JR広島駅南口を走る駅前大通り。
原爆ドームへと続く相生通りへ道なりに曲がったトコロに、赤い鳥居が連なって見えるのが、この稲生神社。
普通、「いなり」神社といえば、「稲荷」と書くが、ここは「稲生」だ。
それもそのはず、以前に紹介した『稲生物怪録』(いのうもののけろく)に出てくる妖怪の頭領にして魔王、山本五郎左衛門(さんもとごろうざえもん)を退散させたという実在の備後三次藩藩士・稲生武太夫(いのうぶだゆう)が祀られているのが、この神社。
(カテゴリー/広島のオススメ!:「山本五郎左衛門 ~広島の妖怪⑪~」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/6b7002ea0c938d9904ff9df8778db653)
稲生武太夫は浅野公に仕官し、芸州指南役も務めた。
その剣の道の奥義は、「何事も臆病にては相叶わず。武は修むべし、剣は抜くべからず」だとか・・。
妖怪を退散させたコトから、魔除け・強運を招く・・と言われているそう。
しかし、稲生武太夫が祀られている・・とか言いながら、きっちり”おいなりさん”らしく、キツネが祀られている。
その台座には、「稲生神社とお守りぎつね」という以下の文が刻まれている。 「一七三三(享保十八)年 神社周辺四町にて大火災発生するが 神社は火災免れる この時 白狐より 町の平穏と五穀豊穣 商売繁昌を願い安住したい というお告げがあり 鎮守されたと云い伝えられています」
―してみると、やはり、稲生武太夫とともにキツネも祀られてるワケだ・・。
まあ、左右にあるから、狛犬代わりかな・・?
ちなみにこのお守りぎつね、被爆により、神社が壊滅的被害を被るも、耐え抜いて、今に至っているという。
ちなみに妖怪で有名なこの神社、やはり、世界妖怪協会のこの方たちの名が・・。
反対側には国民栄誉賞、衣笠祥雄の名が刻まれたこの提灯が献灯されていた。
カープも護国神社なんぞより、ここへお参りに来るべきじゃないかい・・?