、さらに最初から「向いていない」「ムリだ」とあきらめている自己の能力への過少評価を指摘。

逆に黙々と挑戦し続ける、心の折れにくい人は、自分がだんだん成長していると感じる自己効力感や、いつか出来るだろうという楽観性をもっているコトも実験結果から得ている。まとめると・・

 

レジリエンス(逆境力)とは、 

感情コントロール ・・(1回の失敗・成功ごとに一喜一憂しない)

自尊感情      ・・(自己の能力を過少評価しない)

自己効力感     ・・(自己の成長を感じる) 

楽観性        ・・(いつか出来る!と信じる)

 

・・きびしい状況でもポジティブな面を見出し、自分のいる状況を前向きにとらえる「思考の柔軟性」というものを詳細に分析すれば、以上の4つに集約される・・というコトになろう。

 

”ストレス社会”と言われる現代、このレジリエンスを知識として、スキルとして知っておくコトで、きびしい状況を乗り越える上での助けになるのなら・・と、教育の現場や企業でも研修などで取り入れられているそうだ。

 

また、食生活や運動を変えるコトで、レジリエンスを養えるという。

脳のエネルギー源となるブドウ糖が少なくなると、集中力も落ち、感情の起伏が激しくなるといわれており、少量の食事を3時間おきにとるコトで、血中のブドウ糖を一定のレベルに保ち、感情をコントロールする力を高め、レジリエンスを高めるられるのである。

全力でのランニングを繰り返すインターバル・トレーニングでも、体力の限界を越えるコトで、自己効力感を養えるコトから、レジリエンス向上に役立つ。

世界100カ国以上に展開する米・大手製薬会社のグラクソ・スミスクライン社では、トレーニングに参加した1万人の社員のうち、約8割が職場におけるメンタルヘルスが改善され、仕事のパフォーマンスが上がった(!)という。

 

真に生きる力とは、成功を続ける力ではなく、失敗を乗り越える力である。

よりしなやかに、「剛」より「柔」・・。

 

 

変化する状況に前向きに、しなやかに、柔軟に対応する”折れない心”―レジリエンスこそ、今、すべての人に求められているものなのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 


将に求められる5つの資質

2014年03月19日 | システム

 

 将とは智、信、仁、勇、厳なり

               

                    ~『孫子』 形篇~

 

『孫子』は今から約2500年前に中国、春秋時代の思想家・孫武によって著されたとされる兵法書。

戦争に勝つための知恵が書かれ、当然、「将」とは軍を率いる指導者、将軍のコトであるが、現代でも不朽の古典として、ビジネスマンなどに読み続けられているワケで、今風に「リーダー」と置き換えても差し支えなかろう。

 

そのリーダーに必要な5つの資質の筆頭が「智」、すなわち、クールな知性、冷静な判断力・・とゆーワケである。

「将は慍(いきどお)り以て戦いを致すべからず」とあるように、リーダーが個人的な感情で戦うのは以ての外。

そんな者には当然、誰もついて来ないであろう・・。

 

続いて、「信」=信頼「仁」=思いやり「勇」=勇敢さ「厳」=厳しさ・・となっている。

 

リーダーは、自分が熱くなってはならない。

常にクールに、なおかつ、自らが率いる組織、チームに火を点ける存在でなければいけないのである。

 

 

 

同じく『孫子』の一節であるが、「将に五危有り」—すなわち、こちらはリーダーの5つのタブー。

 

「必死は殺され、必生は虜にせられ、忿速(ふんそく)は侮られ、廉潔は辱められ、愛民は煩わされる。」

 

必死の覚悟で戦いに臨む者は殺され、生に執着する者は囚われ、怒りにまかせた拙速な行動は侮られ、度が過ぎる清廉潔白は辱められ、情に厚すぎれば、心労が絶えない・・。

 

なるほどー・・である。

 

実にシンプルで、簡潔に言い切っているのが潔い。

 

そこがまた、今なお読み続けられている所以であろう。

 

勉強になります・・。