先週、好評のうちにおわったNHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」に続く、昨日からはじまった朝の連ドラ。
ドラマの時間帯が、8時に繰り上がってから2作目、通算83作目(!)のシリーズになるという。
実は「ゲゲゲの女房」の初回の視聴率は、朝ドラ歴代最低の14.8%だったそうだが、それを大きく上回り、初回は18.2%と、好スタートを切ったようだ。
広島県尾道市で生まれたヒロイン・村上あかり(瀧本美織)の実の祖母との出会いから物語ははじまる。
進路に悩むあかりは、吹奏楽部に所属しており、トランペット奏者になりたいという夢をもつが、トランペットを海に捨てようとするおばあさんを見かけ、海に飛び込んで、トランペットを拾う。
そのおばあさんが、実は、今までまったく知らずにいた、あかりの実の祖母!
大阪から娘―すなわち、あかりの母を探しに来た田中初音(宮司純子)で、あかりが村上家の養子であるという出生の秘密も、その時にはじめて知る・・というのが、今日の第2話までのストーリー。
まあ、大阪出身で広島在住の自分が、なんのコトはない、ただ広島、大阪、てっぱん、お好み焼き・・とゆーキーワードに惹かれたとゆーだけなのだが、これから祖母のいる大阪へ行くようで、ちょっと今後の展開が気になるトコロ・・。
キャッチコピーは「かならず腹はへる。かならず朝は来る。」
確かに・・。
これだけメディアも多様化した時代、かつて、誰もが見て、国民的なブームを巻き起こし、新人女優の登竜門・・といわれた頃の勢いは、既にないかもしれないが、この時間帯の連ドラの(特に主婦層への)人気と、明るく、前向きで元気なヒロインをとりまくストーリー・・という基本路線は変わらない。
日曜日には「サザエさん」、大晦日には紅白・・とゆー慣習化された”定番”の安心感があるのだろう。
・・とはいえ、自分も「ゲゲゲの女房」から見出したクチだが・・。
あんまり、お客さんの間でも評判なんで、話のネタに・・。
―で、ハマってしまった・・。
まあ、もともと、水木しげるや妖怪は大好きなので、ムリもないか・・。
さて、今回は、どーかなぁ・・?
先日、DREAM16がやっていた。
対戦カードは、結構、充実していたはずだが、なんともスッキリしない試合が多く、この辺がPRIDEと比べて地味に感じる部分なのだろう。
視聴率もとれないからか、TV放送も少ない・・。
ライト級で”クラッシャー”の異名をもつ川尻達也を破った自他ともに認めるDREAMのエース、青木真也はマーカス・アウレリオを終始圧倒するも、決めきれず、判定勝ち。
41歳で現役続行中の桜庭和志は、いいトコロなくジェイソン”メイヘム”ミラーの肩固めで秒殺・・。
ワンパンチでチェイス・ビービをKOし、フェザー級タイトルマッチ進出を決めた”伝説の喧嘩師”、高谷裕之の試合はよかった。
ケンカに明け暮れ、父親から「おまえはゴミみたいな奴だ」と言われたコトもある元ヤンキーが、タイトルマッチには会場に来る・・という父の約束と、新しく生まれた命をモチベーションにして、もぎとった価値ある1勝だった。
去年の大晦日以来、9ヶ月ぶりに日本のリングで戦った石井慧は、ミノワマンを判定で下すも、打撃に課題が残るとK-1出場を希望、ピーター・アーツとの対戦を要求した。
実現すれば、これも面白いカードだ。
さて、メインのライトヘビー級タイトルマッチを制し、見事2階級制覇を成し遂げたゲガール・ムサシは、かつてK-1で戦ったコトもある、立ってよし、寝てよしのトップ・ファイターで、最も”世界最強”に近いといわれる男の1人。
惜しくも(?)負けてしまった対戦相手の水野竜也は、脱サラしてプロ格闘家に転向したという変り種の脱サラ・ファイターだ。
しかし、7月のDREAM15では、今回のタイトルマッチの挑戦権をかけ、メルヴィン・マヌーフと対戦、1Rにアームロックを決めて勝ち上がってきた実力の持ち主である。
かつて水野は、会社を辞めた2ヶ月後に、当時、ヒョードルと並び、最強の呼び声高かったトップ・ファイターのミルコ・クロコップとの対戦に自ら名乗りをあげ、ボコボコにされたとゆー戦歴をもつ。
その時、ボコボコにされる旦那を見ていた水野の奥さんは、
「人って、こうやって殺されるんだなぁ・・」
・・と思ったという。
「明日死んじゃうかもしれないし、体が動かなくなっちゃうかもしれないけど、絶対私が最後まで面倒みるし、一緒に生きる!」
プロ格闘家に転向した時から、たとえ、夫が死んだとしても、後悔のないように生きる―それが私にとっての覚悟・・そう言い切る妻に支えられ、二人三脚でこの試合に臨んだ。
しかし、世界のカベは厚く、あえなく玉砕・・。
スポットライトを浴び、リングの上で一瞬、輝く格闘家。
勝者は敗者の、その一瞬の輝きさえ奪ってしまう・・。
しかし、当り前のコトではあるが、勝者にも敗者にも、その1人1人に人生があり、愛する家族があり、ドラマがある。
―とはいえ、プロたる者、お金をもらって試合をしている選手である以上、試合の勝敗が、その人生の明暗を分けるのは、まぎれもない事実・・。
見る者は、シビアに「しょっぱい試合」・・などと無責任に言うが、しかし、それがプロってもんなんだよなぁ・・。
うーん・・それにしても、正直、フラストレーションたまる試合が多かった・・。
昨日は秋分の日で、店の定休日でもあったので、奥さんも休みをとって、自分が前々から行ってみたいと思っていた出雲へ。
もちろん、お目当ては出雲大社。
途中、海岸沿いの国道9号線から巨大な風力発電のプロペラが何ヶ所か見え、それだけでも、かなりテンションがあがってしまった。
出雲直前の道の駅、キララ多伎で、ちょっと休憩。
昨日は
夜中から激しく雨が降っていたが、ありがたいコトに日中はそれほどでもなく、午後には、ほぼやんでた。
「雲太のまち大社」と書いてある町の入り口。
出雲大社があるのは、島根県”出雲市大社町”。
「雲太」とは平安時代、源為憲の『口遊』(くちずさみ)に、当時のでかい建物を順に謳った数え歌で「雲太、和二、京三」とあるトコロからで、それぞれ、出雲太郎、大和二郎、京三郎の略―すなわち、1番が出雲大社、2番が大和・東大寺大仏殿、3番が平安京・大極殿。
当時の東大寺大仏殿は45m、出雲大社は48m(!)あり、そこへ上がる階段の長さは109mもあったとか!
その馬鹿でかい本殿を支える柱が、3本の柱を束ねたもので、この入り口は、それをモチーフにしたもの。
実は後々知るコトになるが、これと似たよーなのがあちこちにあった・・。
これが参道の入り口にある宇迦橋の大鳥居。
高さ23m、柱の直径2m、額の大きさ畳6畳分(!)という日本一の大鳥居。
これが一の鳥居で、車に乗ったまま通過し、二の鳥居に通じる神門通りを行く。
出雲大社に行くには、4つの鳥居をくぐらなければならない・・。
「ムスビの御神像」
この大国主命の像の写真が、よく本に使われたりする。
その向かいには「御慈愛の御神像」
因幡の白ウサギで有名なシーンだ。
いよいよ四の鳥居、銅の鳥居をくぐって拝殿へ。
さすがの迫力!
注連縄も、またでかいコト・・。
現在は平成の大遷宮の最中で、ご覧のようにすっぽり覆われており、残念ながら本殿を拝むコトは出来なかった。
となりの宝物殿に向かって行く後ろ姿の女性が奥さん。
せっかくの美人をお披露目できず、残念だが・・。
荒神谷遺跡の銅剣群が圧巻の古代出雲歴史博物館。
館内は基本、撮影禁止だが、ホールにある、この発掘された柱は撮影OK。
帰りはご覧の天気。
お目当ての出雲そばの店は、結構混んでて、行きに寄った道の駅で、ちょっとおそめの昼食(夕食?)。
出雲そば。
・・と言いたいトコロだが、そこで頼んだ割子そば。
しかし、だしがとても甘くて、これが出雲そばの特徴なのか?・・と驚いた。
出雲ぜんざい。
小さい団子のような丸もちが入っており、中には草もちもあった。
候補地は他にもいろいろあったが、かなり、奥さんが歴史好きの自分の好みに歩みよって選んでくれてたようだ。
皆が休みの時に忙しくなる仕事なので、休日にあわせて休むのは、かなり大変だったようで、この1週間、早出や残業で相当しんどかったコトと思う。
ホントにありがとね。
今回は日帰りだったけど、今度はゆっくり、泊まりでどっか行こうね。
タイトルからして、なんともナンパな、いわゆる”ラブコメ”。
まず、レンタルで借りたり、まして、映画館にわざわざ見に行く気にはならない作品だろーが、それだけに、この映画との出会いに感謝したい。
たまたまTVの深夜枠で放送されてて、何気な~く見たのだが、感動・・とゆーより、実に深い感銘を受けた。
原題は「50First Dates」
一見、イミ不明なタイトルだが、ドリュー・バリモア演じるルーシーは、事故で、事故後の記憶が1日しかもたない短期記憶喪失障害。
そんなルーシーに恋するコトで、束縛を嫌うプレイボーイのヘンリー(アダム・サンドラー)は、自らの夢も捨てて、彼女との愛に一途に生きようとする・・というストーリー。
つまり、たとえ50回目でも、ルーシーにとっては、はじめてのデートになるワケである。
毎日、事故に遭った日の朝に記憶がリセットされる彼女に、ヘンリーはビデオを作って見せる。
事故に遭い、記憶障害になったコトを知らせ、2人が付き合っているコトを記録をしたビデオである。
それを毎朝見て、自分の感情を整理し、そして、またルーシーは”はじめて”出逢ったヘンリーに”はじめて”恋をする・・。
しかし、翌日には、もうそのコトを忘れてしまうのだから、厄介だ・・。
毎日毎日、来る日も来る日も、ヘンリーは、ルーシーが自分に恋するように、あの手この手を使って努力するワケだ。
同じストーリーをシリアスにやったら、とても”重い”映画になってしまうが、基本、コメディで、ヘンリーが遊び人のプレイボーイという設定なので、ハワイというロケーションも手伝って、全編とても明るく、面白おかしくストーリーは進んでいく。
言い方は悪いが、ちと”軽い”感じ・・。
しかし、扱ってるテーマは、間違いなく「永遠の愛」だなぁ・・と 感じさせられた。
この努力を男性諸氏のみならず、女性もともに出来れば、結婚生活は間違いなく、うまくいくだろう。
あわよくば、毎日リセットされるルーシーの記憶と、ヘンリーの愛する努力の両方を、2人が持ち合わせるコト・・。
これが「永遠の愛」の秘訣ではないだろうか・・?
―そんなコトを真剣に、”重~く”考えさせられた、”軽~い”映画であった。
ぜひ、”軽~く”ご覧あれ。
昨日、秋場所6日目にして昭和の大横綱、千代の富士がもつ53連勝にあっさり並んだ横綱・白鵬は、今日、稀勢の里を破り、54連勝!
ついに千代の富士を抜いて、歴代2位の連勝記録を達成した。
実に22年ぶりの快挙である。
22年前に、千代の富士が53連勝を達成した時には、北勝海、大乃国の2横綱に加え、伸び盛りの大関・旭富士と、強敵揃いで土俵が充実していた。
記録としては、千代の富士を超えたが、ウルフ・フィーバーと呼ばれた当時の盛り上がりや内容とは、残念ながら比べるべくもない・・とゆーのが正直なトコロ。
なにしろ、当時のその人気ぶりは、「キン肉マン」に千代の富士をモデルにしたウルフマンなる超人が登場するほど!
(アニメではリキシマンに名前が変わっていたが・・。)
しかし、野球賭博問題などの不祥事で揺れる中、一人横綱として、角界を引っ張る責任を背負っているそのプレッシャーは、凄まじいものがあるだろう。
その中で、この連勝記録を達成した白鵬は、精神的にも強いコトは間違いない。
おまけに白鵬に唯一対抗できそうな横綱・朝青龍もいない今、周りにちょっと敵いそうな力士もいないのが現状・・。
次は双葉山がもつ歴代1位の69連勝!
今や敵なしの白鵬、気力・体力、ともに万全なら、その大記録超えも夢ではなさそうだ。
1995年公開のメル・ギブソン監督・主演の映画。
13世紀末のスコットランド独立のために戦った実在の人物、ウイリアム・ウォレスの物語で、実に177分、約3時間の大作歴史ドラマ。
しかし、一切、その長さを感じずに、一気に見せてもらった記憶がある。
メル・ギブソンといえば、当初、「マッドマックス」(’79)や「リーサル・ウェポン」(’87)のシリーズでブレイクしたアクション俳優・・といった印象が強い。
「マッドマックス」の世紀末の世界観は、「北斗の拳」に大きく影響を与えた・・とゆーか、登場する暴走族の革の上下にプロテクター・・とゆースタイルは「北斗の拳」のケンシロウや悪役そのまま・・。
シリーズ3作目、「マッドマックス/サンダードーム」(’85)のメル・ギブソン演じるマックスの格好は、あきらかに南斗白鷺拳の使い手、南斗六聖拳の1人で「仁星」をもつ”盲目の闘将”シュウとそっくりで、両作品を知ってる人は、ぜひ見比べてもらって、ニンマリして欲しいトコロ。
しかし、近年は監督としても活躍、この「ブレイブハート」の他にも「顔のない天使」(’93)、「パッション」(’04)、「アポカリプト」(’06)などの作品を手がけ、「ワンス・アンド・フォーエバー」(’02)では製作に携わっている。
自身が敬虔なカトリック信者で、家族愛や祖国への忠誠など、「愛」や「勇気」といった、信仰的でストレートなテーマを扱った作品が多い。
「パッション」などは、イエス・キリストが十字架につけられる過程を忠実に映画化しており、その過激な拷問などの描写に、ショック死した者も出たという。
確かにあれは、かなりえげつなかった・・。
この「ブレイブハート」も、実在の人物を史実に基づいて描いているが、あくまでもフィクションであり、大いに歴史的事実との相違があるそうだ。
しかし、そうした歴史を背景として、見事なまでに、祖国独立のために戦った男の生き様が描かれており、そんな瑣末なコトはどーでもよくなるほど、作品中の”ウイリアム・ウォレス”という男に惚れ込んでしまう。
ラストは感動!
事実、この作品は監督賞、作品賞をはじめ、5部門(!)でアカデミー賞を受賞している。
メル・ギブソンは避妊や中絶にも反対する熱心な純潔運動家であるが、2009年に長年連れ添い、7人の子をもうけた妻と離婚、その翌月、恋人が出産・・。
不倫相手の妊娠がバレて、離婚するコトになったのか・・?
躁と鬱をくり返す双極性障害に罹っており、飲酒運転の上、スピード違反で逮捕される・・といった報道も記憶に新しい。
「パッション」の公開で、相当ユダヤ人団体からのバッシングもあったようだが、なかなか宗教的にはデリケートな内容を扱った映画だけに、賛否は分かれるトコロだろう・・。
純潔運動家が不倫、離婚とは、嘆かわしい・・。
敬虔なクリスチャンも、信仰だけでは、家庭はどーにもならんかったようだ・・。
しかし、作品はまた別・・必見の名作です。