今年もクリスマスが終わり もうすぐお正月。
今日の新聞に 「がんの遺族調査」という記事がありました。
終末期を過ごすがん患者や介護する家族に
厳しい状況がある…と。
夫が闘病していた16年前 緩和ケア病棟ができ始め
もう少し早ければ…と私は思いました。
幸い 夫はホスピスの会の紹介で 公立病院に
入院し 緩和ケア病棟ではありませんでしたが
看護師さんや医師からやさしく接していただきました。
当時 自宅に帰ることも可能と聞きましたが
夫が嫌がりましたし 私も自宅で夫の看護をすることに
不安がありました。
今日の記事に 夫を病院で亡くした女性が
「夫の治療を病院に任せられたので 夫と向き合う時間ができた」
と話していました。
それを見て 私もそうだったなぁと思いました。
その記事の女性は 夫が亡くなった後 周囲の人から
「家に帰りたかったでしょうに」とか言われたと。
時々 在宅で看取った記事を見ることがありますが
そうできるのは まれだと思います。
一人ひとり ひと家族ごとに 状況は違います。
お悔みのあいさつのように
「お家に帰りたかった…」と言われると
残されたものは自分を責めることになります。
16年たっても 患者と家族 そしてその心のケアは
まだ難しいようです。
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