Peace Waveの平和な日々~行く雲、流れる水のように~

気が向いたら、ボチボチ更新しようかと・・。(笑)

宮島水族館 みやじマリン

2011年07月31日 | 広島のオススメ!

明日、8月1日にリニューアル・オープンする宮島水族館、通称、”みやじマリン”・・。

1959年、県立水産資源研究所として誕生、総面積8363㎡に350種、1万3000点の魚類や動物を展示、1985年にはラッコ館がオープンし、年間70万人が訪れる観光スポットとなるも、2008年12月に閉館。

  

なので、今回のオープンは、実に2年7ヶ月ぶりになる。

コンセプトは「癒し」「ふれあい」で、エントランスは宮島厳島神社をイメージしており、”和”の雰囲気を意識した2階建て建築になっている。

(カテゴリー/広島のオススメ!:「宮島・厳島神社」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/f648e59a39192d8f968400443b89f5b6

  

館内には11の水槽とプールがあり、瀬戸内海の魚を中心に展示。

   

館内最大のゆったり水槽は、水量350t、約50種、1000点の魚を展示、瀬戸内海から外海にかかる、豊後水道あたりの海を再現しており、棲み分けの様子など、魚の生態が観察できる。

  

 

広島の海では、よく見かける”カキいかだ”の、下の海中の様子が見れるカキ水槽。

 

ジンベイザメが泳ぐ7000t(!)の巨大水槽を誇る、沖縄の美ら海水族館など、各地の水族館ブームの中、規模としては、そう大きくないが、魚を身近に見れる工夫が随所になされている。

 

ペンギンのプールは下からペンギンが泳ぐ様が見れ、直接、ふれあうコトも出来る。

 

アシカのショーも。

 

宮島水族館のシンボル、スナメリクジラは3頭が飼育されており、そのうち、最年長のスナメリは29歳と、日本で最も長寿だとか。

 

この夏、広島を訪れる方は、ぜひ1度、宮島水族館で、瀬戸内海の魚たちを間近で見てみては・・?

 

 


なせばなる!

2011年07月30日 | 人生覚書き

なせばなる

 なさねばならぬ 何事も

  ならぬは人の なさぬなりけり

                       上杉鷹山

 

中国最古の歴史書、『書経』太甲下篇にある弗爲胡成」(為さずんばなんぞ成らん)をもとに、この句を詠んだといわれる。

ケネディ大統領が、日本人記者から「最も尊敬する日本人は?」と聞かれ、答えたのが、この上杉鷹山だというエピソードがある。

もっとも、聞いた方が鷹山を知らなかったそうだが、上杉謙信以来の雄藩としてのプライドだけで、非常な財政難にあった米沢藩を再建した人物として、20年ほど前、不況の時期にとりあげられ、一時期、ブームにもなった。http://yamagata6.blog118.fc2.com/blog-entry-285.html

・・しかし、正直、今はその時より、さらに景気は悪化しているように思うが・・。

 

子どもの頃、自分の母親が言ってた言葉で、よく覚えているのが「五体満足で生まれたコトに感謝しなさい」・・とゆーのと、この言葉。

 

別に説教ぶって言ってたワケではなく、むしろ、冗談めかして、妙な節をつけて歌ってたような感じだったが、シンプルな中にも説得力のある”真理”であったからこそ、子ども心にも残ったのであろう。

 

なせばなる!

 

―しかし、本当に大事なのは、その後の部分だよなぁ・・と、この年になって、あらためて、この句”全体”のイミの重みを、しみじみと噛みしめる次第である・・。

 


確率0%?で誕生した生命

2011年07月29日 | サイエンス

生命はいかにして誕生したのであろうか?

我々が生命の起源について考える時、無視できないのが「生命の設計図」といわれるDNAである。

現在、地球上で生息する生物は、発見されているものだけでも約150万種(!)といわれているが、動物から植物、最も小さな細菌から最も大きなクジラに至るまで、二重らせん構造の核酸(ヌクレオチド)―DNAは、すべての生物に共通している。

ちなみにヒトのDNAの数は約2万2000個。

これは数だけでいったら、ウニと同じくらい・・。

ちなみに植物のイネのDNAの数は、約3万2000個と、ヒトより1万個も多い・・。

 

このDNAは、アデニン(A)シトシン(C)グアニン(G)チミン(T)という4つの塩基によって情報が書かれており、コドンと呼ばれる連続する3つの塩基配列が1種類のアミノ酸に対応している。

(カテゴリー/サイエンス:「遺伝子の秘めた可能性」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/95a17087d6aad7a740be78f00cdfeb94

たとえば、AATはアスパラギンCAAはグルタミン・・とゆー具合である。

 

この情報をもとに20種類のアミノ酸を結合、生物の体を構成するタンパク質を作る。

すなわち、DNAタンパク質形質・・という具合である。

 

すべての生物を形づくるタンパク質は、割合は異なるが、20種類のアミノ酸から成り、全生物の体を構成している基本単位である細胞も、ほぼ同じ大きさで、同じ方法で分裂し、再生する。

 

上記の通り、この複雑な分子構造をもつタンパク質の合成はDNAに依存しているが、事前にタンパク質がなければ、DNAも形成しえないのである・・。 

 

ちなみに最も単純な生物とされるウイルスのDNAで、500個の塩基をもっているというが、A、C、G、T、4つの塩基の500個の並びが、そのウイルスを形づくるものになる確率は・・

(1/4)500乗=4の500乗分の1

 

統計学上、「10の30乗分の1」ないし「10の50乗分の1」の場合、確率的には0%(!)と見なされるそうだが、この確率は、それより、はるかに少ない。

500個の塩基を1回、並び替えるのに1秒要すると考えると、最も単純な生物を形づくる塩基配列を得るのに、200億年とした宇宙開闢からの歴史を、1億を22回掛けあわせた回数ほど繰り返さなくてはならない(!)ほど時間がかかる・・とゆー試算もあるとか・・。http://park8.wakwak.com/~dendo/sinka/index.htm

 

計り知れなさ過ぎる数である・・。 

 

ちなみにアミノ酸は20種類あるが、100個のアミノ酸から成るタンパク質を得られる確率は・・

20の100乗分の1=10の130乗分の1!

 

宇宙に存在する陽子の総数が10の80乗個(!)と言われているそうだから、どれだけ奇跡的な、とんでもない確率かがわかるであろう。 

 

はたして、進化論者が言うように、それでも、”偶然”、生命は誕生し、細菌やウイルスのような単純な生物から、徐々にヒトへと進化した?・・と言えるのだろうか・・?

 

いやー・・だね・・。

 

 

 

 

 

  


行く雲、流れる水のように

2011年07月27日 | 人生覚書き

 

       行雲流水

 

「今、1番最初にあたまに浮かんだ四字熟語は?」

・・と咄嗟に聞かれたら、皆さんは何と答えるだろうか・・?

 

―その四字熟語が、その人の人生観やモットーを表している・・という簡単な心理?テストであるが、自分が最初に浮かんだのが、これ。

 

空を行く雲も、流れる水も、悠々と自在に場所を変え、とどまるコトがない。

一定の形をもたず、常に移り変わってよどみがない・・。

そうした、一切のものに執着せず、自然の成り行きにまかせた生き方や境地、または世の無常を表した言葉でもある。

 

修行僧を表す「雲水」という言葉も、この言葉が由来。

 

一つ処にとどまらず、各地を行脚しながら修行する雲水は、そのまま人の人生のようでもある。

 

すべては自分を成長させてくれる糧―そのくらいの大らかさをもって、常に自らの人生に起こるさまざまな出来事を受け入れられるなら、どれだけ楽だろーか・・?

 

とらわれるからこそ、とらわれたくない・・という思いが強くなる。

 

つまらないコトにとらわれ、悶々とするコトの多い、ちっぽけな自分であるからこそ、行雲流水の境地で生きたい・・という理想像を追い求めているのだろう。

 

悠々と空を行く、自由気ままな雲。

 

時に激しく、時に穏やかに、とどまるコトなく流れゆく水。

 

―その姿を見ていると、ちっぽけなコトで悩んでいる自分を、ちっぽけだと自覚できるトコロがまたいい。

 

まあ、あるがままのちっぽけな自分を、そのまま受け止めるのもまた、行雲流水の境地なのかな・・?

 

「気楽に行こうや・・

 

行く雲、流れる水のように・・。

 

 

 


広島市立まんが図書館

2011年07月26日 | 広島のオススメ!

広島市南区比治山公園内にある広島市立まんが図書館

公立では日本唯一のマンガ専門の図書館である。

 

もともとは、広島市立比治山公園青空図書館(広島市立中央図書館の閲覧室)として1983年に開館、自然の中で、特に子どもに読書の環境を提供するというコンセプトのもと、児童書を中心とした選書がなされていた。

しかし、近くに広島市立南区図書館が開館したコトなどにより、1996年に閉館。

今のまんが図書館としては、その5ヵ月後の1997年5月1日に、中央図書館の分館として開館している。

 

マンガ好きなので、当然、名前と存在は知っていたが、先日、広島生活10年目にして、はじめて中に入った。

何しろ、比治山という山の中にあり、気軽に行ける場所とは言いがたい・・。

 

 

正面入り口から入ると、2階閲覧室への案内板が。

案内板に描かれている四角い顔のキャラクターは、まんが図書館のイメージキャラクターなのか、あちこちで見られた。

 

2階に上がると、本棚すべてがマンガ本で埋め尽くされている。

新しいものから古いものまで、自分が今までに読んだマンガは、たいあがいあったように思う。

 

 

なにしろ、蔵書は約10万冊

ヒマな時にいけば、かなり、いい時間つぶしになるだろう。

閲覧室もあり、イスも所々に置かれているが、結構、利用者で埋まっていた。

 

マンガや雑誌だけでなく、漫画文化論・漫画史論・漫画家論や伝記・随筆などの図書資料、絵巻物・戯画・風刺画などの歴史的な資料も収蔵しているそう。

かなり古そうなマンガも結構あった。

 

「ひろしまコーナー」という棚もあり、ひろしまゆかりの作家や作品も並んでいた。

 

もちろん、中沢啓治「はだしのゲン」も。

 

子どもの頃に読んだインパクトは、今も忘れられない・・。

 

ちなみに図書館の正面入り口から続く通路の先には階段があり、これを上ると広島市現代美術館がある。

(カテゴリー/広島のオススメ!:「広島市現代美術館/比治山スカイウォーク」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/4128888d8d250b5466027f3ce880b18e

 

比治山の自然の中で、マンガと芸術に親しむ・・なんてコースも、ゆっくり時間がとれる休日には、いーかもね。


アナログ放送終了

2011年07月24日 | 最近、思うコト

7月24日、カウントダウンはついに、「きょう正午 アナログ放送終了」の文字が!

 

正午になると、全ての局が、

「ご覧のアナログ放送の番組は本日正午に終了しました。今後はデジタル放送をお楽しみください。」

・・という告知画面に切り替わった。

こちらはTSS(テレビ新広島)

 

RCC(中国放送)・・

 

HOME(広島ホームテレビ)・・

 

HTV(広島テレビ)・・

 

そしてNHK・・全部同じだ・・。

 

日付が変わった7月25日、午前0時には、とうとう何も映らない”砂の嵐”状態に。

 

1963年からはじまり、60年近く続いたアナログ放送が、その使命を終えた瞬間である・・。

 

実際には、震災被害の大きかった東北3県で地デジへの移行が延期されたり、まだ地デジ未対応世帯も10万件以上に上ると予想され、完全移行が成されたとは言いがたい。

”地デジ難民”なる言葉も登場した。

 

ウチもギりギリで何とか対応したが、こうして知らないうちに、それまでの歴史に幕が降ろされ、新しい歴史がはじまる瞬間も、じきにやってくるのかも・・ね。

 


明日の神話

2011年07月23日 | アート

 

JR渋谷駅と、京王井の頭線渋谷駅を結ぶ連絡通路にある、岡本太郎による『明日の神話』

米国の水爆実験で、第五福竜丸が被爆した際の水爆の炸裂の瞬間をモチーフに、核と人類をテーマに描かれた、縦5.5メートル、横30メートルという巨大壁画である。

 

力強い構図、インパクトのある色づかいが、いかにも岡本太郎らしい・・。

 

1967年にメキシコの企業家から依頼されたもので、翌年にメキシコ・シティーで開催されるオリンピックにむけて、建設が進められていた超高層ホテルのロビーに設置されるはずだったが、依頼者が倒産し、作品自体も行方不明に・・。

 

しかし、30年以上の歳月を経て、奇跡的に再発見され、2006年に再び公開された。

 

壁画のために制作した原画は5点まで確認されているそうだが、その中でも最初期に手がけられた1号原画と呼ばれる原画が、現在、広島市現代美術館で展示されている。

(カテゴリー/広島のオススメ!:「広島市現代美術館/比治山スカイウォーク」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/4128888d8d250b5466027f3ce880b18e

そのパンフレットによると・・

 

「画面中央には、原爆の白い閃光と炎に包まれ燃えさかる骸骨、空高く幾重にもたちのぼるキノコ雲」

  

「画面右下には、ビキニ環礁での水爆実験によって被爆した第五福竜丸とマグロが描かれています。」

 

「人類が経験した最大の惨劇ともいえる原水爆をテーマとしながら、惨状や苦しみを独自の表現で描くことによって、過去の惨劇に屈せず立ち上がり、明日へと神話を紡ぎだす人類の希望を表しているといえるでしょう。」 

 

―とあるように、悲惨な体験を乗り越え、再生する人々のたくましさを描いたとされる。

 

2008年、複数の自治体での誘致運動の結果、「より多くの人の目に触れる場所に・・」というコトで、東京に設置されるコトになったが、作品テーマからすれば、名乗りを上げていた広島だろう・・と、個人的には、非常に楽しみにしていたのだが・・。

 

その今日的なイミ・・とゆーコトでは、震災や原発事故を経験した東日本にあるコトは、あるイミ、最もふさわしいのかもしれない。

 

行方不明だったこの作品が、このタイミングで再び日の目をの見るようになったコトも、今の日本のために用意されていたかのようでもある。

  

そういえば、この作品、ある芸術家集団が、福島原発を思わせる落書きのベニヤ板を付け加えたコトでも話題になった。

この芸術家集団、広島でも「ピカッ」という空中文字を描いて物議をかもした。

 

芸術家として、表現手段に工夫を凝らすのは当然だろう。

そこには余人の計り知れない深遠なテーマがあるのかもしれない。 

・・が、なぜか、単に名を売って、目立ちたいだけのプロモーション的な活動に思えてしまう・・。

 

ちょうど、同じ時期に発売された「STEEL BALL RUN」単行本23巻の巻頭のコメントで、荒木飛呂彦がこんなコトを言っている。

(カテゴリー/マンガ・アニメ:「スティール・ボール・ラン」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/235b80020b267745ae0828ba4eba23a8

 

「最近、気になる事は「パフォーマンス」をする人たちの存在。その人たちの目的は『話題の中心になる事』が最大なので、本当にやりたい事の真実がいったい何なのか、わからない。その人たちは才能豊かなので色々な分野にまたがろうとして、ひとつの事を黙って極めようとしない。

芸能なのか政治なのか?救援活動なのかビジネスなのか?社会にとって非常に不気味な存在だと感じるし、相反する目的がひとつになるとは考えられない。」

 

―もちろん、この文章が、その芸術家集団を指したものであるかどうかは不明であるが、震災のあった仙台出身の荒木にとって、こうした「パフォーマンス」が『話題の中心になる事』が最大の目的に見えたとしても、ムリからぬコトではなかろうか・・?

 

”表現したいもの”を表現するのが、芸術のはずである。

だからといって、何をやってもいい・・とゆーワケではない・・。

 

ただ目立つため、人の目を引くため・・というだけに走ってしまったなら、もはや芸術とはいえないのではないか・・?

 

『明日の神話』には、そんなコトは全く意に介さないような、猛々しいまでのエネルギーに満ちているのではあるが・・。

 

 


広島市現代美術館/比治山スカイウォーク

2011年07月22日 | 広島のオススメ!

先日、ちょこっと紹介した比治山スカイウォーク

(カテゴリー/広島のオススメ!:「広島サティ/ワーナーマイカルシネマ」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/60165ff49b6659986c5a70eee5bb9dc2

  

これが比治山トンネルの上を山頂にむけて登っていくので、結構長い!

 

中はこんな感じ。

 

結構長い、ゆるやかなスロープの動く歩道が2つ繋がっている。

 

それだけではなく、さらに、これまた結構長いエスカレーターが・・。

センサーで人が来た時だけ稼動する仕組みで、近未来的な筒状のガラス張りの天井の中を進んでいく。

あまり利用者がいないので、ほぼ貸切状態で気分がいい。

 

 

比治山公園の緑の中、橋を渡り・・

 

さまざまなオブジェを見ながら山頂へ。 

 

すると巨大な建物が!

 

広島市現代美術館である。

広島市内にはこの広島市現代美術館と、以前、紹介したコトのある広島県立美術館、そして広島城のすぐそば、リーガロイヤルホテル前にあるひろしま美術館という、3つの美術館がある。

(カテゴリー/広島のオススメ!:「広島県立美術館」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/076ac4e0a39fc6eb94ef3690db287450

(カテゴリー/広島のオススメ!:「基町クレド」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/d8f7ffdb1d291548de51f1b42e02a1c0

 

正面の階段を登ると、ここにもいろんなオブジェが見える。

 

正面から見えた建物は、上から見るとアルファベットの「C」のような形をしており、ガラス張りの廊下から中央のテラスが見える。

この廊下の先には喫茶店もある。

 

比治山の緑と調和した、現代的な建物とオブジェの数々は、それだけでもなかなかいい雰囲気・・。

中の展示は、当然、写真撮影不可なのだが、現在、岡本太郎「明日の神話」の原画が地下に常設展示されており、今年の11月6日まで無料で見れる。

 

無料で見れる常設展示も、写真撮影はOKでも、ネット上には載せないで下さい・・と”やんわり”断られた。

 

お金を払って見る展示を、写真に撮ってネット上にUPするのは問題あり・・てのは、分かるけどね・・。

 

なかなか難しい問題があるのね・・。

 

 


光と影が織り成すアート

2011年07月20日 | アート

ただのガラクタにしか見えないゴミの山に光を当てると、2人の男が背中合わせに座ってる影が映し出される。

 

ランダムに並んだアルファベットのブロックに光を当てると、人の横顔が浮かび上がる・・。

 

こうした光と影が織り成すアート、代表的なものは影絵だろうが、街を行くと、思わぬトコロで見かけたりするコトも・・。

 

最近、夜に川沿いのウォーキングコースを歩いている。

まあ、40になって、なかなか体重が落ちにくくなったり、運動不足気味なのを自覚してのコト・・。

 

そのウォーキングコースに行くまでに、でかい交差点のでかい歩道橋をいつも渡るのだが・・

 

その歩道橋の欄干の、街灯に照らし出された影が、ピアノの鍵盤に見えるのだ!

 

おそらく、意図して作られたワケではない・・とゆーのが、また

「お!

・・と思うトコロ・・。

 

・・まあ、それだけなんだけどね・・。


古屋の妖怪 ~広島の妖怪⑩~

2011年07月19日 | 広島のオススメ!

昔、備後(広島県)鞆の津(とものつ・鞆の浦)に、金屋嘉平治という酒屋があり、大変、商売繁盛していたが、この家の一室に、広さ三間(約5.5m)四方のぜいたくな造作の部屋があり、そこで怪現象が続いたため、城下の評判になった。

主人の嘉平治は、連日の怪事を面白く思うようになったが、ついに噂は領主の耳にものぼり、侍が実地の検分を行うコトに・・。

 

座敷で侍たちが待っていると、見知らぬ老法師が現れ、見事に茶をたて、ともに現れた立派な武士にすすめるので、その武士は誰かと見てみると、領主に近侍し、その側を離れたコトのない橋本右膳であった!

侍たちは、その姿に驚き、平伏してかしこまったが、ふたたび頭をあげた時、老法師も橋本も煙のごとく消え失せていた・・。

 

いっぱい食わされた・・と帰って、そのコトを領主に報告すると、領主は同時刻、検分の侍たちが見たままの格好で、島倉了閑という法師を招き、茶の湯を行っていたという。

 

ついに領主は、金屋には替地を与えて移転させ、その家を”金屋古屋”と名づけ、人の住まわれない廃家にしたそうだ。

 

―この話に出てくる妖怪が、古屋の妖怪・・とゆーワケだが、狐や狸のように、正体は何だかハッキリしないが、人を化かしたりするだけで、頻発したという怪事も、主人が面白がった・・とゆーくらいで、実に人畜無害で、ほのぼのとしている。

 

まだ死んでいない人が、生き霊とゆーか、分身のように現れる現象、”ドッペルゲンガー”も、これに似たようなものであろうか?

 

正体は見えないが、物音を立てたり、モノを動かしたりする騒霊―いわゆる”ポルターガイスト”みたいな現象も、金屋で起こった怪事にはあったのかもしれない。

 

広島は宮島弥山にも”弥山の拍子木”という、拍子木を打ったような大きな音が聞こえてくる現象が”弥山の七不思議”にあるそうだが、こうした怪音現象はラップ現象と呼ばれる。

(カテゴリー/広島のオススメ!:「弥山山頂」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/b03105a36854fa02d84aeaed1a2a1f7c

 

こうした、似たような現象が、違う名称で呼ばれているという事実も、水木しげる「妖怪千体説」を裏付けるコトになろうか・・?

(カテゴリー/広島のオススメ!:「おいがかり ~広島の妖怪⑧~」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/dfda9b500e27222e2d9aeabaf9a6a831

 

お盆も近づき、”この世”と”あの世”の境界も、そろそろ曖昧になる季節・・。

 

まあ、ちょっとくらい、涼しくなってもらわにゃあね・・。