Peace Waveの平和な日々~行く雲、流れる水のように~

気が向いたら、ボチボチ更新しようかと・・。(笑)

合掌。

2016年04月13日 | 最近、思うコト

去年の暮れに、高校時代の同期の友人が亡くなっていたそうだ。


先日、その友人宅を訪ねた、同じく同期の友人からのメールで知った。


 

筋委縮性側索硬化症(ALS)という難病指定の病気。

2014年に各界の著名人が水をかぶるアイスバケツ・チャレンジというキャンペーンで騒がれたが、有名になったのはキャンペーン自体の方で、病名の方はさっぱり自分の記憶には残っていなかった・・。

発症率は年間、約10万人に1~2人という割合だという・・。

 


3年ほど闘病生活を続け、最後は人工呼吸器も断ったという。


我々、同期への連絡も迷惑がかかるから・・と、拒み続けたそうだ。

 


元々、人嫌いというか、あまり腹を割って話すようなタイプではなかったけど、その話を聞いて、皆が声をかけてもなかなか顔を出さないウラには、そんな事情もあったのかな?・・と、ちょっとそいつの”男気”みたいなものを感じた。



出来るコトなら、最後に少しでも話がしたかったな・・。


ご冥福を祈ります。



—しかし、最近、やけに同期の奴の訃報を耳にする。


もう自分もそんな年になったんだな、と・・他人事ではなく思う・・。


いつ死んでもおかしくない。


明日、死ぬかもしれないのだ。


日々、生きてあるコトを感謝して行こう・・。



 


世界で最も貧しい大統領がいう人生の目的

2016年04月12日 | 人生覚書き


私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。

幸せになるためにこの地球にやってきたのです。

                             ホセ・ムヒカ大統領


最近、話題のウルグアイホセ・ムヒカ大統領は、世界一”清貧”なリーダーとして知られている。

大統領に与えられる豪華な邸宅は拒否し、郊外の妻所有の農場で、公務の合間に畑仕事と養鶏をして暮らしている。

クレジットカードや銀行口座も持たず、給料の約9割(!)を社会福祉基金に寄付。

個人資産は、友人から贈られた1987年式フォルクスワーゲン・ビートルのみ。


「貧乏な人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」

・・という言葉も、こーゆー人が言うと、説得力があるコトこの上ない・・。


ギリシャと日本を結んだ遊牧騎馬民族・スキタイ人

2016年04月01日 | 歴史・民俗

比較神話学によると、『記紀』神話と南方系の神話、さらにはギリシャ神話との共通点があるコトは既に見た。

カテゴリー/歴史・民族:「比較神話学から見た記紀神話」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/f99d8ab8e376d047373bcd73a7226be2


ギリシャと日本という東西の文化をつなげたのは、アジア内陸に幅広く存在した遊牧騎馬民族だという。


ギリシャ文化の全盛期は紀元前1000~400年頃であるが、その当時、ギリシャ人は黒海に進出し、植民市を数多く築いていた。



 

この黒海周辺の内陸に住んでいたのが、スキタイ人と呼ばれる、世界最初の遊牧騎馬民族国家を築いた人々だった。

スキタイ人はギリシャ植民市と密接なつながりを持ち、とりわけギリシャ神話への造詣が深く、その一部を自分たちの先祖と結び付け、ギリシャ神話を自らの神話としたという。

スキタイ人は文字を持たなかったが、土器や金属器に、あきらかにギリシャ神話をモチーフとしたものを描いたものがあるコトからも、その影響の強さがうかがえる。


そもそも、ギリシャ神話というのは実に面白く、完成された神話体系をもっていたので、国家としてはギリシャをはるかに凌ぐローマ帝国も、神話のほとんどはギリシャ神話を引き継いでおり、ギリシャ・ローマ神話と呼ばれるほど。


スキタイ人は小アジアと呼ばれる黒海カスピ海沿岸にいたが、彼らのすぐれた文明は交易などを通じて、より東にいたアルタイ系の遊牧民族に伝わった。


またスキタイ人は農業も同時に行っていたので、それらも彼らとともに東へと伝わり、ついには朝鮮半島に達し、高句麗百済という遊牧民族系国家を生み出すコトになる。


そして、その文化はもちろん、日本へ伝わった。

日本への伝達ルートとしては、最も北寄りのルートになる。



文献上にはない、日本の邪馬台国から大和朝廷へと至る”謎の4世紀”を埋める仮説の1つに、有名な「騎馬民族征服王朝説」があり、このスキタイ人の話は興味がつきない。


もちろん、だからといって、遊牧騎馬民族が日本を征服した・・というコトではないが、そうした遊牧民族を祖とする氏族が日本に渡来し、自分たちの先祖の神話を、うまく日本神話へと取り込んで接ぎ木した・・という可能性は、十分考えられるのではなかろうか?



歴史紀行作家の中山良昭は、それが百済系渡来人といわれる蘇我氏だというコトも考えられる・・と述べている。

(cf.P100 中山良昭著『「古代神話」に隠された日本人起源の謎』河出書房新社:2010



おもしろいのは、ギリシャ神話の中では、比較的傍系のエピソードであるオルフェウス・エウリディケデメテルの話は、それぞれイザナギ・イザナミがその後、穢れを祓う禊を行った後にアマテラスツクヨミスサノオ三貴子を産む前の重要な話、あるいは天の岩戸開きの神話であり、『記紀』神話における最も根幹を成すエピソードとなっており、この話を伝えた氏族は大きな力を持ったと推測できるとも、前掲書で中山は言っている。


いずれにせよ、日本の中だけのちまちまとした話ではなく、世界的な視野でとらえた時、日本の本来の姿というものも、また見えてくるのではないだろうか?